作者 早瀬 翠風

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★★★ Excellent!!!

これは、間違いなく男だけの世界。男にしか作れない世界。
読み終えて、そんな気持ちになりました。
敵の命を奪うことでしか生き延びられない、そんな時代。自分の命を守れるのは、自分だけ——。これは、武士として生まれ、そんな覚悟をしなければ世の中を渡れない時代を生きる男達が繋いでいく、強く深い心の結びつきを描いた物語です。

男同士だからこその、決して裏返ることのない信頼の深さ。何の疑いもなく互いの命を預け合う、その潔さと、熱さ。ここに描かれるのは、ただ共に生きたい、そんな根源的な欲求です。
理由や根拠、難しい説明など要らない。ただ互いを守るために、互いの側にいる——。やがて展開する荒々しいシーンの一つ一つに、ひたすらに相手を想う熱いほどの体温が通っています。

平和とは程遠い状況下だからこそ鮮烈に咲くブロマンス。鳥肌の立つような清々しさを、ぜひお楽しみください。

★★★ Excellent!!!

普段は出来るだけ言葉を尽くして作品の良さをレビューしたいと考えている私ですが、この作品に関してはただただ圧倒されて言葉が出てきません。

強さとも、美しさとも、潔さとも、儚さとも言えるのかもしれないけれど、その全てを並べても伝えられないほどの凄みがあります。

ぜひ貴方もご一読して酔いしれてください!

★★★ Excellent!!!

男の生きざまと高笑い。そこに生まれる涙と感動。
命を至高とせぬ時代。ならばなぜ故生をうけるのか。
その一つの答えが、ここに綴られています。

モノトーンの映像に散る紅椿。
その花弁一つ一つに強い想いがしたためられて。
想いの強さが勝つなどと言う甘ったるい妄想などもなく。
唯、花であるがゆえそこに咲き。
花なればこそ、そこに散るのみ。

男がその背を預ける意味とは。その意味が持つ想いとは。
重厚な描写に胸を打つ心象表現。
あなたの今宵の一献に。
こちらの作品を、ひと花浮かべてみませんか?