選択

知らない

知らない

何にも知らない


知識なしでここまできた

私が歩むべきレールなどない


知らない

知らない

何もできない


全てにおいての選択肢が少ないこの世の中で

私は選択肢がなにかすら解らない


知らない

知らない

選べない


何かを選ばないといけない

解っているけど

選ぶべきものが解らない


知らない

知らない

何にも知らない


何事もないような顔して

選択肢を持って

選んで進むべき道に進む大人たちと

街ですれ違う


一体何を考えているのか

頭の中を一度覗きたい


知らない

知らない

私が付けるべき知識が何なのかも知らない


私はきっとこうして生きていくのだろう


何も知らないのが

私なのだ


選択肢が与えられていない


よく言えば

新鮮な毎日


そうだ

これが

私なのだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る