第245話
「わー……。……聞いてはいたけど、……何ていうか、不気味だねー……」
「……、ああ」
ケントの呆けた様な声に、カイリも深刻に返す。
今、カイリは三時間ほどをかけて、フュリー村を遠くから視界に収められる場所まで辿り着いていた。近くの高台に登り、かなり遠方まで見渡せる場所を陣取っている。
今もヴァリアーズ家特注の傘の周りでは、ざあざあと勢い良く雨は降り注いでいた。遠くも同様だ。
しかし。
「……雨。本当に、降っていないな」
カイリの神妙な声に、ケントも茶化す雰囲気は無い。うん、と言葉少なに頷いて、彼も村の方角をひたすら眺めていた。
村は大規模な畑を所有しているからか、それなりに広い様だ。カイリの村と比べると、実に五倍くらいはあるだろう。
その村は、端からある程度の距離を取って綺麗な円を描く様に外界と切り離されていた。日差しが眩しいほどに降り注ぎ、本当に冗談でも世迷言でもなく、雨が避けて通っているのだ。
頭上を見上げれば、薄暗い雨雲が村に差し掛かる前にぐにゃっと折れ曲がっている。
奇妙な光景だ。
更に遠く離れたもう一つのルーラ村では、雨がしきりに降り注いでいる。本気でフュリー村だけが雨の恩恵を授かれていない。
こんな異常事態を、今の今まで放置していた領主の神経をカイリは疑う。二ヶ月も、村はよく我慢したものだ。
「なあ、ケント。どう思う?」
「……うーん。呪詛の類にしか思えないけど。近付いてみないことには、何とも」
「そうか……」
やはり、現地へ
もう少し何か見えないかと身を乗り出して足をずらすと。
ぱしゃっと。足元で小さく跳ねる音が上がった。
「――っ」
思わず足元を見てしまったが、すぐに前を向く。雨がざっと、強くなった気がしたが、懸命に頭から突き放す様に閉め出した。
ここで立ち止まるわけにはいかない。ましてや足を引っ張るわけにもいかない。
〝それで、雨が今朝の様に強く降りしきる中。村に向かっている間にお前が発作を起こしたらどうするつもりだ?
――俺は、……その危険があっても行くと強引に願いを優先した。
ぐっと胸に拳を添えて強く
「……、……身を隠して行くか? 聖歌語で、隠れられるんだよな?」
「うーん……、まあ、正々堂々と行こうよ! 見た感じだと、村人から見られない程度の距離を取って調査出来るみたいだし。それにもし何かが周りで見張っていたりするなら、反応も見れるし。僕達、今は『私服』だし?」
「……ケントの顔は、誰にでも割れているんじゃないのか?」
「まあ、そうだけど。相手が下っ端だったら、顔は知らないんじゃないかな」
適当に流すケントに、だが、カイリも一理あると頷く。
ここを監視する人材に、重要な人物や教会騎士を使うとも思えない。もし使っていたら、監視役からある程度の繋がりを類推出来、逆に追い詰める材料となる。そんなヘマは流石に踏まないだろう。
もう一度村を見つめる。
視界が暗い。雨の音も一層刺す様に鋭くなっていく。
だが、動かないことにはどうしようもない。静かに深呼吸をして、カイリは決意を吐き出した。
「……分かった。行ってみよう」
「うん。でも、僕が先導するよ。カイリは、こういう時の調査の仕方を覚えてね!」
「……、分かった。ありがとう」
ケントはカイリを弱いと散々
流石団長だなとカイリは感心していたのだが。
「よーし。カイリ! この高台、一気に滑り落ちるよ!」
「……、は?」
「はい、これ予備の傘。聖歌語で上手く風を操ってね! じゃ、【飛ぶよ】!」
傘を強引に手渡し、ケントが唱えた瞬間。
ぎゅんっと、ケントが一気に高台から飛び降りる。あっという間に豆粒になり、カイリは雨に打たれる中、一人置いてけぼりになった。
――前言撤回。あいつ、俺のこと、水恐怖症だって忘れているだろっ。
「ああ、もう! 待てよ、ケント! ……【風よ――】、……」
勢い付いてカイリが足を踏み出した時。
ばしゃっと。足元で水が
「――――っ」
唱えようとしていた聖歌語が、一瞬で崩れる。水溜まりを踏み締めた足が大きく震えた。
下を見ると、水溜りが地面に居座っていた。その水面に、己の顔が揺らぎながら映っている。
「……っ、あっ」
一瞬で、水に突っ込まれた時の衝撃が
必死に頭を振って追い出そうとするが、目が水溜まりから縫い付けられた様に離れない。ゆらゆらと、迫る様に映ったカイリの顔を歪ませていく。
「ちが、……っ、大丈、夫、……っ」
強引に持たされた傘は、あらかじめ広げてあったために辛うじてカイリを雨の槍から守ってくれている。
けれど、傘から少しでもはみ出れば、すぐに体は冷たく刺す様な水で貫かれるだろう。
カイリにとっての凶器が、すぐ傍で絶え間なく襲い続けている。
足元が、強い雨のせいで濡れてきていた。衣服越しに、肌に水が染み込んでいく。水溜まりにも顔が映って苦しそうだ。
嫌だ。
このままでは。
〝二、三十分ほど続ければ、体力は格段に落ちるでしょう。……そうであるな、カイリ〟
「――っ! あ、……っ!」
水が一気に顔に
「はっ! あ、……あぐ……っ!」
息が出来ない。苦しい。痛い。
嫌だ。このままでは、またいつ終わるか分からない責め苦に襲われる。
そうなったら、また胸を潰す様なあの激痛がカイリの心に牙を立てて。
己を、食らい――。
「――カイリ」
「――」
耳元で、ケントの声が
瞬間、ぱあんっと弾ける様に我に返った。忘れていた呼吸を必死に繰り返し、急いで全身に酸素を巡らせる。
荒い息を撒き散らしながら周囲を確認するが、誰もいない。ただただ雨が暗く降り注ぐだけだ。
そろそろと高台の端から下界を見下ろせば、ケントが豆粒ほどに小さく見えた。
暗雲を思わせる薄暗い雨が世界を侵食していく中、彼の持つ傘だけが輝く空の様に広がっている。
「聖歌語を使って声を届けているよ。カイリ、まだ立ってる?」
「……、……ああ」
声が情けないほどに
彼の声が聞こえるから、何とかカイリは持ち直した。その事実に打ちのめされる。
「乱暴なやり方になってごめんね。でも、良い練習になると思ったから」
「れん、しゅう?」
「……。カイリは、このままで良いって思ってないんだよね。水のこと」
淡々と語る声は、けれど優しい。ひび割れて悲鳴を上げるカイリの冷たい心に、温かく染み渡っていく様だ。
ケントは、カイリの水のトラウマのことを忘れたわけではない。だからこその行動だと、必死に働かせる頭で理解した。
「やっぱり。何とかしたいんだよね」
「……っ、………………」
「だったら、やっぱり強引にでも練習しなきゃ駄目だと思ったんだ。……幸い、近くには人の気配がしないし、これくらいならすぐに僕も駆け付けられる。だから、人と距離を取っても水の中で動ける練習をしようって思ったんだ」
ごめんね、と口ずさむ声は可愛らしく首を傾げている彼を容易に連想させた。
悪いとは思っているだろうが、本気で悪いとは思っていない。実際、ごめんなんて言葉はカイリには不要だ。
フランツに最初に村の調査について反対された時、どうしても押し切れなかった。それは、こういう不甲斐ない状態になるだろうと予想していたからだ。
実際直面してみても、本当にカッコ悪い。困っている人が目の前にいたらどうするのか。見殺しにするつもりかと、自らの頭を殴りたくなる。
もちろん、フランツ達に心配をかけたくないという思いもあった。
けれど。
――こういう風に水に負ける自分が、悔しくて仕方がないんだ。
ケントは恐らく見透かしているのだろう。故に、強制的にでも水を克服する道筋を作ってくれている。
本当に頼ってばかりだ。彼の隣に並びたいと強く願っているのに、やはり自分は駄目なんじゃないかと
だが。
「……っ、……動け……っ」
みっともなく震える足を、懸命に踏み出す。一歩間違えれば高台から滑り落ちそうになるのを制御し、カイリは何とか
はっと、息が荒くなる。荒くなった吐息は自分でも分かるほどに震えた音を立てていて、心も一緒に縮こまりそうだ。
それでも。
「……、俺、は」
ぐっと拳を握り締め、カイリは覚悟を決めて宙に足を浮かせる。
「……っ! 【風よ、俺を地上へ】!」
ありったけの大声で聖歌語を叫べば、ふわんっと風が身に纏う様に包み込んできた。
ケントの様に勢いは出せなかったが、風がカイリの体を柔らかく受け止め、大地まで静かに運んでくれる。途中でばたばたっと、雨が傘を叩く音が襲ってきたが、カイリはぎゅうっと唇を噛み締め必死に耐える。
やがて、とんっと軽やかに着地して、足が地面に付いたのを確認した。
傘も手に持ったままだ。体はあまり濡れていない。
けれど。
「――っ」
がくん、と足が力を失った様に折れる。
だが、地面に激突する寸前でケントが受け止めてくれた。空と見紛うほどの傘を片手にしたまま、難なく救い上げてくれるその力にしがみつく。
「カイリ、よく頑張ったね! 風の扱い方、良かったよ!」
ケントが満面の笑みで褒めてくれる。やったやったと、無邪気に背中を撫でてくれた。
喜んでくれている。成功したと言えばしたのかもしれない。
でも。
「……っ。……そう、か。……」
「雨の中でもきちんと一人で動けたね。うんうん。やっぱり、――」
続けようとしただろうケントの言葉が、中途半端に途切れる。
カイリは顔を上げられない。ケントにしがみ付いたまま、きつく彼の肩を掴んで離せなかった。
「……カイリ」
「……っ、……俺、……」
唇を噛み締め、必死に黒い感情を抑え込む。
ここで愚痴を零したって何も変わらない。弱音を吐いたって強くなれるわけでもない。
だから、ひたすら奥歯を噛み締めて泣きたい気持ちを潰していたのに、ケントは悪魔だ。誘惑する様に耳元で
「良いじゃない。吐き出したって」
「……」
「だって、ここには誰もいない。……心配するだろう人達は、誰もいないよ」
「――」
何て酷い誘い方だろう。彼は、全く心配していない。そう断言している。
だがそれは、カイリが今一番求めている存在だ。――心配して欲しいのではない。同情して欲しいのでもない。
ただ、黙って聞き流して欲しい。
言葉にして、形にして、ただただ感情を整理したい。
それだけだ。
だから。
「俺、……、……悔しい……んだ」
ケントは口を挟まない。その温もりが心地良い。
ケントはずるい。本当にずるい。厳しいことを言うくせに、甘やかしてばかりくれるから駄目になりそうだ。
けれど、今だけは。
「……っ、俺、……! 俺、何で、……っ」
悔しい。――悔しい。
「……どうして、どうして! 俺は、……こんなに弱いんだ……っ!」
血を吐く様に叫ぶ。喉がからからで心が痛い。
相手を攻撃出来ない。血を見るのが駄目。人の死に混乱して取り乱す。
騎士として欠点だらけなのに、その上今度は水という強いトラウマを抱えてしまった。
これが第一位という精鋭の騎士団にいたらどうなっていただろう。即刻役立たずと切り捨てられて終わっていたはずだ。
第十三位が優しいから。聖歌騎士だから。だから、まだ騎士でいることを許されている。ただそれだけの存在だ。
「……困っている人を助けたい。手の届く場所にいる人に、手を差し伸べたいっ。俺は、村を出る時にそう誓った。昨日だって、クリスさんにそう宣言したばかりだっ!」
「……」
「それなのに、……今の俺は何だ? フランツさんに駄目出しされたくらいで
ケントの声が聞こえなかったら、またパン屋の時の様にしゃがみ込んでいただろう。みっともなく取り乱して、情けなく雨から逃げようとして、息も絶え絶えに気を失っていたかもしれない。
フュリー村の人達を助けたいと言い出したのはカイリなのに、この体たらく。レインがいたら鼻で笑われそうだ。
「今だって、ケントにお膳立てしてもらって、ようやく動ける程度だ。そのくせ、最後までは走り切れなくて、……こんな高台から飛び降りる短い距離でさえ、俺の体はままならない」
最後の最後で膝を折ってしまう。
崩れそうになって、ケントに支えてもらって。
誰かに助けてもらってばかりで、カイリは一人で成し遂げられることが未だにほとんどないのだ。
それなのに。
「そんな弱くて情けない俺が、誰かを助けたい? 村の人達を助けたいから動く? ……水のトラウマ跳ね返せる様になってから言えよって話だよなっ。……攻撃さえ出来ないんだから、せめて防御や囮の役割が出来るくらい復活してから言えよっ!」
ラインから教えてもらった剣術は、誰かを助けるための剣だ。
それを生かせなかったら、何のために身に付けた剣術なのか。大人に隠したかったはずなのに、それを踏み越えてまで力を披露して教えてくれたラインに申し訳が立たない。
騎士になってまだたった四ヶ月。村でぬくぬく育ってきた。守られてばかりだった。世界のことを全然知らない。
そんな言い訳、現在進行形で困っている人達には何の役にも立ちはしない。
だが。
「それでも……」
〝これからお前はきっと、色んなことを体験するだろう。辛いことも、苦しいことも、穢いことも、……それこそ、この村に起こった様な
それでも。
〝だけどお前は、きっと乗り越えていける〟
「……それでもっ! 俺は、俺は! 前に進むしかない、……進みたいんだっ!」
〝彼らが守ってくれた様に今度こそ、……今度は、俺が! この身で、守ってみせる!〟
あの日、全てを失った日。誓いを立てた。
みっともなくても情けなくても不甲斐なくても。
出来ないことだらけで、いっそ周りに見捨てられたとしても。
蹲って
己が打ち立てた信念を、諦めたくない。
誰かが悲しむ姿を見たくない。困っている人を救い上げる。
ケントの隣に立ちたい。フランツ達に追いつきたい。シュリアとだって一緒に未来を生きていきたいと願った。
そのためには、周囲に後ろ指を指されて笑われたって、這いつくばりながらでも
こうして落ち込んで、悔しいと歯噛みしたとしても、カイリは歩くのを止めたくはなかった。
だから、ここに来た。
声を上げているフュリー村の人達を助けるために、ここに来た。
「……っ、……ごめん。愚痴ばっかりだ」
「そうかな。カイリの頑固で負けず嫌いで向こう見ずな中の、真っ直ぐな意地と信念が見えたよ」
ぽんぽんと背中を叩かれる。その叩き方はひどく穏やかで優しい。やっぱり彼はカイリを甘やかしてばかりだと呆れてしまう。
だが、そんなカイリの気持ちを見透かした様に、ケントは「だって」と柔らかく続ける。
「悔しいっていう気持ちは、諦めたくないっていう証でしょ」
「――」
「悔しいっていう思いがある限り、カイリは前に進むのを止めない。どこまでも歩き続ける。……その気持ちは、強くなるためには絶対必要なものだから」
遠くを見る様に笑うケントの声に、カイリは微かに彼を見上げる。
肩に寄り掛かる格好になっていたから、顔は見えない。
だが、彼が笑いながら懐かしそうにどこかを見ている。それだけは強く感じた。
「情けなくて何が悪いの? カッコ悪くても良いじゃない」
「……ケント」
「不甲斐なかろうが、怯えようが、それでもなけなしの勇気を振り絞って恐怖に立ち向かう。そんな人の方がとてもカッコ良いって僕は思うよ」
「……っ」
「カイリは膝を突いたって、怯えて立ち往生したって、何度だって立ち上がる。誰かのためにならどこまでも動ける。だから、……僕は君を全く心配していないよ」
ねー、と小首を傾げる様に同意を求めて来る。同意というよりは、断言だ。彼は自分の考えを変なところで曲げようとしない。
ケントはカイリを過大評価し過ぎではないだろうか。今回だって、ケントに引っ張られて何とか動けたのに。
「……お前は、俺を甘やかす天才だよな」
「えー? そうかな。事実しか言ってないもん!」
「今だって、水の中を動けたのはお前が勇気をくれたからだぞ?」
「そっかあ。じゃあ、僕が一番カッコ良いってことになるよね!」
「……そうだな。お前はカッコ良いよな」
「――」
実際ケントはカッコ良い。少し意地悪だし人でなしだし人としてどうなんだと思うほど黒いところもあるが、彼は己の道を胸を張って歩いている。それが分かる。
当然危なっかしい道を歩こうとしているのも伝わってくるから、何としてもカイリは彼に追いつかなければならない。そして、共に歩く道に引きずり倒してやるつもりだ。
しかし、ケントから一向に返事が打ち返されない。どうしたのだろうと、そろそろと体を離して見上げると、少し拗ねた様な顔をした彼がいた。
理由が分からなくて首を傾げていると。
「……。……カイリこそ、僕を甘やかす天才だよね」
「は?」
「あーもうっ。だからカイリが好きだよ!」
にぱっと破顔してケントは、カイリから傘を引っ
ぱんぱんと空いた手でカイリが衣服を叩いてみると、先程雨で少し濡れた服が乾いている。
本当に自然な流れでケントは聖歌語を使う。湿っぽい空気から脱却出来たことに密かに感謝しながら、感嘆した。
「……お前って、本当に息を吸う様に聖歌語を使うよな」
「んー、そうかな? カイリも、大分慣れてきているとは思うけど……でも、聖歌語を日常的に使うことにはもっと慣れた方が良いよ。
「……うん」
確かに、カイリはまだ聖歌語の使用の仕方がぎこちない。以前よりはマシになったが、まだまだ剣術と合わせて使いこなせていないのは目に見えている。
改めてケントとの差を見せつけられ、カイリはまた弱点にぶち当たる。本当に課題が多いなと、天を仰ぎたい気分だ。
でも。
――強くなるって、誓ったから。
弱音はさっき散々吐いた。
だからまた、一歩ずつ頑張ろう。
理想の自分に近付くために。誓いを果たすために。
「ケント、ありがとう」
「え? ううん、どういたしまして!」
一瞬何のことだかという表情をしたけれど、ケントはふにゃっと相好を崩して鼻歌を歌う。
まだ一人では恐いけれど、雨だって乗り越えると決めた。
だから、今は彼という存在に甘えながらも、雨に立ち向かおう。決意して、カイリはフュリー村へと水音を立てながら歩き始めた。
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