第295話、わたくし、『綾波』としては『3人目』ですの。【中編】
ミルクの時間「……………………へ? 旧日本軍機を、撃墜してきたって」
ちょい悪令嬢「ええ、そうですよ? ここら辺のところは、まさに『アズ○ン』のアニメ版、そのものでしょう?」
ミルクの時間「──ええーっ! つまりこの作品って、『反○』だったわけえ⁉」
ちょい悪令嬢「はあああああああああ? ちょっ、『反○』って、よりによっていきなり、何つうデンジャラスワードを持ち出してくるんですか⁉」
ミルクの時間「だって、明確に日本軍を『敵』としていた、『アズ○ン』アニメ版と一緒だと言うことは、『反○』じゃないの!」
ちょい悪令嬢「だから危険発言は、やめてくださいってば! そもそも『アズ○ン』アニメ版はけして、『反○』ではありませんよ!」
ミルクの時間「ええっ、だって、あなた──」
ちょい悪令嬢「ええ、
ミルクの時間「それに対して、アニメ版のほうは、重
ちょい悪令嬢「そうですけど、だからといって、『反○』作品になるわけではないでしょう?」
ミルクの時間「えっ、どうして⁉」
ちょい悪令嬢「確かに作品内の『主人公』にとっては、敵でしょうが、ゲームとは違って、自分自身が『主人公』と同じ立場に立つ
ミルクの時間「作品内の敵陣営が、視聴者にとっては、必ずしも敵になるとは限らない、ですってえ⁉」
ちょい悪令嬢「例えとしては、いわゆる『ファーストガン○ム』の『シ○ア』なんかが、わかりやすいんじゃないでしょうか? 初放映当時の『ガン○ム』のメイン視聴者であった女子中高生(富○御大の自説)にとっては、本来敵であるはずのジ○ン陣営のシ○アこそが、『主人公』だったそうですよ?」
ミルクの時間「──おおっ、すっごくわかりやすい例えだな⁉」
ちょい悪令嬢「もちろんこの場合、シ○アのような『敵キャラ』にも、『主人公』に負けないくらいの魅力がないと駄目ですけど、昨夜のアニメ内の重
ミルクの時間「た、確かに、
ちょい悪令嬢「だとしたら、どこに問題があるとでも? 何せ魅力的な敵は、『もう一人の主人公』とすら言い得るのですからね」
ミルクの時間「……ううむ、そう言われてみれば、反論のしようがないわよね。『反○プロパガンダ作品』って、何よりも受け手に『反○思想』を刷り込むことを目的としているのだから、例えば『抗日神劇』のように、旧日本軍を徹底的に悪逆非道で、しかもどこまでも愚かな『敵役』として描いて、受け手に『反感』や『嫌悪感』を抱かせないと意味が無いのに、むしろ『魅力的』に描いて、『共感』や『好意』を募ったんじゃ、本末転倒もいいところよねえ」
ちょい悪令嬢「我々受け手側だって、馬鹿じゃないんですから、作品選びは当然、『面白いか面白くないか』で選んでいるのであって、政治談義をしたいわけじゃないんですよ。それこそ明確なプロパガンダ作品でもあるまいし、いちいち『反○反○』騒いでるやつらこそ、むしろどこかの『工作員』でしかないんだから、無視しておけばいいのです」
ミルクの時間「ええ、本作の作者のように、真の『艦○れ』ファンであったなら、他の作品を受け容れる度量もあるはずよね。そもそもあれこれ言っているのはすべて、『艦○れ』ファンでも『アズ○ン』ファンでも無い、ただの『対立煽り』だろうしね」
ちょい悪令嬢「問題はむしろ、『パ○リ』かどうかだけど、中国本国の『アズ○ン』の社長さんて、ガチの日本産のサブカル愛好家だと言われているし、『パ○リ』と言うよりもやはり、『リスペクト』で正しいんじゃないの?」
ミルクの時間「そうね、特に今回の加賀さんなんて、もろ『エヴ○信者』であることが丸わかりよね!」
ちょい悪令嬢「……あれにすべて持って行かれてしまって、もはや『反○』もクソも無くなったって感じですよね。あれを見て旧日本軍を嫌いなる、小さなお子様や大きなお友達はいないでしょうよ」
ミルクの時間「うん、日本国内どころか、それこそ中国本土や、今回の戦場のモデルともなったアメリカ国内で放映しても、大好評でしょうね。……うふふ、アメリカの『ギーク』連中なんて、『OH! さすがは『イッコウセン』! ジャパンは是非とも再軍備して、最新の科学技術とオタクパワーとで、海自の新空母「かが」に、
ちょい悪令嬢「そうそう、実は作者も放映前のPVを観て、最初の舞台が『パールハーバー』をモデルにしていることに気づいて、『……これは日本人にとっては、少々「きつい内容」になるかも知れないなあ』って危惧していたんだけど、例の加賀さんのシーンを見て、すべてが取り越し苦労であったことを痛感したそうよ?」
ミルクの時間「どんだけすごいのよ、『アニメ版アズ○ンの加賀さん』は⁉ 確かに『新劇場版のエヴ○2号機』も、すごい衝撃だったしね!」
ちょい悪令嬢「……ひょっとすると、『アズ○ン』において軍艦が美少女化するのって、『登場人物=軍艦名』の、エヴ○の影響も強いのかも」
ミルクの時間「──とすると、『アズ○ンの綾波』ちゃんこそが、『3人目の綾波』ってこと⁉」
ちょい悪令嬢「……そう、私はたぶん、3人目(林め○みボイスで)」
ミルクの時間「わはは、似ている似ている! そうかそうか、『アズ○ン』の社長さんて、『3人目の綾波』を狙っていたのか♫」
ちょい悪令嬢「──はっ、それってもしや、『死亡フラグ』では⁉」
ミルクの時間「大丈夫大丈夫、『TV版エヴ○』でも、3人目は死んでいないし、それにいろいろな理由から、今回のアニメ版においては、『死亡者』は出ないでしょうしね」
ちょい悪令嬢「うん、死亡者が出るんだったら、すでに第一話で出ているはずだしね」
ミルクの時間「特に、『加賀さん』とかね」
ちょい悪令嬢「ほんと、何なの、『アニメ版アズ○ンの加賀さん』って⁉」
ミルクの時間「『KANーS○N』と艦船(それもビーストモード)とを、同時に倒さないと、駄目とか?」
ちょい悪令嬢「それか、『メン○ルキューブ』を潰すとか?」
ミルクの時間「や、やめましょう、下手すればそれこそ、『ネタバレ』になるかもよ?」
ちょい悪令嬢「そ、そうね、『にわかのエアプ』である作者のようなやつに限って、無意識に本質を突いたりするものだしね」
ミルクの時間「……まあ、アニメ版第一話を見る限り、確かに『アズ○ン』には、本作の作者が求めてやまない、『悪役ならではの魅力』が存在することは、間違い無かったわよね」
ちょい悪令嬢「それと、『悪役であることの苦悩』と『滅びの美学』もね。これは今後に期待だけど、演出の仕方によっては、たとえ日本軍を敵陣営として描写していようが、ちゃんと『悲壮感』を描くことだって、可能ってことなのよ」
ミルクの時間「……うぇっ、ひ、悲壮感、ですかあ?(ヤベえ、それってむしろ、『NGワード』だろうが?)」
ちょい悪令嬢「創作者としては、どのような世界観(設定)の作品であろうとも、『表現の限界』に屈しては駄目だってことなのよ。『艦○れ』大ファンである本作の作者が、『アズ○ン』のアニメ版を観もしないで全否定したりしないのは、『食わず嫌いは創作者として失格』を座右の銘にしているからなの」
ミルクの時間「うんうん、アニメぐらい、みんな仲良く『ニコニコ』しながら、鑑賞すべきよねえ(ヤケクソ)。──まあ、それはさておいて、何と言ってもまさしく、『大の艦○れファン』である作者が、これほどまでに『アニメ版アズ○ン』を擁護するのは、どうしてなの? ……もしかして、『長いものには巻かれよう』とかいう、さもしい魂胆じゃないでしょうね?」
ちょい悪令嬢「違う違う、この座談会の【前編】で、ちゃんと言っておいたでしょう? 『アニメ版アズ○ン』独自の注目箇所は、本作──特に現在の【魔法令嬢編】にとっても、非常に関連性があるって!」
ミルクの時間「関連性って…………ああ、前回冒頭において、それこそ『アニメ版アズ○ン』同様に、旧日本軍の兵器と、明確に敵対したことか」
ちょい悪令嬢「そうそう。──だからこそ、こうして『アニメ版アズ○ン』を全面的に擁護することによって、ひいては同じような世界観にある本シリーズも、けして『反○』なんかでは無いことを、読者様その他にアピールできるってわけなのよ」
ミルクの時間「──何だよ、この作者、私たちに長々と、他の作品のことを語らせたと思ったら、すべては自分の作品の擁護のためだったのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「何せこれまで散々、『自衛隊最高!』とか『旭日旗万歳!』とか言ってきているのに、一見あまりにも矛盾している
ミルクの時間「……何その、いかにも含みのありそうな、言い回しは?」
ちょい悪令嬢「『アニメ版アズ○ン』について述べたのと、同じことですよ、別に旧日本陸軍の軍用機である『新司偵』と敵対したって、けして『反○作品』になるわけではないのです」
ミルクの時間「あ、うん、大体何が言いたいのか、わかってきたわ」
ちょい悪令嬢「まずは、もはや現在は組織として存在していない日本軍の兵器と敵対することと、現行の自衛隊やその象徴である旭日旗を支持することは、別に矛盾しないし、そもそも
ミルクの時間「ええ、確かにね。本作の作者はあくまでも『軍用機マニア』なのであって、そこにいかなるイデオロギーの類いは存在せず、ドイツや日本はもちろん、たとえ旧ソビエトの所属機であっても、素晴らしい軍用機は素晴らしいと、明言し続けてきているものね」
ちょい悪令嬢「そうなのです! それはもちろん、擬人化ゲームやアニメについても言えるのです! どうか皆様も、『ミリタリに萌えは要らん!』とか、『外国資本作品は好かん!』とか、『なろう系はもううんざりだ!』とかと、頭ごなしに否定したせずに、むしろ『頭を空っぽ』にして、できるだけいろいろな作品を一つでも多く、心から楽しんでいってくださいね♡」
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