第287話
カイリとの騒動があった翌朝。
フランツが目を覚まし、身なりを整えて外に出ると、訓練所の方から
朝は時折シュリアが自主訓練をこなしていることを知ってはいたが、この響き方はシュリアだけではない。珍しいこともあるものだと、フランツは彼女の相手をしているだろう人物を思い描きながら訓練所へと足を運んだ。
「――はっ!」
「あめえよっ!」
フランツが顔を出せば、案の定シュリアと、彼女の相手をしているレインが激しく刃を交わし合っていた。壁際では、リオーネが楽しそうに観賞している。にこにこと見守りながら、彼らの動きを追っているのが分かった。
双方、刃にガードは覆われていない。正真正銘真剣だ。
危機感を高めて武器を振るうことこそ、最大の訓練となる。彼らの域に到達すれば、むしろガードは邪魔になる。
シュリアが華麗に双剣を振るい、レインが涼やかに
相手に合せているわけではない。むしろ、冷静に隙を探しながら急所を狙っているのに、二人の激しく切り合う姿は流れる水の様な流麗さが見て取れた。
がむしゃらであるのに、どこまでも美しい。
彼らの武術は、通じるものがある。血生臭くても、泥臭くても、真に強い者はそれさえも美に昇華し、見る者全てを惹き付けるのだ。
魅入られる様に観察しながらも、フランツは徐々に傾いていく二人の行く末を見据える。
シュリアは善戦しているが、レインの方はまだまだ余裕の表情だ。二人はどちらも強いし、体力もそこまで違いは無いが、それでもレインの方が様々な配分の仕方が彼女よりも上手い。例え一日斬り合っても、レインは耐えるだろう。
そうして、彼女の
容赦なくレインの槍が、シュリアの脇を突く。
彼女は何とかそれを受け止めたが、次の瞬間にはレインの短剣が彼女の喉元に突き付けられていた。少しでも動けば皮一枚破れるだろうという、ぎりぎりの一線である。
レインの勝ち誇った様な笑みに、シュリアは物凄く不機嫌そうに両手を挙げた。
「……参りましたわ」
「あいよ。ま、こんなもんかね」
どすの利いた声を出すシュリアに、しかしレインは何処吹く風だ。
きーっと唸りながら、シュリアが悔しそうに叫ぶ。レインは挑発する様に右手で軽く招いた。
「もういっちょやるか?」
「……、……そうしたいところですが」
「おはよう。みんな、精が出ているではないか」
シュリアがこちらに視線を向けてきたので、フランツも話に割って入ることにした。
彼女が「おはようございます」と地を這う声で挨拶を寄越し、レインも
「はよーさん。何だ、団長も汗流しに来たのか?」
「いや。俺は単純に、剣の音が聞こえたから来ただけだ。朝っぱらからここにレインがいるとは珍しいな」
「おはようございます。シュリアちゃんが、レイン様にお願いしていたんです。エディさんも後でやる予定だそうですよ」
「そうか。エディは今?」
「寝ているカイリ様のところに。昨日の今日ですから、一人にはさせられないと」
鈴の様に声を立てるリオーネに、フランツは一瞬遠い目をする。
カイリは元々朝にそこまで強い方ではないが、それでももうすぐ朝食の時間だ。部屋を訪ねた時に起きないとなると、相当深く眠りに入っているのだろう。疲れが溜まっている証拠だ。
「……カイリの様子はどうだった」
「あー……、ま、寝ながら泣いてたぜ。……がっつり故郷のことを思い出すと、どうしてもしばらく止まらないんだろうよ。ぬいぐるみのバトを試しに横に置いたら、俺の手ごと握り締めてきたからどうしようかと思ったぜ」
「……そうか」
「……四ヶ月だろ。まだまだ記憶が薄れるには短すぎるだろうよ」
レインが感傷混じりに肩を持つ。彼がカイリの心情に寄り添うとは珍しい。やはり、シュリアが言う様に、彼は本家ツンデレというやつなのかもしれない。
「しかし、シュリアがレインに頼むとはな。どういう風の吹き回しだ?」
「……別に。ただ、強くなる以外に無いと、改めて思っただけですわ」
ぷいっとシュリアが
「なるほど、そうか。カイリのためか。感謝する」
「な、何でそういう話になるんですの! 彼は関係ありませんわ! わたくしはミジンコに命は預けません!」
「ミジンコ、ねえ。……流石初代ツンデレ。素直に、泣かれたくないからって言やあ良いのによ」
「彼が泣こうが
「別に、カイリがって言ってねえけど?」
「……! 別に! わたくしも彼が『カイリ』とは言っていませんわ!」
「……いい加減、いつも名前で呼んでやりゃあ良いのに」
「シュリアちゃんは、好きな人を名前で呼ぶのに勇気がいるんです♪」
「でたらめ言わないで下さいませ!」
叫びまくるシュリアに、レインとリオーネがにまにまと楽しそうに目と口をにやつかせている。それに更に絶叫するシュリアの声は、本当に騒がしい。
いつもあれだけ騒いでいて、何故声が
「ふふ。エディさんも、聖歌語の耐性訓練をすると張り切っていましたよ」
「ほう。……なるほどな」
威力に関しては、記憶に左右されるところが大きいからほぼ鍛えることは不可能だが、耐性は別だ。長期戦にはなるが、気合と念じる力を鍛え続ければそれなりに耐性は上がる。――それでも、カイリほどの威力になると抗うのはなかなか骨が折れるが、無駄ではない。
ならば、今度から聖歌語訓練はカイリの前にエディから始めることとしよう。エディを撃沈させてからの方が、フランツ達の方も余力を残せる。
「私は、シュリアちゃんやレイン様に護身術を教えてもらうことにしました」
「リオーネがか?」
「はい。まずは、弓矢や拳で目と喉の急所を躊躇いなく突く訓練と、シュリアちゃんからは、男性には特に有用な急所蹴りを」
「……。……そうだな。まずは、人体の急所を狙うのはとても効果があると思うぞ」
「はい♪ ……カイリ様と違って、私は戦の経験がありますから」
慣れることは無くても、迷いはない。
リオーネの物静かな言葉に、フランツ達も静かに苦い笑みを零す。
彼女は接近戦は苦手だが、それは対人戦が苦手というのと同義ではない。カイリと違い、彼女はそれなりに人の命を既に奪っている。
カイリにあまり知られたくないと思うのは、欲だろう。彼は、人の命を奪うことに怯えこそすれ、覚悟は出来ている。フランツ達を見る目も変わるわけではないと、何度も証明されてきた。
それでも、つくづくカイリには勝手が違うなと、彼女達の変化をフランツは微笑ましく見守る。
「だが、みんな己の弱点を克服することも考え始めたか。良い傾向だな」
「ふん。わたくしは元々、常々
「あら? シュリアちゃん、昨夜はお風呂に入っている間も寝る前も難しい顔で考え込んで、時折カイリ様について」
「リオーネは余計な一言二言三言が多すぎなのですわ! わたくしはひとっつも彼のことなど考えていませんでしたわ! ええ! 別に、彼の尻拭いをしようとか、彼の傍で背中を蹴り飛ばそうなどとは考えていませんでしたわ!」
「乙女かよ」
「乙女……ですわ! わたくしは、女性ですわよ!」
「そういう意味じゃねえよ。……あー、やっぱ平和だなー」
ぎゃいぎゃいと意味不明なことを口走るシュリアを、リオーネもレインも良い笑顔で見守っている。きーきー騒いでいるが、要は照れ隠しかと納得した。
しかし、カイリの昨夜の話は、彼らにも思うところがあった様だ。
ふと、レインの視線が地面に落ちていることに気付き、フランツは
「どうした?」
「あ? ……いや。……、……ただ、守って死ぬ奴ってのは、ある意味楽なんだろうなってちょっと思っただけだ」
ある意味楽。
レインの発言の意図が、ずんと腹の底に溜まる。目だけで続きを請うと、レインは面倒そうに――嫌そうに続けた。
「守って死ぬ奴ってのは、ある意味その後のことを考えなくても良いだろ? 守りたい奴を守れた。そいつは生きている。心残りがあろうと、守りたい奴が無事で生きてるならそれで良いって、そう思うところはあるだろうなってよ」
「……、ふむ」
「けど、目の前で自分を守って死なれたら、守られた方ってのは一生引きずるんだよな。文字通りトラウマだぜ」
「……」
「自分のせいで、自分がいなければ、もっと自分が強かったなら。どれだけ時間が経ったって一生自分を責めるんだよ。誰もが……例え守った奴が『違う』って
守った奴のエゴなんだよ。
吐き捨てる様に締め括るレインに、フランツも言葉が見つからない。
上に立つ者は、王族やそれこそ教会騎士のトップに立つ者にとってはそれが当然の環境にある。王族などは、生まれた時から当たり前の世界だろう。
しかし、だからと言って己を責めないのとはまた別だ。王族も例外ではないだろう。
王族ではないが、カイリは前世でも
フランツとしては、昨夜の彼の叫びを聞いてしまった以上、死ぬわけにはいかないと強く思わされた。彼にこれ以上傷を植え付けるわけにはいかない。
しかし。
「……レインは、随分とカイリに入れ込んでいるな」
「は?」
「まあ、父としては嬉しい限りだが」
「……、……賭けをしてるんだ。途中で壊れてもらっちゃ困るんでね」
苦し紛れの言い訳だ。レインが不服そうに眉間に
何故かレインが「腹立つわ、その顔」と口元を引くつかせて殺伐とした空気を向けてきたが、理由は分からない。団員同士の仲が良いのは素晴らしいことだ。
「俺は、……なるべく生きたまま守るということを実行しなければならんな」
「じゃあ、手合わせは必要だろうよ。やるか?」
「どうせなら、二対二でどうですの? リオーネは聖歌語と聖歌を使っても良いですわよ」
「あら、素敵ですね。じゃんけんで組み合わせを決めましょうか」
「そうだな。では――」
ピンポーン。
絶妙なタイミングで呼び鈴が鳴った。一斉に視線が鋭くなったのが分かる。
「邪魔をするとは良い度胸だ。これは、一度怒鳴りつけてやらないといかんな」
「……そういえば、ケント様が朝食をどうのと言っていましたね」
「あー、……このタイミングっていうのに、あいつの悪意を感じるぜ」
「……否定はしませんわ」
どすどすと足音を怒らせて、玄関を勢い良く叩き開けた。
だが、その向こうにいたのは、ケントだけでは無い。フランツとしては意外な人物だった。
「……、貴方は確か」
「おはようございます。朝早くに申し訳ありません」
フランツも貴族なのであのホテルは時折利用するし、貴族の晩餐会で使用されることも多い。
顔見知り程度ではあったが、何故彼がここにいるのか。
「おはようございまーす! あれ? カイリは?」
ひょこっと玄関から覗き込むケントに、フランツは一瞬黙り込む。
遠慮の無くなってきた彼の態度を
「カイリは、まだ寝ています」
「ああ。……その様子。もしかして、やっぱりぶつかっちゃいました?」
「余計なお世話です。ぶつかってもいません。もう解決もしました。カイリは俺達が守りますので何の心配もありません」
「へえ……」
すっとケントの目が細められる。探る様な視線が、フランツの目から体の内側に入り込んで落ち着かない。
彼は、カイリに対してだけかなり独占欲が強い。あの、図書室の一騒動の時の言動で改めて確信した。
彼は、フランツ達を良くは思っていないのだと。
「丸く収まった様で何よりです。僕も安心ですよ」
「……ありがとうございます」
「あー。昨夜は、カイリも初めて団長に甘えた感じだったよなー。いやあ、今まで団長からヘタレたり
「レイン」
「……ま、今までもあいつが不安定になることはあったけどよ。昨日は、がっつり吐き出してたぜ。遅かれ早かれ爆発してた不安だっただろうし、吐き出せて良い兆候じゃねえの。おかげで、ほんとの家族になれそうじゃねえ?」
レインがフランツの肩に腕を預けて茶化す。己の顔が自然と不機嫌やら嬉しいやらで複雑に潰れていくのは分かったが、フランツではどうすることも出来はしない。
対するケントは、表情はにこやかなまま変わらない。視線の温度だけが下降していくのが印象的だった。レインも分かっていて挑発しているのも伝わってくる。
だが。
「……そうですか。本当の家族になれるものなら、なってみて下さい」
ケントは、穏やかに目を伏せる。今までの感情を全て閉じ込める様な仕草だ。
彼が本心を覆い隠すのは今に始まったことではないが、今回は少々異なる雰囲気を持っている気がした。
理由は分からなかったが、ケントは構わずに続けてくる。
「カイリは、前世の頃は親に言いたいことを言えない生活を送っていました。……例え互いに思っていても、言えない仲は愚かです」
「――」
「少なくとも、フランツ殿とは言い合いが出来る様になったそうなので。大きな一歩ですね」
にっこりと、ケントが極上の笑みを見せる。
その顔は、本当に「出来るものならやってみろ」と悪意に満ちた挑発を貼り付けていた。隣のキーファが呆れた様に肩を竦めているのが面白い。
ケントは、カイリへの執着が並はずれて大きい。
けれど、フランツ達と仲良くなるのを嫌いながら、それでも仲良くなることを推進している気もする。カイリのことを、真剣に思っているからかもしれない。
彼の心は複雑だなと、フランツは少しだけ同情した。彼に心を許せる家族がいることは、
「ケント様。そろそろよろしいでしょうか。私、もう腕が大変なのですが」
「えー、キーファはそれくらい何ともないでしょ。……でもま、良いや。……フランツ殿、朝食をお届けに上がりました。是非、皆さんでどうぞ」
「え? ……まさか」
キーファが、しずやかに一歩踏み出してきた。
思わずフランツと隣にいたレインが大きな風呂敷を二つ受け取る。ずっしりと重みが伝わってきて、感触的にもお重の様なものだということは布越しでも理解出来た。
ケントだけではなく、グレワンのホテルのスタッフがいるという意味。
この荷物の中身も推して知るべしである。
「というわけで! グレワン超一流のシェフ達が総結集した料理ですよ。どうぞ」
「……え、あ。……あの、これは一体どういうことですかな」
いきなり「はいどうぞ」と言われても、素直に受け取るには高価過ぎる。シュリアやリオーネも背後で目を丸くしているのが気配で伝わってきた。
カイリは知っているのだろうか。思わず振り返ったが、起きてくる様子も無い。
「これは、我々ホテルの者一同からのカイリ様へのお礼です。支配人からも言付かっております。カイリ様へくれぐれもよろしく伝えて欲しいとのことです」
「……カイリに? 一体何故」
「昨日、子供達を救って下さったこと。ホテルを救って下さったこと。そして、……素敵な聖歌を聞かせて下さったこと。心より感謝しております」
深々と頭を下げるキーファに、フランツ達は戸惑うしかない。
だが、彼にとっては至極当然の結論らしい。どこか晴れやかに優しく笑っていた。
「ホテルの存続を、何より大勢の命を脅かす様な仕掛けが、まさか子供達の命を使っているとは私達も思いも寄らなかったことです。……カイリ様が子供達のために歌う姿も、彼らを抱き締める姿も、彼らが安らかに眠りに就いたことも、……本当に良かった。私も支配人も心から感謝しております」
「……カイリが」
「ホテルにお越しになられた方々には、気持ち良く過ごし、帰って欲しい。これが我々の理念です。……もし何も知らなければ、あの子供達は苦痛に苛まれ、泣いたまま魂が消滅していたかもしれないと思うと、今でもぞっとします」
顔を歪めて語るキーファの声は、静かな怒りと苦悶に満ちていた。ホテルのことだけではなく、子供達のことを本気で思っていることが分かって、フランツも表情を改める。
「それに彼の聖歌は、何と言うか……とても優しい気持ちになれるものでした。支配人も子供達のことも相まって、涙を流して褒め称えておりました。……ミサなどで他の方の聖歌をお聞きしたことはありますが、彼の聖歌は少し種類が違う様な気さえしてきますね」
「……ええ。我々も、カイリの聖歌は好きなのですよ」
「やはりそうでしたか。……素敵な聖歌を聞かせてくれた上に、ホテルの窮地を救って下さいました。あと、彼は実に美味しそうに料理を食べて下さるので、その場にいたシェフ達もとても喜んでおりまして。今朝の企みには、ノリノリだったのですよ」
「企み、ですか?」
「はい。カイリ様には内緒で。……彼が、自分だけ食べて申し訳ない。今度は皆様と一緒に食べに来たいと仰っていたので。ならば、お礼にと私と支配人で決めたのです」
カイリはそんなことを言っていたのか。
シュリアが昨夜、「一人だけ贅沢をして」と口にしていたが、彼自身がそう考えていたとは。
レインが「くそ真面目な奴」と呆れていたが、フランツも同意してしまう。そこは素直に楽しめば良いのだと、苦笑してしまった。
だが、それがカイリの良いところだ。真面目で、礼儀正しくて、――とても優しい。
「精魂込めてシェフ達が作り上げました。……この程度で全てをお返し出来るとは思っておりませんが、受け取って頂ければ幸いです」
「……いや、こんなに素敵な贈り物を。きっとカイリは……喜びながら恐縮しそうですが」
「カイリ様は、そうかもしれませんね。……本当はもう一度直接お礼を申し上げたかったのですが、お休みは大切です。どうか、くれぐれも我々がよろしく言っていたとお伝え下さい。また、お会い出来ればとても嬉しい、とも」
「……分かりました。必ず」
フランツが力強く請け負うと、キーファがとても嬉しそうに目を細めた。
本当に、カイリとは良い出会いだったのかもしれない。丁寧な物腰の中に、親しみが感じられる。
「それでは。……ケント様、私はそろそろ行きますが、貴方は?」
「僕も行くよ! じゃあ、皆さん。カイリのこと、よろしく頼みますね」
「……当然です。ケント殿が悔しがるほど仲良くしながら守ります」
「……上等。楽しみにしています。――これからも、ね」
ケントの不敵な微笑みに、フランツもにこやかに笑って返す。キーファが隣で白目で呆れていたが、ケントは涼しい顔だ。
二人が去って行き、キーファが何度も頭を下げてようやく姿が見えなくなった頃、フランツはレインと共に風呂敷を掲げ直した。
「……これは、随分と豪華な朝食になりそうだな」
「喜べよ、女性陣。カイリのおかげで、すっげえ飯にありつけそうだぞ」
「……あのホテルの料理は、確かに美味しいですわ」
「カイリ様、流石ですね。楽しみです♪」
両手を合わせてはしゃぐリオーネに、シュリアも興味を殺しきれずにちらちらと風呂敷を見つめてくる。
カイリは本当に、色々な驚きを連れてくる。
カーティスがいた時も賑やかな日々だったが、カイリはカイリでまた違った賑やかさに巡り会える。
それがいつの間にか楽しみになっていることに、フランツは悪くないと、一人忍び笑った。
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