機体:エイヴィヒカイト

エイヴィヒカイト...Ewigkeit


 頭頂高:21.25m

  全高:22.75m

  重量:82.5t

装甲材質:霊力充填型装甲

 動力源:霊力 / 霊力増幅用宝石(補助動力)

 機体タイプ:戦闘型・駆逐型・ワンオフモデル

  世代:第9世代



 概要


 ドクター・ノイベルトの最高傑作。

 アルカディアを更新する為に開発された、最新鋭の駆逐用鋼鉄人形。乗員2名。

 機体色は白を基調に、銀と金で飾られている。

 “ゼルギアス・アルマ・ウェーバー”または“リーネヴェルデ・アルマ・ウェーバー”(あるいは二人の内どちらかの血を引く者)が搭乗しないと起動しない。


 前部座席が直接戦闘担当、後部座席が照準・武器誘導担当(意味は後述)である。


 皇室専用機である為、当然、アルマ帝国の国章(天使と竜をあしらった紋章)を右肩に、皇室の紋章(薔薇と盾をあしらったもの)を左肩に付けている。


 カスタマイズの過程で、ノイベルトにより異常強化された筋肉や靭帯を用いている為、単純な膂力や瞬発力はリナリア・ヘラクレス以上。霊力蓄積型反応炉を搭載している。また、併設して「三段霊力圧縮装置」を搭載されている。加えて、「奥の手」とされる装置を搭載している。

 加えて、「飛翔翼発生装置」を搭載されている(機体「ドラッヘ・リッター」に搭載されていたのと同じモデル)。


 霊力によるテレポートも可能。後述の装備と併用し、一瞬で空中に移行することもまた然り。


 動力源となる霊力は、パイロットの霊力量に依存する。


 視界は外部カメラ(ツインアイスタイル)による「全天周モニター」方式、または「網膜投影」方式を行う。

 「全天周モニター」方式は、『広域的に戦況を確保出来る』代わりに、『視界が集中しない(必要の無いものまで目に入ってしまう)』欠点がある。

 「網膜投影」方式は、『敵機に視界を集中出来る』代わりに、『見失ったときに探すのが困難になる』・『メインカメラを破壊されると(サブカメラの視界に切り替えるまでの)タイムラグが生じる』・『機体の首が連動して動き、敵に視線を悟られてしまう(デフォルト設定。調節すれば解除可能)』という欠点がある。

 上記二つは、パイロットが必要に応じて切り替える。


 なお、コクピットは球体状で、機体の姿勢に関わらずパイロットの体勢が一定になる構造である(パイロットの足元に重量増加の物質があり、更にコクピット自体が回転する構造であるため)。

 表面には、純銀による厚みのある層が張り巡らされている(落雷に代表される電撃から、パイロットを守るため)。

 機体のところどころに発光部位があり、青紫の光を放射している。

 またコクピットブロックには、高高度での運用を想定した酸素供給装置と「身体強化の法術を組み込んだ装置(操縦士ドールマスターの霊力によって自動で駆動する)」を搭載している。


 主兵装は大剣と大盾。剣先から発するビームや、霊力の拡散による広範囲攻撃を持つ。

 また、遠距離攻撃用装備として「鋼の侍従アイゼン・ゲフォルゲ」が8つ搭載されている(詳細は後述)。


 霊力の持続時間が長く(ただし操縦士ドールマスターに要求される、霊力の下限はある。一定値を下回ると搭乗不可)、単独での継戦能力が高い。


 遠近共に隙の無いスペックであり、機動力も圧倒的に高い。


 戦闘スタイルは搭乗者の戦い方に準じるが、機体は接近戦主体。

 なお、臀部に追加兵装固定用のマウントが2つ存在するが、追加兵装は一切装備しない。



武装・装備


●大剣×1


 柄を2ヶ所有し、装飾された大剣。全長20.0m、刃渡り16.0mである。

 刀身が肉厚なため、攻撃だけでなく防御にも使用可能である。

 更に剣先からビームを発することが出来るため、ビームランチャーとしても使用可能である。連射速度は速く、一発の威力は高め。


 なお、刀身が折れても、霊力による光剣を生成可能(刃渡り……通常時16.5m、全開時100m以上)。


 余談だが、刀身分割機構が存在する。

 搭乗者ドールマスターによっては刀身を分割し、二刀流で装備する。


●可変式大盾×1


 全高18.0m、装甲厚600mmの盾。

 接地面に近い箇所に16の宝石があるが、これは霊力を弾丸状に射出するための立派な武装。

 霊力を増幅し、威力を高める為、霊力消費は大した量ではない。


 この盾の真価は別にある。

 手持ち部分を柄に、その他の部分が刃になり、大剣と化すのである。

 底面の宝石は柄付近に配置されるため、射撃も引き続き可能である。

 連射速度は速く、一発の威力は高め。


 また、前述の大剣をマウント出来る。

 この状態であっても、変形機構は使用可能である(ただし刀身は強制的に分割される)。


●127mmビームライフル×2


 口径127mmのビーム砲。追加兵装

 臀部の追加兵装固定用のマウント2つに搭載されている。


 霊力により、自由なタイミングで発射可能。


鋼の侍従アイゼン・ゲフォルゲ×8


 後述の“飛翔翼発生装置”に取り付けた、宝石型の射撃兵装。色は青。

 霊力による誘導で操作し、範囲自在の攻撃を可能とする装備(自動操作も可能である)。


 後部座席の照準・武器誘導担当が管制し、状況によってはそのまま射撃命令を下して攻撃する。

 1基の射撃の威力は、リナリア・ローツェヴェルクであっても一撃で撃墜出来る程。


●飛翔翼発生装置×1


 背中に搭載した飛翔装置。


 使用時には装置に固定されたスティックが地面と平行な向きになる。そして霊力による巨大な翼を展開し、霊力を放出して推進する。

 ドクター・ゲープハルトによる「三段霊力圧縮装置」によって飛翔速度と航続距離が上昇した。

 飛翔速度はマッハ5.0(6,120km/時)。


●三段霊力圧縮装置×2


 反応炉とは別の内蔵機関。

 操縦士ドールマスターの霊力を一度溜め込み、後続の霊力に混ぜて消費する。その為の空間を3つ用意された事から、この名前が付いた。

 3つの空間のどれからでも、圧縮した霊力を添加可能である。

 一時的ではあるが、霊力蓄積型反応炉と同様の効果を有している。


 霊力の限界までの猶予を延長し、また霊力の効率を上昇させた装置。


●守護神の肺×1


 太陽・地球・その他の星から霊力を少しずつ吸収する、動力補助装置。

 絶対防御兵器であるアルマガルムと同様の機構だが、ドクター・ノイベルトによって更に改良された。

 これにより、動力源である霊力が常時回復している状態である。


 なお、本来は鋼鉄人形に搭載するシロモノでは無かったが、ドクター・ノイベルトの改良の結果、どうにか搭載出来るサイズにまで縮小された。


●障壁


 機体全体を包み込むように発生する、霊力の障壁。

 エイヴィヒカイトには「霊力を纏わせて防御力を底上げする」という機能が付いているが、搭乗者防衛の目的で追加された機能。

 あらゆる距離の攻撃を無効化するが、霊力か耐久度が限界を迎えると使用不可になる。

 しかし本機の霊力は膨大であるため、バーダクライト級の主砲でも突破不可能である。



 ノイベルトの独り言


 ゲープハルト。


 帝国の新たなる守護の剣であるこの“エイヴィヒカイト”で、貴様の暴走、止めてみせる!

 覚悟しろ!



 メタ視点


 はい、メチャクチャな兵装を付けた機体を実装いたしました。

 アルカディアちゃんの運命はさっぱり存じませんが、彼女アルカディアを更新するとしたら、恐らくこの“エイヴィヒカイト”となるでしょう!


 搭乗者ドールマスターの片方はリーネヴェルデ殿下(リーネヴェルデ・アルマ・ウェーバー)です。有原世界では確定事項です。

 では、もう一人は……? それはゼル君(ゼルギアス・アルマ・ウェーバー)となります。カップリング(と操縦技術)で考えれば。


 ちなみにこの“エイヴィヒカイト”ですが、実はグレイスのゼルギルディアが無ければ、恐らく実装されていなかった機体です。

 何故なら、この子エイヴィヒカイトは“ゼルギルディア(グレイス専用機)”のデータをフィードバックした箇所が存在するからです。

 例えば、「(光剣を生成可能な)大剣」や「ビームライフル」ですね。


参考資料:ゼルギルディア(グレイス専用機)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887140023/episodes/1177354054887610141


 そういう意味では、グレイスはエイヴィヒカイトの開発に助力していたのでしょう。

 ドクター・ノイベルトがに建造した「宇宙軍の装備を含む機体」としては、最初ですね(累計では2機目)。


 名前は「永遠」を意味するドイツ語です。このくらいのレベルでなければ、“理想郷アルカディア”を継ぐには役不足でしょうからね。

 では、今回はここまで!

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