第95話、わたくし、『ちょい悪令嬢』になりましたの。【PV20000アクセス達成記念特別編】(その3)

ちょい悪令嬢「──さて、今回も前回に引き続き、『小説家になろう』様におけるPV20000アクセス達成を記念して、本作の成り立ちやこれまでの経緯についてはもちろんのこと、これからの展望についても熱く語り合っていく、『ボイスチャット座談会特別編』の第3回目を、わたくしこと『ちょい悪令嬢』を司会に、いつもの量子魔導クォンタムマジックチャットルームより、いつものメンバーでお送りいたします!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「わーわーわー! ドンドンパフパフ! パチパチパチ!!!」」」




ちょい悪令嬢「具体的には、まさしく前回及び前々回に引き続いて、先の連休中に公開した三連作の三作目である、第92話の反省点と補足説明とを、皆さんと熱く事細かに述べ合っていこうと思うのですが、まずは今回のためにわざわざお越しいただいた、スペシャルゲストをご紹介いたしましょう! どうぞ早速、量子魔導クォンタムマジックチャットルームへ、ご入室エントリーなさってください。──皆さん、拍手!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「パチパチパチ! ──ようこそ、我らが【PV20000アクセス達成記念座談会】へ!!!」」」




ミルクのお時間♡「──どうも、お久しぶりの、ミルクの次官よ♡」




ミルクのお時間♡以外の全員「「「──うおおっ、でけえ⁉」」」




ちょい悪令嬢「そうです、『でかい』ファンの皆様、お待たせいたしました! ロリキャラばかりの本作における孤高の巨乳ヒロイン、ホワンロン空軍次官にして、セクシーモンスターの代表格サキュバスでもあられる、エアハルト=ミルク元帥さんです!」


ミルクのお時間♡「うふふふふ。ミルク絞りと『サキュバスですの〜と』でお馴染みの、ハルト=ミルクよ♡」


ミルクのお時間♡以外の全員「「「──おおーっ! 自ら名前をいじって、セクシーアピールしてきたぞ⁉ でも確かに、エロい♡♡♡」」」


ちょい悪令嬢「……ええと、何でみんな、いつもよりも増して興奮しているかと申しますと、何と何とミルク元帥てば、ミニスカサンタコスをなされておられるのです!!!」


ミルクのお時間♡「先日の【新年記念座談会】の、ゲストの皆さんに合わせたのよ♡」


かませ犬「確かに、『メリーさん太』や『えろいか』たちも、サンタコスをしていたけどよ……」


メイ道「ええ、ロリキャラや現役JKも、それはそれで『おいしかった』ですが」


真王子様「──やっぱ、ミニスカサンタコスは、大人の女性ならではのダイナマイトボディであってこそ、魅力百倍だよな♡」


ジミー「何あの、全身ぱっつんぱっつんの、目のやり場に困る危うさは⁉ ──さすがはサキュバス、セクシーさにかけては、もはや小悪魔と言うよりも、大悪魔アークデーモン!」


妹プリンセス「……冒頭部から、何と旺盛なサービス精神なのでしょう。イラストでお見せできないのが、申し訳ないくらいです」




ちょい悪令嬢「──ええと、お気持ちは痛いほどわかりますが、皆さんそろそろ落ち着いてw これではいつまでたっても、本題に入れませんよ?」




かませ犬「……そういえば、何で第92話の反省会のゲストが、元帥なんだ?」


メイ道「──あっ、まさか⁉」


真王子様「そうか、第92話に登場していた、あの夢魔──つまりは、『サキュバス』って──」


ジミー「えっ、あれってもしかして、ミルク元帥だったの⁉」


妹プリンセス「で、でも、外見的にはむしろ、ちょい悪令嬢様のほうを、彷彿とさせていたような……」




ミルクのお時間♡「いえいえ、ご想像の通り、あの『夢魔』って私だったのよ。──ちょい悪令嬢ちゃん、ごめんなさいねえ? 勝手に姿形をお借りしたりして」




ちょい悪令嬢「あ、いえ、あなたのことを、わたくしのような『未来予知の巫女姫』であるかのように、読者の皆様にミスリードさせるのは、あの物語エピソード自体が意図したことだったのでしょう」




かませ犬「え、それって、どういうこと?」


メイ道「……あー、なるほど」


真王子様「第91話が『不幸な未来の予知能力者』をフィチャーしていたから、第92話のほうはいかにも『幸福な未来の予知能力者』をフィーチャーしているように、いたってわけか」


ジミー「は? どうして『幸福な未来の予知能力者』をフィーチャーするのに、サキュバスを登場させる必要があるの?」


妹プリンセス「……まあ、そこは『ダークファンタジー』ならではの、『上げて落とす』バッドエンドとしての演出だったんじゃないですの? そもそも実際には、『幸福な未来の予知能力者』なんかじゃなかったわけですし」




ちょい悪令嬢「そうそう、そうなんですよ。『幸福な未来の予言』って、人を必ず幸せにできなければ、存在価値がないでしょう? つまり予言そのものを、常に文字通り『百発百中』的中させなければならないわけですが、本作において何度も何度も申しておりますように、『絶対に的中する未来予知』なぞ、全体に不可能なのであり、そのため何らかの『裏技ズル』が必要になってくるのです。実はこれには、本作で行われた元帥のサキュバスの力による『現実世界そのものの夢化』の他にも、いわゆる『作者』の力による『現実世界の書き換え』なども挙げられるものの、『本人の望む通りになっている世界』へと多重的に転生を繰り返させるという点においては、結局は同じことをやっているようなものなのです」




かませ犬「いや、でも、確かに本人に黙って別の世界に転生させて、さも『幸福な予言』が当たったかのようにするのは『ズル』だろうけど、そもそも『本人の願い通りの世界』なんかに転生させることができるのか? それって、『未来には無限の可能性があり得るので、何人なんぴととてけして思い通りにはできない』という、本作における根本原理と矛盾するんじゃないのか?」


メイ道「その点は大丈夫です。それこそこの世界の未来──量子論的に言い換えれば、『別の可能性の世界』というものは、無限に存在しているので、『ある人物の望み通りの世界』も、何と最初から存在していることになり、夢魔のような『夢の主体の代行者エージェント』であれば、自由自在に転生させることができるのですから」


真王子様「えっ、そうしたら、『夢の主体の代行者エージェント』の力を借りさえすれば、誰でも自分の願い通りの、『幸福な未来』を手に入れられることになるじゃないか?」


ジミー「いえいえ、『本人の願い通り』の状態にあるのは、転生したまさにその時点のみなのであって、それから先はまさしく無限の未来の可能性があり得るからして、けしてずっと本人の思い通りになるわけではなく、量子論にも本作のセオリーにも、反してはいないの。──その証拠に、第92話においても結局のところ、『バッドエンド』になったでしょうが?」


妹プリンセス「まあ、作中においては、本人の願いとズレそうになった際には、そのつど再転生を繰り返すことで、うまくごまかしていたんですけどね」




ミルクのお時間♡「うふふふふ、そういうことよ。むしろ未来には無限の可能性があるからこそ、自分自身の力で運命を切り開いていくべきなのに、『他力本願』なぞに走るものだから、バチを当ててやったわけなの。……ただ単に世界そのものを夢と化して、たらふく御馳走になりたかっただけではなくってよ?」




ちょい悪令嬢「あはははは、そ、そうなのですか? ──いや、それにしても、現実世界そのものを夢だということにしてしまって、しかも食べてしまうなんて、夢魔の力って、本当にすごいですね。さすがは、『夢の世界限定の神様』!」


ミルクのお時間♡「本当はこの作品でも何度も言及しているように、たとえそこが夢や妄想の世界であろうが、小説のような創作物フィクションの世界であろうが、そこに存在している者にとっては、唯一絶対の現実世界であるはずなんだけど、仮にこの世界のように不思議現象オールOKのファンタジーワールドであろうとも、あまりにも非常識なことばかり行って、自ら『現実世界』であることを放棄してしまえば、いつしか現実性のまったく欠如した、文字通り『夢そのもの』となってしまいかねないのよ」


ちょい悪令嬢「はあ、ファンタジーワールドにおいて、殊更『非常識』と呼び得ることと、申しますと?」


ミルクのお時間♡「そりゃあ、最近の売れ線のWeb小説の中で行われていることの、ほとんどすべてが該当するんじゃないの?」


ちょい悪令嬢「……ううっ、やはりそうなりますか。で、できましたら、なるべく抑えた発言のほど、よろしくお願いいたします」


ミルクのお時間♡「悪いけど、私の性分としては、自分の言いたいことを抑えたりなんかはできないよ。別に嘘とかでまかせとかを、言っているわけじゃないんだしね。そもそも小説なんてものは、人間様の夢とか妄想とかから生み出されているようなものなんだから、ちょっとでも気を抜くと、現実性のまったく無い夢もどきになりかねず、作者のほうで、常に細心の注意を払うべきなんだよ。それをいい加減なことばかりしているから、私に食べられてしまうんじゃないか?」


ちょい悪令嬢「やはり該当するのは、『死に戻り』とか『ループ』とか『NAISEI』とか言った、物理的にも社会常識的にも、非現実的なものでしょうか?」


ミルクのお時間♡「あのねえ、私だって、むやみやたらと全否定しているわけじゃないの。例えば『死に戻り』なんかについては、先駆者である最初のヒット作の作者様にまで、かみつこうとは思っちゃいないよ。なぜなら『最初の一人』は、その作品に対する批判や揶揄等々についての覚悟をしっかり持ちながら、未知の分野に挑んだのだからね。私が許せないのは、何も考えずにただひたすら、二番煎じばかりしているやつらのほうさ」


ちょい悪令嬢「同じ『死に戻り』の作品でありながら、作者が『一番手』か『二番手』かで、そんなに違いがあるのですか?」


ミルクのお時間♡「そりゃあ、あるさね。『二番手』以降のやつらの何が悪いかって言うと、あいつらすでに『死に戻りはWeb小説にとって、の現象』と決めつけて、何の苦労もせずに、ただ単に劣化コピーを増産しているだけじゃないか?」


ちょい悪令嬢「──だから、抑えて抑えて! お気持ちはわかりますけど!」


ミルクのお時間♡「どうしても自作の中に『死に戻り』を使いたかったら、せめて『死に戻り』がどういった原理で実現されているかくらい、言及しろって言うのよ。何せそもそも『死に戻り』とか『ループ』なんて、常識的に考えて実現できっこないんだから、勝手に『Web小説における既成事実』にされたんでは、たまったものじゃないよ」


ちょい悪令嬢「ほう、『死に戻り』等に論理的考察さえ行えば、二番手作家もお認めになるわけで?」


ミルクのお時間♡「だって、少なくとも、ただ単に『人の褌で相撲を取る』ことを良しとはせず、自分独自の考えをきちんと表明しているじゃないの?」


ちょい悪令嬢「ああ、そういうことですか……」




ミルクのお時間♡「そうさ、一言で言えば、仮にも作家を名乗るつもりなら、もっとちゃんと自分の頭で考えて、自分ならではの作品を創れってことさ。最近のWeb小説ときたら、あまりに考え無しに、人のアイディアを丸パクリしたものばかりじゃないか? ほんと、あんたらそれで、恥ずかしくはないのかい⁉」




ちょい悪令嬢「……え、ええと、本作の作者自身も含めて、ほとんどすべてのWeb作家の皆様にとって、非常に耳が痛いであろうお言葉が出たことですし、今回の【PV20000アクセス達成記念特別座談会】は、ここまでにしたいかと思います。では読者の皆様、次は【連載100回記念座談会】にてお目にかかりましょう!」




ちょい悪令嬢とかませ犬以外の全員「「「──次回も、どうぞよろしくお願いいたします!!!」」」














かませ犬「……おいおい、いくらこれ以上続けても、ヤバイ話が続くだけで、誰も幸せになれないからって、いきなり尻切れトンボ的に終了しなくてもいいだろうが?」

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