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2019年12月4日 11:54
冒頭から凄い迫力……。でも、いきなり過ぎて。戸惑いました。凄いのに。何か…………そうじゃない……!その答えをエリックがくれました。カイリが、討たなかった。カイリが覚悟する前に、終わってしまった。カイリは、カイリの心の中では、何もしなかった。カイリや仲間たちは、カイリが頑張ったと思っているかもしれないけど。それでも。一歩、離れてみると、カイリは、エリックの気を引くための「囮」でしかなかった。これは裏切りなのかもしれない。最期くらいは、「ひとり」と「ひとり」として向き合ってほしいと願った、エリックの気持ちへの裏切り。でもカイリは、エリックのこんな気持ちなんて分からないし、分かったとしても、「教会」の人間であるカイリは「囮」で正しい。そもそも、最後にエリックと会話させてもらったこと自体が、お目こぼしなのだから。だから、「カイリが討たなかった」という結末を受け止めたエリックは、最後に「兄」として、「弟」を村の外の世界へ送り出したのではないかと思います。歌を願ったのは、エリックのためというだけでもなく、カイリのためだけでもなく、ふたりにとっての許しで救いで。教会的には、おそらく禁止事項で。(任務中に、罪人のために、私用で歌った)だから、このときだけは、ふたりは同郷の村人同士に戻れたのではないかと思います。(すみません。出先からなんで、ちょっと変な感想です)エリック編最終話、楽しみにしています。
作者からの返信
カイリとエリックのこの終焉は、最初から決まっていて、ひたすらここを目指して書いていました(途中色々加筆修正したし、ここもかなりしましたが)。えーきちさんもずっと仰っていましたが、そう、カイリがエリックを直接討たなかった、という部分。ここが大きな肝だと思います。この晩餐会の前にクリス達を含めて色々とやり取りをしていましたが。カイリには一日、という時間しか与えられませんでした。エリックと向き合うにはしがらみも多く、時間も足りなさ過ぎて。そして、「教会」という組織に関わり始めたからこその結末だったと思います。もう少し時間があれば、カイリももっと向き合うための覚悟や気持ちの整理が出来ていたかもしれません。ただ、ここで会話が出来たのは、カイリが「話がしたい」とせめてもの願いを口にしたからこその奇跡でもあります。もう少し時間があり、カイリ自身が本気で向き合うことになっていたら、どういう行動に出ていたか。それは、恐らく次回のエピソードでぼんやり想像出来るのではないか、と思います(想像出来る程度に留めたいとも思っています)。ただ、エリックも言っていた通り、カイリは人の血を見るのを人一倍怖がっていたので、討って欲しかったけれど、その手で討たせなくて良かった、とも思っています。仰る通り、罪人のために歌を歌うなんて、教会では御法度ですね。でも、ここにいる人達は、そういう「常識」にはある程度囚われない人達なので、黙認しました。最後の最後に、教会と狂信者、ではなく、同郷の村人同士に戻れたのでした。死ぬことでしか戻れなかったのが、切なく苦しいですが。さ、最後のエピソードは……本当に後始末的な話なので。た、楽しみにするほどでは……!(明後日の方向)
2019年12月4日 00:46
やっぱり、カイリの手で撃って欲しかった。
えーきちさんは、やはりその点を指摘してきますね。エリックも本当の心の奥の奥底ではそれを望んでいた様です。私もそれが一番良かったとは思います、が。それも含めて、次回へ持ち越しです。
2019年12月3日 22:45
避けようのない「終わり」がついにやってきて。エリックにとっては「終わり」ですけれど、カイリにとっては区切りでしかないんですよね……(涙)ただただ、カイリを見守っています。
終わりが、遂に来ました。そう。エリックは、ここで終焉です。けれど、生きている人にとっては、まだまだ続く旅路。カイリにとって、区切りとなってくれると良いですが……。次のエピソードでは笑顔で終われる様にしたいので、頑張りたいと思います!
2019年12月3日 20:44
本当に人って馬鹿ですね。取り返しがつかなくなるまで分からないなんて。
歴史は繰り返す。それと同じ様に、人も過ちを繰り返します。繰り返しながら、学んで、同じ過ちを繰り返さなくなっていく。けれど、エリックはどう足掻いてもやり直しがきかないところまできてしまった。やるせないですが、カイリにその道を見せるために彼は目の前で息を引き取ったのかもしれません。
2019年12月3日 20:07
悪人でしかなかった『エリック』が『エリックさん』になった。泣いてしまいました。
最後の最後に、エリックが戻った気がします。私も書いていてがっつり感情移入していました(苦笑)。泣いて下さってありがとうございます。苦しく思いながらも書いた甲斐がありました。
冒頭から凄い迫力……。
でも、いきなり過ぎて。
戸惑いました。
凄いのに。
何か…………そうじゃない……!
その答えをエリックがくれました。
カイリが、討たなかった。
カイリが覚悟する前に、終わってしまった。
カイリは、カイリの心の中では、何もしなかった。
カイリや仲間たちは、カイリが頑張ったと思っているかもしれないけど。
それでも。
一歩、離れてみると、カイリは、エリックの気を引くための「囮」でしかなかった。
これは裏切りなのかもしれない。
最期くらいは、「ひとり」と「ひとり」として向き合ってほしいと願った、エリックの気持ちへの裏切り。
でもカイリは、エリックのこんな気持ちなんて分からないし、分かったとしても、「教会」の人間であるカイリは「囮」で正しい。
そもそも、最後にエリックと会話させてもらったこと自体が、お目こぼしなのだから。
だから、「カイリが討たなかった」という結末を受け止めたエリックは、最後に「兄」として、「弟」を村の外の世界へ送り出したのではないかと思います。
歌を願ったのは、エリックのためというだけでもなく、カイリのためだけでもなく、ふたりにとっての許しで救いで。
教会的には、おそらく禁止事項で。
(任務中に、罪人のために、私用で歌った)
だから、このときだけは、ふたりは同郷の村人同士に戻れたのではないかと思います。
(すみません。出先からなんで、ちょっと変な感想です)
エリック編最終話、楽しみにしています。
作者からの返信
カイリとエリックのこの終焉は、最初から決まっていて、ひたすらここを目指して書いていました(途中色々加筆修正したし、ここもかなりしましたが)。
えーきちさんもずっと仰っていましたが、そう、カイリがエリックを直接討たなかった、という部分。
ここが大きな肝だと思います。
この晩餐会の前にクリス達を含めて色々とやり取りをしていましたが。
カイリには一日、という時間しか与えられませんでした。
エリックと向き合うにはしがらみも多く、時間も足りなさ過ぎて。
そして、「教会」という組織に関わり始めたからこその結末だったと思います。
もう少し時間があれば、カイリももっと向き合うための覚悟や気持ちの整理が出来ていたかもしれません。
ただ、ここで会話が出来たのは、カイリが「話がしたい」とせめてもの願いを口にしたからこその奇跡でもあります。
もう少し時間があり、カイリ自身が本気で向き合うことになっていたら、どういう行動に出ていたか。
それは、恐らく次回のエピソードでぼんやり想像出来るのではないか、と思います(想像出来る程度に留めたいとも思っています)。
ただ、エリックも言っていた通り、カイリは人の血を見るのを人一倍怖がっていたので、討って欲しかったけれど、その手で討たせなくて良かった、とも思っています。
仰る通り、罪人のために歌を歌うなんて、教会では御法度ですね。
でも、ここにいる人達は、そういう「常識」にはある程度囚われない人達なので、黙認しました。
最後の最後に、教会と狂信者、ではなく、同郷の村人同士に戻れたのでした。死ぬことでしか戻れなかったのが、切なく苦しいですが。
さ、最後のエピソードは……本当に後始末的な話なので。
た、楽しみにするほどでは……!(明後日の方向)