第269話 今日の言葉

罪と罰は必ずしもセットではない。


■解説■━━━━━━━━━━━━


罪と罰。


本来、犯した罪には

相応の罰が与えられる。


与えられるに相応しい。


けれど、必ずしも、

『罪と罰』

『罪に罰』

この2つはセットではない。

セットではないのだ。


賢しい人は、

善良な愚者から

奪うことに長けている。


辣腕な強者は、

ひ弱な優者から

強奪することを厭わない。


だから

見逃されることも、

罰を与えることも、

なされないときがままある。


けど、

因果応報は。


あるいは

盛者必衰は

ある。


必ず、ある。


起こしたできごと、

そして、生したことには、

必ず、真の意味とその末路がある。


地面が割れて落ちた

蟻地獄の巣のように。


成したことが善なら、

土を割り、根を張り、

やがて緑が芽吹く。花が咲く。


成した何かが悪いなら、

そのまま堕ちて朽ちるだけ。



そう。

『罪』と『罰』はセットでない。


ただし、

因果応報な結末はあるし、

逃れられはしないと心せよ。


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今日も1日、すこやかにおすごしください。

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