第138話、わたくし、ちょい悪令嬢ですの! 【PV1000アクセス達成記念】東部戦線異状あり⁉

ちょい悪令嬢「──何と本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』におきましては、このたびめでたくも、晴れてPV1000アクセスを達成いたしました! よって今回はこれを記念して、本作の成り立ちやこれまでの経緯についてはもちろんのこと、これからの展望についても熱く語り合おうかと思っております、『ボイスチャット座談会』特別編を、わたくしこと『ちょい悪令嬢』を司会に、いつもの量子魔導クォンタムマジックチャットルームより、いつものメンバーでお送りいたします!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「………………………………は?」」」




ちょい悪令嬢「おや、どうなされたのです、皆さん、ノリがお悪いですね? もっとこう、テンションアゲアゲで参りましょうよ? 何といってもPV1000アクセス達成なのですよ?」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「いやいやいやいやいやいや!」」」




かませ犬「おまえこそ、一体何を言っているの⁉」


メイ道「そうですよ、『PV1000アクセス達成』って、どういうことですか⁉」


真王子様「ついこの間、PV30000アクセス達成を祝ったばかりではないか⁉」


ジミー「……まさか、むしろこれまでの、『累計PV30000アクセス』とか『総合評価150pt』とかの、この作品の作者の力量ではとても信じられない、できすぎた功績の数々のほうが、何かの間違いだったとか言うんじゃないでしょうね?」


妹プリンセス「あ、でも、今確認したところ、ちゃんと『小説家になろう』様の小説管理ページにおいて、『累計PV34000アクセス』と『総合評価160pt』とを記録マークしているようですけど?」




ちょい悪令嬢「ええ、あくまでも、『小説家になろう』様においては──ね」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「え?」」」




かませ犬「……その言い方は、もしかして」


メイ道「今回PV1000アクセスを達成したのは、『小説家になろう』様においてではなくて」


真王子様「において、というわけなのか?」


ジミー「……となると、当然、それって」


妹プリンセス「現在作者が本作を発表している、もう一つの小説創作サイトであるところの──」




ちょい悪令嬢「そうです! 実は今回のPV1000アクセス達成は、『カクヨム』様のサイトにおいての話なのです!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「あー……」」」




ちょい悪令嬢「な、何ですか、皆さん? その、うっすーい、反応は⁉」




かませ犬「いや、だってなあ……」


メイ道「私たち、すでに『PV30000アクセス記念回』をやっているんですよお?」


真王子様「それを、たとえ別のサイトの話であったとしてもだよ」


ジミー「今更、PV1000アクセス達成を祝えって、言われてもねえ……」


妹プリンセス「テンションが上がらないのも、致し方ないことでは?」




ちょい悪令嬢「──甘い、甘すぎる! あなたたちは何もわかっていない!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「…………………はあ?」」」




ちょい悪令嬢「もし、もしもですよ? もし仮に、本作の作者が『小説家になろう』様を退会しなくてはならなくなった場合、作品自体が取り下げられるのはもちろん、累計アクセス数や総合評価やブックマークや応援コメント等々、これまで読者の皆様からお寄せいただいた諸々の記録すらも、すべて消え去ってしまうのですよ⁉」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「──‼」」」




かませ犬「そ、その言い方って、もしかして何か、作者の身にあったってことか?」


メイ道「あーっ!」


真王子様「な、何だ、どうした⁉」


ジミー「『小説家になろう』様のサイト上に公開していた、作者の作品がいくつか消えている!」


妹プリンセス「しかも、『満月の少年たち』に『鬼の娘』に『夢デ会イマショウ』って、作者自身も密かに、『……これってひょっとしてヤバいんじゃないの?』と思っていた作品ばかりじゃないですか⁉」




ちょい悪令嬢「……そうなのです、運営様からの『R18指定警告』に基づいて、作者自身が削除してしまったのです」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「──なっ⁉」」」




かませ犬「……他の先生方の『活動報告』等を拝見していて、こういうことがあることも知っていたけど」


メイ道「まさか、我が身に降りかかってくるとは」


真王子様「とはいえ、作者自身の危機意識とリスク対策というものが、甘過ぎたと言わざるを得ないよな」


ジミー「……自分自身ヤバイと思っていて、『R15』指定すらも、付けていなかったんだもんね」


妹プリンセス「多くの先生方が、『あくまでも保険』とことわった上で、それほど過激な内容でもないのに、R15指定をお付けになられていたのは、こういった事態を想定されていたわけなのですねえ」




ちょい悪令嬢「もちろん作者自身も、今回の件を受けて、すでに自衛策に乗り出しておりますので、ご心配なく!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「……自衛策って?」」」




ちょい悪令嬢「実は上に挙げた三作品のうち『夢デ会イマショウ』のみは、運営様の警告には含まれてはおらず、作者が自主的に削除したのであり、その他にも、『これも危ないんじゃないのか?』と思われる作品をいくつか、すでに自主的に運営様に報告して、ご判断を仰いでる最中であります」




かませ犬「……なあ、それって作者のやつ、自分の作品が『R18指定』であることに、確信犯(誤用)だったということじゃないのか?」


メイ道「いえ、必ずしも、そうとは言えないのです」


真王子様「何で?」


ジミー「そもそも、何が『全年齢向け』で、何が『R15向け』で、何が『R18向け』に当たるかは、明確な判断基準は示されておらず、各ユーザの『常識的判断』に任されているのよ」


妹プリンセス「よって本作の作者自身も、『満月の少年たち』や『鬼の娘』が、今回運営様によって『R18』であることを確定されて、『そういう話であれば、類似の作品についても、R18指定を受ける可能性が大きいのでは?』と思いつき、運営様にご確認を依頼することにしたのでしょう」




ちょい悪令嬢「ええ、この『自衛策』によって、指摘によって、運営様から更なる『警告』を受ける怖れはなくなりましたが、けして油断はできません。作者自身これまで以上に身を慎むとともに、『最悪の事態』に備えるべきなのです」




かませ犬「……最悪の事態、か」


メイ道「場合によっては、『小説家になろう』様においては、活動できなくなるかも知れないと?」


真王子様「……なるほど、そういうことなら確かに、他の創作サイトにおける活動についても、けして疎かにするわけにはいかないな」


ジミー「かといって、『小説家になろう』様における活動をおざなりにして自滅してしまったんじゃ、本末転倒だけどね」


妹プリンセス「とにかく作者としては、すべてのサイトにおける活動に対して、これまで以上に真摯に取り組んでいく以外はありませんね」




ちょい悪令嬢「そうなのです、ようやくおわかりいただけたようですね! ──さあ、このような事態になったからには、たとえ1アクセスといえども、お読みいただけるだけでも望外の喜びというもの。サイトによるPV格差なぞ、大した問題ではございません! 今回の『カクヨム』様におけるPV1000アクセス達成についても、我々登場人物全員で、ちゃんと心から言祝ぎましょう!」




かませ犬「……それはいいんだけどよう、そもそも何で、サイトによって、これほどの差が出てしまうんだ?」


メイ道「同じ作品でありながら、34倍も差が付くなんて、尋常ではありませんよね」


真王子様「でも、『カクヨム』様における、他の先生方の『近況ノート』を拝見すると、やはり皆さんの作品においても、『なろう』と『カクヨム』とでは、信じられないような差が生じているようだぞ?」


ジミー「特に『カクヨム』様のユーザー様って、最初の第一話を読んで面白くなかったら、けして続きを読むことなくブラバなされるから、ほとんどの作品が、第一話のアクセス数が異常に高かったりするんだよね」


妹プリンセス「とはいえ、『カクヨムユーザーのほうが作品に対する評価が厳しい』とは、一概に言えないんですよねえ。『小説家になろう』様の読者様だって、駄目な作品は鼻にもひっかけないし。これはもう、それぞれのサイトの『カラー』と言う他はないのかも知れませんねえ」




ちょい悪令嬢「いえいえ、至極簡単なことですよ! 実は作者にとっては、『小説家になろう』様が『東部戦線』に当たるのに対して、『カクヨム』様が『西部戦線』に当たるだけの話ですよ!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「はあ?」」」




ちょい悪令嬢「おや、ご存じありません? 第二次世界大戦時のドイツ空軍の戦闘機パイロットにおいては、同一人物においても、対ソ連軍の東部戦線と対英米連合軍の西部戦線とでは、撃墜数に大幅な開きがあって、一説によれば『西部戦線での1機撃墜は、東部戦線での10機撃墜に当たる』とも言われていたそうですよ?」


かませ犬「……いや、それってさあ、東部戦線──つまりは『小説家になろう』様のサイト上での活動を、『二番手』扱いしているようなものじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「何をおっしゃっているのですか⁉ ドイツ軍にとっては、東部戦線こそが主戦場だったのですよ!」


メイ道「ええっ、そうだったのですかあ⁉」


ちょい悪令嬢「嘘だとお思いなら、『幼女○記』をお読みなってご覧なさい!」


真王子様「『幼○戦記』って…………いやでも、映画にもなった、『史上最大の作戦』とか『レマゲン鉄橋』とか『バルジ大作戦』とかって、みんな西部戦線の話だったじゃないか?」


ちょい悪令嬢「まさにそのようなプロパガンダ映画によって、あなた方がアメリカに洗脳されているだけなのです!」


ジミー「ああ、確かに、『史上最大の作戦』は最新のDVDの解説書に、『東部戦線に比べれば別に史上最大ではない』って自ら記していたし、『レマゲン鉄橋』においては、むしろドイツ側の最新ジェット爆撃機が活躍していたことにまったく言及がなかったし、『バルジ大作戦』は下手すると、『ドイツ戦車部隊の格好良さ』をアピールするだけの内容になっていたしね」


ちょい悪令嬢「そうそう、そうなのですよ! 『ゲンダイニッポン』の皆様はすべて、戦後アメリカ占領軍による、洗脳アメリカナイズ政策にどっぷり浸かり込んでいて、『史実』というものも『真実』というものも、まったく見えなくなっておられるだけなのです!」




妹プリンセス「……いやまあ、作者自身が『小説家になろう』様こそを、主戦場と見定めていることは重々理解いたしましたが、場合によると、その主戦場メインステージで作品を発表することができなくなるかも知れないのですよね?」




妹プリンセス以外の全員「「「………………」」」







ちょい悪令嬢「──というわけで、これ以降においては、サイトによる差異なぞ一切設けることなく、すべてを主戦場メインステージとする次第ですので、これからも881374の活躍に、どうぞご期待ください!」







かませ犬「……何その、恥も外聞も無い、見事な手のひら返しは?」

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