2-2 戦いに赴く前に
「……マニュアルでの帰還は慣れていないが、やむを得ない」
イーテストに続き、ブレストが帰還する。ドラグーン・フォートレスの底部から展開されるカタパルトパネルへと着地するや否や、2機を認識したパネルが半回転した後にせり上がっていく。玲也の額には微かに汗で湿りを帯びておりコントローラーを手放した右手で拭う。
「玲也、何か戦いのときよりも緊張してない? 普通逆な気もするけどさ」
「それは俺でもまだよくわからない……」
ニアからの問いは当然の疑問であると玲也は一応肯定した。彼自身も死地から生きて帰路について安堵しているのではないかと捉えていた為だ。
先ほどのバグレラとの戦いは、彼にとってゲームで培ったテクニックを、日常と異なる実際の戦闘へ当てこもうと何とか自分自身を慣れさせる事で精一杯だった。それまでの緊張と疲労が押し寄せるならば、糸が切れたような凧に身も心もなるのではないかと捉えていたものの――自分は未だ楽になれない。一瞬の間だろうとも楽になってはいけないと何かに呼びかけられているように。
『がきっちょー、ゲームと違って実際はどうだー? 』
「確かに俺が組んだ機体ですが……まさか、実際何とかなったのが」
『まぁなっちまったもんはなっちまったんだ。ゲームのデータがほぼ本物通りになってるけどよ」
「……あいつの言ったことは、まさか」
帰還までの間、アンドリューとリタの口ぶりから、玲也は才人の噂があながち間違いでもないと認めざるを得なかった。それでも、実際の戦場でオンラインゲーム通りに動かせた自分自身に半信半疑で両手をまじまじと見つめつつ、
『どうしたーがきっちょー、あいつって誰だー?』
「いえ、こっちの話です。それより、こいつらがハドロイドというアンドロイドか何かだとも信じがたいですが」
「……ブレスト、マトリクサー・オフ!」
「おわっ!」
自分と共に実際の戦場に赴いた3人がハドロイドだと触れようとした途端、ニアが不機嫌そうに叫ぶ。するとブレストの体がすぐさまフレームと化し実体の質量が喪失。玲也達の足元の床がなくなった。よって彼の体が宙に投げ出される。
「おい! いきなり解除はやめろ!!」
「あたし達を人扱いしないからよ!!」
「ニアちゃん、玲也さんも悪気があった訳ではない筈ですから」
格納庫の重力が弱められていたおかげで、10m以上の高さから直ぐ地面にたたきつけられる事はなく緩やかに落下していく。それでも、危険な行為には変わりはないと玲也が声を荒げるも、ニアは腕を組んだまま顔を背けており、リンが宥めているものの
「全く、これだから礼儀を弁えていない殿方は……デリカシーがないのでして?」
「いや、俺は別に人ではないとは……」
ニアと同じく厳しく責めるエクスに向けて、玲也は弁明しようとするも――視線に入ってきた後継に思わず言葉に詰まった。ブレストから出た途端、自分たちも元の服装に戻った。それは別に構わないのだがニアとリンがジーンズとホットパンツだった為まだしも、エクスがスカートのまま無重力に近い空間にいた為。
「な、何を見てますの……!?」
「のわっ!?」
「おい、エクスー、本気で蹴ったら危ないだろー」
「すみません、リタさ……」
見られていると気づいたエクスは、直ぐ顔を赤くして玲也を思いっきり蹴り飛ばした。重力の弱い空間を勢いよく斜め下へと落下していく彼はリタに受け止められたものの、重力があろうとなかろうと後ろ首に柔らかい感触が直に触れていたようで、
「おー、どうした。何照れてんだー?」
「……な、何でもありません」、
「まぁーがきっちょも男の端くれ。今回はあたいも大目に見るけどなー」
「……すみません」
羽鳥玲也、13歳――年相応の男子であることを自覚すると共に、リタへ直接告げる事はやはり躊躇わざるを得ない。だが当の本人からは既に思春期の多感な一面を見透かされており、言い訳は無意味だと諦める。彼女が今回咎める事はしないと言った通り、潔く認めた彼をクスクス笑いながら、
「ハドロイドはパートナーとしてプレイヤーを守らないといけないけどなー。怒らせると持たないぞー」
「俺はあの3人のパートナーということですか……」
「そうだなー。ハドロイドでも女としては変わりないってなればなー」
「おいおい、レクリエーションはその位にしとけ。司令室行かねぇとな」
アンドリューから催促されて、玲也を連れながらリタが3人を呼ぶ。ニアとエクスはそれぞれ不機嫌そうな様子で、リタは二人に対し困惑の意味もあるような苦笑いを浮かべながらデッキに備わるエレベータールームへと足を踏み入れる。エレベーターの戸が開けば通路を少し歩いた先に指令室があるとの事だが、
「おっと、俺らはまだお呼びじゃなかったな」
「とりあえず、お前らはとりあえず先にいっとけー後から来るからなー」
「は、はぁ……」
だが、アンドリューとリタは顔を示し合わせて先に行けと玲也達へ促す。少し疑問に感じるも、玲也はそれよりもまだ聞かなければならない話もあると少し急ぐ。扉に備えられたブザーを押して扉が直ぐ開くと共に、
「玲ちゃん!!」
「……母さん!?」
玲也達が司令室の扉を開いたとき、彼にめがけて一人の女性が飛び出して力強く抱擁を交わす。その声は彼にとって聞き覚えがある、共に日常を過ごしていた肉親ならば当然の事。ライトブラウンの長髪をなびかせながら、不安から解き放たれた母の顔を前に、思わず目を見開くと、
「玲也君、あれから君のお母さんも呼ばせてもらったよ。本当は最初に話を伺わないといけなかったがね……」
「左様ですか……ごめん母さん、本当に俺の為に巻き込まれたようで」
「いいの、玲ちゃんが無事だって事に今は安心してるの……」
玲也は自分を抱擁する母“理央”へ謝罪するも、彼女は笑顔で首を横に振りながら強く抱きしめる。その様子を三人は見つめていたが、
「玲也さん、やはりお母さんのぬくもりがまだ恋しい頃ですね……」
「リン、それあたしへの当てつけで言ってるの?」
「違うよニアちゃん……で、でもごめんね」
親子を目の前に少し寂しげな様子ながらも、リンは素直に安堵した様子で胸をなでおろす。しかしバツが悪そうに腕を組んでまた顔をそむけるニアが隣にはいた。既に彼女の事情を知っていた身でもあり、リンもすぐさま謝れば、
「玲也君、君を巻き込んだの私たちの責任だから気に病まないでほしい……お母さんも多分それを理解しているはずで……」
「おぉ無事かぁ!!」
エスニックが親子を安心させてようとしていた所、扉から息を切らせ、ロマンスグレーの老人・ブレーンが駆け込む――どうやら先ほどまで玲也の安否を人一倍心配していたばかりに体中の震えがまだ収まらないが、
「博士、玲也君の心配してくださるのは有難いですが……それよりすべきことがあるでしょう?」
「そ、それはじゃな……」
巻き込んだ当事者として事情を説明する義務がある――エスニックがブレーンに催促するよう同意を得ようとするも、彼が冷や汗を流しながら口を割ろうとしない。玲也達が巻き込まれたこと以上に伝えにくい真実を抱え込んでいる様子であり、玲也を前に明らかに不審者のように視線を合わそうとしておらず、
「あの……もしかしたらですが、俺に何か隠している事が」
「玲ちゃん、ブレーン博士がお父さんを電次元への使節に推薦した人なの」
「……もしかして、父さんの事を!!」
「ひ、ひぃぃっ!!」
如何にも後ろめたさをアピールしてしまっているブレーンに対し、玲也も流石に真実を聞く必要があると踏み込む。すると理央が本人より先に真実の一端を伝え、その瞬間彼の瞳は思わずエスニックを一瞬睨みつける。これに委縮されるかのようにブレーンがその場でうなだれて、地面にへたり込みながら、
「すまない玲也君! わしが秀斗君を行方不明にしたようなものじゃ!! 許してくれなくても、憎んでくれても全然……」
「まずは落ち着いてください、博士。玲也君はまだ博士の事を憎んでないですから」
ブレーンが何度も地面に頭をこすりつけて謝る様子に対し、玲也に一瞬とはいえ宿った疑問や憤りの感情は払拭……いや、度を過ぎたオーバーな彼の謝罪へあっけに取られていると例えた方が近い。流石に場の空気が妙だとエスニックは彼を落ち着かせたうえで、。
「玲也君、博士が君のお父さんの事を言えない理由としては、それを知ってしまったら君が大人しくできないと判断していたのもあったのだよ」
「大人しくできない……まさか」
玲也が首を傾げつつ意味を理解しようとした矢先、エスニックがブレーンと理央の顔を見合わせる。二人が了承の意思を示した時、パソコンでとある音声ファイルを再生した。
『……エスニック将軍、ブレーン博士。私がこのような方法に出る事は心苦しい事ですが』
「……父さん!?」
『このゲームのデータがハードウェーザーを生み出す仕組みです。電次元側からのエネルギーでこちらの次元に具現化させる。現実では技術、時間、予算が許さないであろう空想上のロボットが実際にこの世界を守る切り札になるのです……』
玲也は自分の耳を疑わずにはいられなかった。その声は5年前まで身近な人物、つまり父・秀斗の声だから。過去の肉声ファイルが自分に対し反応を示す筈がないとしても、思わず父さんと尋ねるものの、彼は少し切羽詰まった様子でハードウェーザーの概念を淡々と触れており、
『電装に必要なハードウェーザーのデータを記録したアンドロイド“ハドロイド”は電次元の有志達の分身、そしてハードウェーザーを動かすのは、その機体の能力を最大限発揮できる地球のプレイヤー……』
途中で途切れたが秀斗の話は本当か嘘か――しかし、実際先程自分が組んだデータであったブレストに乗り込んで、バグロイヤーと交戦した事実を認めるならばこの話を本当だと受け入れなければならなかった。また、この話を受け入れるならば秀斗が電次元にて、オンラインゲームのデザインを手掛けており、その上ハードウェーザーの設計にも携わっているとの事は事実になるだろう。
「この秀斗君の言葉から分かる通りだが、君のお父さんは電次元で生きているよ。玲也君」
「最も、その電次元が今バグロイヤーの手で支配されている……秀斗君達は電次元で戦っているのじゃよ」
エスニックはともかく、ブレーンもこれ以上シラを切れないと全てを白状せざるを得なかった。ただ呆然とする玲也に対し、ニア達がようやく出番と彼の前にそろって出る。
「ですから玲也さん、私達がその記録されたハードウェーザーのデータを発信して、電次元側からのエネルギーを受け取って具現化するハドロイドです」
「いっとくけど、あたし達元々は普通の人間なんだから! 戦う理由があたし達にはあってこの体にあたしを移しただけなんだから!!」
「まぁ、私はこの体でも元の体でも、断然美しいのは言うまでもないですわね」
秀斗が触れた通り、彼女たちは電次元からハードウェーザーのデータと共にこの次元へと飛来したハドロイド。その為に元の人間としての体からしばし別れ、姿かたちは変わらぬが鉄をも砕くこの腕というべきか。新たに造られたアンドロイドの身で電次元から来た彼女たちはその魂を預けている。ニアはこの体へ若干蟠りがある様子であったが、エクスは異様に自信ありげな様子だ。リンは心配そうにうつむいたままの玲也の顔を見つめていたが、
「このバグロイヤーの侵攻に立ち向かうため、地球の有志と電次元のハドロイド達による、ハードウェーザー特殊部隊。それが電装マシン戦隊だよ」
「電装マシン戦隊……それは俺も入る事が許されますか!?」
「……何じゃて!?」
玲也が顔をあげた瞬間、気迫みなぎる真剣な顔つきでエスニックへ尋ねた。彼の意志にブレーンはあたふたとまた怯えていたが、エスニックと理央は既にその答えが出ると分かっていたようで、特に表情には変化が見られない。
「玲ちゃん、やはりお父さんを自分の手で助けたいのね」
「母さん、ごめん……巻き込まれたではなく、自分から飛び込んでいく形になってしまうけど」
「玲ちゃんはお父さんを越えるために今まで頑張ってきたんでしょ? それなのに、母さんが反対する理由が今あるのかしら?」
先程の戦いが不可抗力によるものだったが、これからの戦いは彼自身の意志で選んだ答えだ。玲也の体が若干震えていたのは、これからの戦いへの不安よりも、母を再度心配させることになる罪悪感の方が大きかった。しかし目の前の母は再び首を縦に振りながら、自分の意思に肯定してくれたことに彼は思わず握る拳に力が入る。
「全く、親離れできないなら素直に喜べないじゃない……」
最もニアは複雑そうな内心で腕を組んだまま少し顔を膨らませていた。玲也が自分の意思で戦うことを選んだ事には喜びたかったが、その動機にどうも引っ掛かりがある様子であり、
「正直君が3機のハードウェーザーを所有するプレイヤーとして、大きな戦力になり得ると考えていた。また先ほどの戦いを見ても初心者であそこまで実際に動かせるとは」
「いや、ゲームとほぼ同じだと考えて無我夢中で……それに日ごろから鍛えていたお陰もあったかもしれません。父さんがゲーマーは体力も資本だと」
「なるほど……流石秀斗君の息子だ」
「確かに父さんの子になりますが……」
エスニックが自分を称賛する事へ、玲也は謙遜しながらも少し照れていた。ただ自分が秀斗の息子として褒められると一瞬彼の表情に曇りが入った。
「だがその前に……アンドリュー君、リタ君。入りたまえ」
「やっとあたいの出番かー長かったぜー」
「まぁまぁ、早速失礼するぜ将軍」
司令室の扉からアンドリューとリタが現れる。そしてエスニックの両側へと、目配せを交わしながらまるで玲也達に立ちはだかる壁のように二人が構えた。
「その前にアンドリュー君と勝負してくれないか。それで決めたいと思う」
「……えぇっ!?」
「驚くことないだろがきっちょー。ガチだけとシミュレーターでの対決だから怪我はしないし、くたばりもしない」
「いやリタ、こいつが気にしてるのはそういう点じゃねぇだろ」
エスニックが試練を提示する――玲也が驚きをあらわにしていた一方、目の前の3人は余裕があり気でリタは素か意図的か知らないがボケをやる余裕もあった。
「君を期待させて悪かったが、玲也君はまだ13歳で日本の中学生。今まで子供を戦場に送り込む例がなかったのだよ」
「いや、先ほど俺の腕なら大丈夫と認めてくださったのに今更! 義務教育なら別に俺はドロップアウトしても、父さんを救うために戦います! 全て投げうって諦めないで努力しますから!!」
「れ、玲也君、義務教育は一応ちゃんと受けた方が後々じゃな……」
「義務教育がゲーマーの為になりますか!? おとなしく学校に通えば父さんに会えるのですか、博士!?」
「あんたねぇ……」
やはり期待させられていたのか、思わず玲也が感情的になりブレーンを気迫で圧倒する程であった。そんな彼の様子にニアは引き続き呆れ、エクスも左程興味がない様子で、リンはおどおどしている。ちなみに理央はこの流れもまた予想していたような顔つきだった。
「だーかーら、あたい達に認められたらいいだけだろー、がきっちょ」
「全くもってその通りだがなぁ……おい!!」
神経が逆立っているような玲也の頭をリタがボサボサとなでながら宥める。そして軽く咳払いしたアンドリューが彼へ指さす。
「おめぇ羽鳥秀斗の息子ってだけで、この全米№1ゲーマーの俺に勝てるのか?」
「何……!?」
「だってそうだろ羽鳥ジュニア? たかが1回勝って浮かれてんじゃねぇ!」
アンドリューからの挑発に玲也は唇を噛みしめながら、握りこぶしを震わせていた。彼にとって自分がまだ至らない事は認めることが出来た。しかしそれよりも秀斗の息子――羽鳥ジュニアと呼ばれた事が彼にとって屈辱であり、
「羽鳥ジュニア、てめぇが戦いに赴く前に何を思ってるか俺は知らねぇが……昨日見た夢か? 虚しい日々のメモリーか? それとも……」
「俺が父さんの息子ではない、羽鳥玲也だと分からせるだけですよ!!」
アンドリューの挑発に対し、玲也が堪忍袋の緒が切れたかのように啖呵を切り返す。そして彼を逆に指さしてみせた。
「ったくジュニアのくせに大きく出やがって。俺とガチでやるってつもりか?」
「俺は父さんを乗り越える前に、誰だろうと何だろうと乗り越えます。例え貴方に負ける訳にはいかないですからね!」
「……ほぉ。言ってくれるじゃんかよ」
「どうやら、二人とも話が決まったようで何よりだ」
挑戦を受けて立つ――既に目の前のアンドリューを乗り越えるだけ。玲也は感情に少し先走っている様子だった。それに対してアンドリューは予想通りの流れとして余裕も感じられる涼しい表情を浮かべていた。直ぐその後エスニックが手を叩いて話をまとめに入る。
「今日は流石に疲れているだろうから、日本でいう明日の正午に勝負としようか。最もいきなりアンドリュー君と戦う玲也君は流石に荷が重いかもしれないから……」
「そうなると将軍、あいつを玲也の参謀につけるつもりですかね?」
「すまないなアンドリュー君、ただ彼女にハードウェーザーのイロハを教えさせた方が玲也君も全力を発揮できるだろう。一日あれば十分だな、玲也君?」
「あいつは誰か分かりませんが……ただ、一日で出来るだけ物にするつもりです」
いきなりエスニックから話を振られ一瞬たじろぐ玲也だが、ここで弱気は禁物だと強気な姿勢を維持しようとする。それもまた二人からすれば予想通りのような流れだが、
「玲也君、それにニア君たちも今日は家に帰りなさい。転送先はもう分かっているな?」
「分かってますけど、将軍……あたし達の居場所はもうできてるの?」
「多分ジーロ君が既に済ませているだろう。それと助っ人一人が来ると思うから玲也君は、彼女から色々学びたまえ」
「分かりました……俺は逃げも隠れもしないですよ、アンドリューさん!」
玲也達が司令室を後にするが、彼の睨みつける先はアンドリューがいた。アンドリューは今の自分を相手にしないように、いや一瞬横目で見た上で真後ろを向いた。更なる挑発ともとれる行動へ一瞬苛立ちを増したが、彼もまたこれ以上今は語るまいと早足で去る――続きは明日の対決で決めてやると言わんばかりに。
「おい、アンドリュー少しやりすぎたんじゃないかー。がきっちょ結構頭に来てたようだぞー?」
「構わねぇ。そんくらい燻る火へ油を注がねぇとあいつがその気にならねぇだろ」
一応心配はしていたリタだが、それに反して彼女の表情は半分この状況を楽しんでいるかのようだ。アンドリューに関しては言うまでもない。
「エスニック君、この勝負はどうなるんじゃろか……」
「博士、心配しなくても全てアンドリュー君の思う通りになる。そうだろ?」
相変わらず心配が絶えないブレーンをエスニックがアンドリューに話を振りながら宥める。そのアンドリューはただサムアップだけ見せつけて己の自信をアピールした。
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