第213話 今日の言葉

よい言葉には

春のそよ風が吹く


■解説■━━━━━━━━━━━━


万物の霊長である人間。


人が人たる所以は、

他者を慮れるというところ。


会話を試みたり。

書き言葉を残したり。

言葉を用いて意思を伝え合う。


人が人たる所以は言葉にある。


もし、誰かが、

獣のような言葉を使うなら。


獣、化け者。

魑魅魍魎が跋扈する。

そんな世界になるだろう。


奪い、奪われ、

争いの絶えない、

そんな世界になるだろう。


もし、多くの人が、

あるいはあなたが、

“よい言葉”を使うなら。


言葉が結ぶ縁と縁。

志を同じくする人が現れる。

集う。集い出す。


少しずつ少しずつ、

よい言葉が伝播する。

伝播していく。


その様はまるで春の陽のよう。

頬撫でるさわやかな、

春風のよう。


そう。

よい言葉には春風が吹く。


あなたが使う言葉が

春のそよ風のようであることを。


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今日も1日、すこやかにおすごしください

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