第224話 今日の言葉

手芸で使う針と糸

まっすぐでない縫い目


■解説■━━━━━━━━━━━━


手技で針に通した縫い糸は、

縫い針に通した始点と

玉結びにした終点とでつながる。


一本につながる。

途中で糸が途切れても、

重ねて縫えば、縫い目も一本。


一見、まっすぐに見えるその糸。

そして縫い目の跡。


ところどころ

ゆるく捻じれてるかもしれない。

時折、布に引っかかるかもしれない。


だけど。


どんなに捻じれ、

曲がっていても、

縫い終わりを目指せば

必ず仕上がる。仕上がるのだと。


その姿は

まるで人の生き様のようで…


捻じれ

曲がり

引っかかり


たとえ糸が途切れても。


最後まで縫い終われば勝ちだ。


否、勝ち負けではなく、

全うできたということだ。


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今日も1日、すこやかにおすごしください

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