（暗黒星雲様のファンによる作品）とあるマッドサイエンティストにインタビューした結果

機体：リナリア・ヴァイスリッター（ブランシュモデル）

リナリア・ヴァイスリッター...Linalia_Weißritter / Blanche_Model

　頭頂高：11.5m

　　全高：13.5m

　　重量：43.0t

装甲材質：霊力充填型装甲（積層構造）

　動力源：魔力 / 魔力増幅用宝石（補助動力）

　機体型（タイプ）：戦闘型・支援型・ワンオフモデル

　　世代：第7.5世代

　概要

　純白のリナリア。ブランシュ専用モデル。乗員１名。

　例によって、一言で表記すれば「リナリアの皮を被った何か別の化け物」という性能と化している。

　原型機のリナリア同様、優雅な機体であるが、特筆すべきは曲面装甲を多用した点である。

　ロック機構により、「ブランシュ・アルマ・ウェーバー本人」または「彼女の血を引く者」でなくては扱えない（つまりグレイスは、その気になれば搭乗可能。ただし“リナリア・ゼスティアーゼ”がある為、滅多に搭乗しない）。

　素体は皇帝専用機（ただしワンオフモデルではなく少数生産）の為、素の出力や腕力などは非常に高い。

　また、霊力によるテレポートも可能。後述の装備と併用し、一瞬で空中に移行することもまた然り。

　動力源となる霊力は、パイロットの霊力量に依存する。

　霊力は本体装甲や盾に纏わせて防御力を底上げしたり、近接武器に纏わせて攻撃力を底上げするのにも用いられる。

　なお、霊力蓄積型反応炉を２基搭載している。

　どちらも通常のリナリアに搭載するものであるが、ノイベルトがコスト度外視で派手に改良した結果、２基とも「ネーゼ専用リナリア（リナリア改修型）」並の蓄積量を有する反応炉と化している。よって霊力貯蓄量はゼクローザスの200倍以上。

　視界は外部カメラ（大型ツインアイスタイル）による「全天周モニター」方式、または「網膜投影」方式を行う。

　「全天周モニター」方式は、『広域的に戦況を確保出来る』代わりに、『視界が集中しない（必要の無いものまで目に入ってしまう）』欠点がある。

　「網膜投影」方式は、『敵機に視界を集中出来る』代わりに、『見失ったときに探すのが困難になる』・『メインカメラを破壊されると（サブカメラの視界に切り替えるまでの）タイムラグが生じる』・『機体の首が連動して動き、敵に視線を悟られてしまう（デフォルト設定。調節すれば解除可能）』という欠点がある。

　上記二つは、パイロットが必要に応じて切り替える。

　なお、コクピットは球体状で、機体の姿勢に関わらずパイロットの体勢が一定になる構造である（パイロットの足元に重量増加の物質があり、更にコクピット自体が回転する構造であるため）。単座ではあるが、やや広めのスペースになっている。

　表面には、純銀製の厚みのある層が張り巡らされている（落雷に代表される電撃から、パイロットを守るため）。

　機体のところどころに発光部位があり、青い光を放射している。

　主兵装は大剣と大盾のみだが、剣先から発するビームや、霊力の拡散による広範囲攻撃を持つ。

　霊力の持続時間が長く（ただし操縦士（ドールマスター）に要求される、霊力の下限はある。一定値を下回ると搭乗不可）、単独での継戦能力が高い。

　遠近共に隙の無いスペックであり、機動力も圧倒的に高い。

　戦闘スタイルは搭乗者の戦い方に準じる。

武装・装備

（標準装備）

・長剣×1

　無難な外見の長剣。全長12.0m、刃渡り10.0mである。

　刀身が細身だが、霊力を纏わせる事で盾に出来る。

　更に剣先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。連射速度は遅いが、一発の威力は高め。

・大盾×1

　全高12.0m、装甲厚250mmの盾。“リナリア・ゼスティアーゼ”の盾と同一規格である。

　接地面に近い箇所に宝石が7粒（ただし1粒のサイズは人間の頭部以上）あるが、これは霊力をビーム状に射出するための立派な武装。

　霊力を増幅し、威力を高める為、霊力消費は大した量ではない。

　変形機構はブランシュの要望でオミットされた。

・障壁

　機体全体を包み込むように発生する、霊力の障壁。

　リナリア・ウェーバーには「霊力を纏わせて防御力を底上げする」という機能が付いているが、搭乗者（ブランシュ）防衛の目的で追加された機能。

　あらゆる距離の攻撃を無効化するが、霊力か耐久度が限界を迎えると使用不可になる。

　しかし搭乗者の霊力は非常に膨大であるため、そう簡単には突破不可能である。

・30㎜機関砲×2（弾数550発×2、弾種HEIAP（徹甲焼夷弾））

　攻撃機"A-10"に搭載されているものと同型の機関砲。

　胴体部の空きスペースを限界まで用い、圧倒的な装弾数を備えた。

　胸部（位置で見ると腹部なのだが、表記上“胸部”）の内蔵兵器。

　牽制や直接攻撃、または不意討ちに用いる。

　なお、普段は発射口が装甲で隠れているが、射撃時に展開する。

・天使の円環×1

　使用時のみ、頭部に持ち上げられる円環。

　所謂“レドーム”の機能を有する。

　魔力（霊力）支援を行い、半径15km内の味方のレーダーを強化し、敵のレーダーを弱体化させる。また、あらゆるミサイル誘導を妨害可能である。加えて、範囲内の機体の魔力（霊力）を若干ながら回復出来る能力を有する。

　大雑把に表記すると"ES（電子戦支援）"。

・翼型ブースター×1

　背面に装備するブースター。

　翼部分には、霊力を弾丸上に射出する機構を有する。

　飛翔時には白く輝く噴射炎が出る。

　最大速度はマッハ4.5（5,508km/時）だが、意外にも小回りが効く。

（追加装備）※この中から最低２門選択する。

・76.2mm速射砲

（弾数25発、弾種HESH（粘着榴弾））

・120mm滑腔砲

（弾数7発、弾種APFSDS（装弾筒付翼安定徹甲弾））

・47mm速射砲

（弾数15発、弾種AP（徹甲弾））

・120㎜ロケットランチャ―

（弾数6発、弾種HEAT（成型炸薬弾））

　ノイベルトの独り言

　まさかブランシュ殿下から鋼鉄人形作成の要望があるとはな。

　それも、「かの“ランフォ・ルーザ（ツヴァイ）”を模した兵装を取り付けて下さいませ」との要望付きだ。

　お陰で、またまた違う異形の火砲（GAU-8）を2門、調達する事になった。

　だが、この美しい外観にご満悦である。

　良かった、このお顔を見てこそ、新造した甲斐のあるというものだ。フフフ。

　メタ視点

　“ランフォ・ルーザ（ツヴァイ）”に影響を受け、かつララ様に鍛えられたブランシュが乗る機体です。

　美しい外観ながら、隠し武器を内蔵している……。

　まるでブランシュの秘めた熱情や、その育ての母親であるネーゼ様のグイグイ来る性格を表したようではありませんか。

　ちなみにブレイバやグレイスと喧嘩したくなった場合、一対一で決着を付けます。相手がブレイバの場合、更に延長戦があります。

　え、延長戦の試合内容？　「ベッドでプロレス（意味深）」ですが何か？

　余談ですが、“ランフォ・ルーザ（ツヴァイ）”ともどもモデルとなった機体がございます。質問があるまで、回答は伏せさせていただきますが。

　ああそうそう、「『ヴァイス（ドイツ語）』なのに『ブランシュ（フランス語）』とはこれいかに」などというツッコミは無しでお願いいたします。

　では、今回はここまで！