第3話 幸せな時間
「やすくん、行こうか」
「どこへ?」
「お昼」
「もう、食べた?」
「早いね、やすくん」
「早くない。今何時だ?」
「知らない」
「時計を見ろ、幸子」
「まだ12時じゃない」
「その時計遅れてる。もう、2時過ぎだ」
幸子は、あわててスマホを見る。
「あっ、本当だ。じぁあ、食べてくるね」
「ああ」
そういって、幸子は下に行った。
下から、おばさんと幸子の言い争いが聞えたが、聞えないふりをしておこう。
幸子は、容姿端麗、才色兼備、頭脳明晰とあって、男女問わずに人気が多い。
幸子の本性を知れば、どういう対応をするのか見てみたい・・・
「お待たせ。やすくん」
「早かったな。何食べた?」
「お母さん、コーンフレークしか用意してくれなかった」
だろうなとは思ったが、口にはしなかった・・・
「で、やすくん、今日はどうしたの?」
今更訊くか?
「おばさんに頼まれておこしにきた」
「変なこと、してないよね?」
「しねーよ」
いつもの会話が続く・・・
結構、楽しんでいる自分がそこにいた・・・
この時がいつまでも、続けばいいと思っていた・・・
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