読みやすくて内容も分かりやすくてすごく楽しめるんですが、何といっても本作の一番の魅力は主人公の紅葉さんです!
けな気で明るくてかわいくて、それでいてとぼけたところもあるけれど、勇気があってかっこいい!
とにかく紅葉さんの好感度は、読み進めていけばいくほど登っていく一方でした。
言葉のチョイスや何気に頭のいい切り替えしも見せて、ここまでいいところが沢山あるのに嫌味な部分が一切ない。
とてもいいキャラクターに出会えました!
家政婦として雇われることになった家の兄弟は、ちょっとした問題と特殊な能力を抱えたやつらなんですが、そいつらに真正面からぶつかっていく紅葉さんの姿がかっこよくて笑えて、すごく心が温まります。
とても良質なエンターテイメント小説だと思います。
最新の27話まで読んでのレビューです。
とにかく面白さいっぱいの物語、だからこそ今から連載を楽しんで欲しい!
主人公は貧乏な身の上から家政婦となった『紅葉(もみじ)』という女の子。
この紅葉の真っすぐさ、素直さ、時に見せる潔い行動力、どれもが魅力いっぱいです。
そして彼女が働くことになったお屋敷には美形の三兄弟が住んでいます。
ここである程度話が予想できるかと思ったら大間違い。
この兄弟にはなんとも不思議な能力があり、しかも彼らにとって紅葉は天敵といってもいい存在だったのです。
この魅力的な設定のおかげで、俄然話が面白くなっています。
さらに特筆すべきは絶妙なコメディーセンス。
もう隙あらば笑わせてくれます。
紅葉の真っすぐさは応援したくなりますし、兄弟の不器用な優しさにはほおが緩みます。
おばあさんの梅は出てくるたびになんだかにやけます。
登場するキャラクターたちがとにかくみんな魅力的。
物語自体もなんとも心地のいい雰囲気で、魅力的なストーリ展開が続きます。
語り口も楽しく軽やかで、本であればページをめくる手が止まらない感覚。
ラブコメのようで、SF的な要素もあり、しっかりとしたドラマがあって、とにかく読み応えがあるこの物語。
おススメしたい理由はたくさんありますが、まずはとにかく読んでみてほしい、そんな作品です!
雪の日の出来事。
不思議なことが起こりそうな、クリスマスの夜*
子供たちと、紅葉との間の、
温かな時間の中に、
紅葉の持つ不思議な力と。
出会うべき人たちへの
予感が伝わってきます。
不運に見舞われる紅葉が、
弱音を吐くよりも、強く。
まずは前向きに行動してゆく姿*
育った境遇から培われた、芯の強さと。
純粋で健気なところ。
礼儀正しさ。
悲劇のヒロインではなく、
逞しく生きる姿に。 元気をもらえる気がします。
命があればなんとかなる。
健康が一番大事*
紅葉の格言は、
彼女の行動の基準は。
最も基本で、大事なものだと思います。
こんな風に物事に立ち向かい、戦うヒロインは
なかなか居ないと思います*
ヒロインらしからぬ、紅葉の
ありのまま立ち向かう姿に、
胸が熱くなりました。
何も飾らない等身大の彼女の姿。
こんな風に描き出される魅力があるんだと、
はっとさせられます。
友人との会話、
舞台となる屋敷の描写。
丁寧に描かれる物語に流れる、
自然や漂う気配。
奉公先の、個性的な家族たち。
三兄弟に隠された秘密。
対照的な、紅葉の持つ力。
秘められた、『覚』の存在。
そして、
利用しようとするもの。
迫る恐ろしい敵に、
紅葉と三兄弟はどう立ち向かってゆくでしょう*