通天閣になりたい

アルバイト先からの帰路。


駅までの道のりの中で、誰にも見向きもされないのに煌々と輝く通天閣。


褒められるわけでもないのに、大阪の人々を一晩中見守ってる。


淡い空色の光で照らす通天閣を見ると、暗い未来でさえ明るくなるような。


そんな感じがする。


もしもこれからの人生の模範とするものがあるのなら、私はきっと通天閣を選ぶだろう。


そんな通天閣に、私はなりたい。

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