お姉ちゃんはすべてをさらけ出すようです。は・・・・・・勘違いしないでください。決してHな方ではありませんよ

結局姉ちゃんに推し負け俺達は、ラブ・・・・・もといやけに派手に電飾を輝かせている宿泊施設に一時休憩することになり、中に入ると、エロゲ作品でよくあるデザインのピンクの装飾に包まれた部屋に入ることになった。



その後姉が部屋の外で濡れた服を乾燥機で乾かすからその間先に入れと言われたので、互いに見えない場所で服を脱ぎ、姉ちゃんが部屋にあったバスロープを使い乾燥しに行った間にバスルームに向かう。

のだがその内装もこれまた面妖な場所で明かりは妙に暗くその中心の浴槽で色っぽい紫のライトが不気味に照らジャグジーがついたバスルームで温さを感じると同時に

後悔の念を感じていた。



ほ・・・・・・・本当に姉弟でラブホに入っちまったよ。おい・・・・・・

てか、よくよく考えたら俺、スマホと財布があるんだからこのままタクシーを呼んで宿泊したホテルを帰ればよかったのになんでそれが思いつかなかったんだよ・・・・・

本当に無能だ俺・・・・・・





過ぎたことを気にしても仕方ないので俺は、ここの白バスロープを借りベッド前に戻ると、夏なのに暖房がきいていて、雨水すでに身体を濡れていた姉の身体をぬくもっており、姉ちゃんはその状態で夜のドラマを見ていた。

まぁ、それは仕方ないんだけど、熱帯の夜に暖房をせいで余計にくらくらしてきたな。まるで室内サウナといってもおかしくないだろう。

ともかく姉ちゃんは俺が出てきたことを確認するとすぐに暖房を冷房に変えてきた。




「お、やっと出てきたか・・・・では次は私が風呂を入るぞ。その後は、お楽しみの始まりだな・・・♡いや・・・・・別にもう一度風呂に一緒に入ってもいいんだぞ。私は別に遠慮はしない。好きにしろ」

過ぎて通る際に交わした姉からにじみ出るにやけ笑いと同時に挑発的な仕草・・・・・・・

これ完全に計画通りっていいそうな感じで完全に俺は姉の手のひらに転がされたようだ。

あ・・・・・・俺今夜絶対に食われるな・・・

これリアルでヨスガれる可能性があるぞ。ここは最悪俺だけでも逃げないと・・・・




「ってアレ、財布とスマホがない・・・・・・」

なんでないんだ、確か照明台の方に置いたはずなのに・・・・・・・

そう思った時ふと目の前の黒い金庫に目が入り、そこに姉が書いたとされるメッセージが残されてた。



『無粋なことして悪いがお前のスマホと財布は無くさないように私の分と入れたぞ。感謝しろ。      大正義の姉美国より

P・S   もしかして、逃げようと考えをしてたがそれは無駄だ。今夜はお前を逃がさないからな♡』

・・・・・・・・・どんだけ弟ヤりたいんだよ。すでにブラコンの域を超えてるぞ。



もうすべての策を失った俺はバスルームから聞こえるシャワー音に響く死刑判決を待ちながら静かに深夜番組を見る。仮になにも持ってない状態で部屋を出ようとしても、感の鋭さですぐに捕まるだろう。


ともかく今の俺は文字通り無力な状態でしばらくすると姉が風呂から出ていた。

突然のことなので少しビクッと反応し俺は後ろを向いて沈黙することにした。

今の俺は姉の誘いをただ無視するしかなかったのだ。



「ああ~~~~~さっぱりした・・・それにしてもまだ、雨降ってんな~~~これじゃまだ帰れないよな・・・・」ニヤニヤ

「・・・・・・」

「なんだよ。だんまりかよ本当は一緒にいてうれしい癖に・・・素直で言ってもいいんだぞ」

ちょっなに勝手に俺の太ももを触ってるんだよ。セクハラで訴えるぞ。

おっと顔を出すなずっと素気でいたら姉ちゃんは興味をなくして自堕落になるぞ。頼む寝てくれ。




「ふぁ~~~~~~~~眠い~~~」

よし眠そうだ・・・・頼むこのまま寝てくれ・・・



そう思った時姉ちゃんは突然後ろ向きの俺に背中を合わしもたれてお互いが顔を見えない状態になった。背中合わせで思ったけど姉ちゃんの体格って背が高くナイスなプロモーションだけあって男の俺よりかなり細いな・・・・

みんなこの体系になりたいから魅かれているんだな。





「都、どうした。さっきから黙って・・・もしかして本当に私がお前とヤルと思ったのか?」

「・・・・・・・・・・・・・」

「はっ心配するな・・・・確かにお前の事は大好きだがお前の貞操を破るような狂ったことはしないよ」

「え?」

「ふん・・・・やっと口を合わしたか・・・・・・寂しかったぞ。ほれ。うりうり」

「ちょっ!!!背中をこするなよ!!!」

「どうだ。このプレイ!!!こんなの滅多にできないだろう」

「ちょふざけんなよ。姉ちゃん・・・」

「そうだな。おふざけはこれまでにして真面目な話をするか」

そう言うと姉ちゃんは今までのふざけた口調から一変トーンを低く話した。





「都・・・・お前は姉のブラコン属性は嫌いか?」

「な・・・・・・なんだよ。急に・・」

「本当はな・・・私は無理にブラコンを演じてるんだ・・・」

ブラコンを演じてる?どういうことだ。訳がわからんぞ。



「とは言っても・・・・・お前が好きなのは変わりはないが、私はこう見ても奥手なんだ」

どこが!!!!



「そりゃそうだよな・・・・今まで積極的な姉を見てるが事実だ。私は無理してスキンシップをして、お前達と同じ土台を上がっていたんだ。今まで違和感あっただろ?お前達の中でただ一人私が混じって遊んでいたころを・・・・」

た・・・・確かに、当時小学生の低学年の俺達に混じって一人年齢が高い姉ちゃんが遊ぶのは違和感あったな。




「でもアレは、俺の事を心配して見守ってただけなんじゃ・・・」

「そうではない。お前達が疎ましかっただけだ。無論その当時私には同年代の友人はいたが、それ以上にお前達年下と遊ぶことが数倍も楽しかった。それくらい青春を謳歌してたんだ」




「・・・・・・」

「あの時のお前達は無欲で無邪気だった。だが大人に成長すると今までの行動が幼稚に感じることがある。実際、お前は小さい頃、私によく甘えてたのに、成長すると遠慮しがちだっただろ?それと同じだ。」

姉ちゃんの言う通り人は成長と同時に今までの関係が廃れることがある。実際小学生時よく遊んだ友人の殆どは連絡が無く疎遠状態だ。いつまでも脳内が子供のままじゃ人間として破綻してしまうのだ。



「・・・・・・・実際成長期のお前は、私の事を寄ろうとしなかった。まぁあの頃のお前は、かなり精神がキてたから仕方ないだろうな。だから私は少しでもお前の支えになるべくあえて極端にお前の事を甘えていたんだ・・・・無論そんなことをしてもお前は私を甘えることはしなかった。お前を励ますことが結局は自分の渇きを癒すことになったけどな」

姉ちゃんは淡々と喋っていき改めて姉ちゃんの心情が理解することができた。

正直姉ちゃんには今まで振りまされ迷惑でしかなかってけど、それは我儘と同時に俺達の事を思ってのとった行動なんだ。







「ふん・・・・・だがそのブラコン癖もそろそろお開きにしようと思ってる。都、以前私は実家に呼ばれ父さんと話をした後、お前に泣きついたことは覚えているか?あれは・・・・・いつまでも弟離れをしろと説教をされたんだ。それもそのはずだ。モデルで顔も知られてる身なのに未だに弟離れできないなんて、親としては恥ずかしいだろうな。だけど・・・・・・・だけど・・・・」

「姉ちゃん・・・・・」

姉ちゃんの声色は不安感でだんだん弱気になってうつむき体育館座りをして泣きそうだった。



「それでも・・・ブラコンを演じてるだけでお前や宗助と繋がることができた。それを今更やめるなんて難しい・・・・・だから最後の我儘だ・・・・・私が大学を卒業し職につくまではそのままでさせてくれ・・・」

そう言うと姉ちゃんは後ろから俺をすがるように抱き着いていた。






「なら・・・・・・好きにすればいいんじゃないか?」

「え・・・・・・」

「姉ちゃんがブラコンが演技だろうか本意だろうが関係ない。どっちも俺の事を大事にしてるに変わりない。ならその最後の時まで付き合ってやるよ。なんせ俺は大河美国の弟なんだ・・・・姉のできないことを支えるのは弟の務めだ・・・」

「都・・・・」ボロボロ

その言葉で姉ちゃんはボロボロと涙が滝のように流れ鼻水もたらし文字通りモデルしてのきれいさなんて皆無なのだがそれが一番の姉らしさだった。





「ま・・・・・・まったくお前は、私に負けずのブラコンだな・・・」

ショック!!!!まさか病気の姉でさえそう言われるとは、布団に入ってくるまろう。




「なに、へこんでんだ。布団じゃなくて、この私に甘えてこい!!!ほら、愛してるぞーーーーーー」

「ちょっ・・・・・やめ・・・・・・」

その後姉ちゃんに無理に布団をひん剥かれスキンシップは始まった。だけどそれはあくまで最低限な愛情表現でこれ以上のHな行為は控えていた。

そしてしばらくすると疲れて眠り気が付くと夜が明け、奇麗なほどの快晴だった。

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