第21話 この想いはまるで狂気



 アリスがとことこ歩いていってしまう。




「アリス」


 あたしは声を出す。アリスは聞こえていないのか、歩いて行ってしまう。


「アリス」


 あたしは追いかける。アリスは聞こえていないのか、どんどん先へ行ってしまう。


「アリス」


 あたしは追いかける。アリスは聞こえていないのか、その先へ行ってしまう。


「アリス」


 見覚えのある噴水に辿り着いた。

 花が咲き、秋風で揺れ、噴水の水が静かに流れている。


 去年、キッドに連れられた城の庭。


「……」


 あたしは周りを見る。


「あ」


 アリスが庭の奥へ歩いていく。


「アリス!」


 あたしは大きな声でアリスを呼ぶ。アリスは聞こえていないのか、止まらない。


「アリス、待って」


 あたしはアリスを追いかける。花が壁になる道に入る。奥まで進み、周りを見回す。アリスのドレスが目に入った。


「アリス!」


 あたしは走って、道の奥まで行き、周りを見回す。アリスのドレスがちらっと見えた。


「アリス!」


 あたしは追いかける。花で覆われた一本道を走る。


(迷子になりそう)


 赤い薔薇が咲いている。


(ここどこ)


 白い薔薇が咲いている。


(何ここ)


 テリーの花が咲いている。


(アリス?)


 小人の置物が置かれている。


(アリス?)


 兎の置物が置かれている。


(アリス)


 猫の置物が置かれている。


(アリーチェ)




 道を抜けた。




 一本の長いアーチが現れる。青い薔薇がアーチを巻き、延々と、奥まで続く。


「……」


 あたしはそっと歩き出す。


「アリス」


 あたしは一歩踏み込む。


「アリス」


 アーチの中を歩く。


「アリス?」


 青い薔薇があたしを囲む。


「アリス」


 アーチには、青い薔薇しかない。


「アリス?」


 アーチが続く。とても距離が長い。


「ねえ、アリス」


 あたしはアーチの下を歩く。出口はまだ奥だ。


「アリス!」


 青い薔薇が咲き乱れる。


「アリスー?」


 青い薔薇が揺れる。


「アリス!」


 アーチは続く。


「アリス、どこ?」


 青い薔薇のアーチを潜り抜けた。風が吹く。


(ん?)


 風の先に見えたのは、高い塔。


(……何、ここ?)


 木々に囲まれた、花の壁に囲まれた、城の壁に囲まれた、孤独な、寂れた、とてもとても高い塔。あたしは見たことのない形の建物を前に、立ち止まる。


(……変な建物……)


 がさ、と音が聞こえた。


「ん」


 あたしは音の聞こえた方に振り向く。


「……アリス?」


 あたしは一歩、踏み込む。


「アリス、いるの?」


 あたしは歩き出す。


「アリス?」


 あたしは音の方へ近づく。


「ねえ、アリスなの?」


 あたしは近づく。


「アリス」


 あたしは覗き込んだ。


「アリス?」




 ふふ。





 少女の笑い声。

 あたしの後ろ。

 あたしは振り向く。

 その瞬間、上から厚い布が降ってきた。


「むが!」


 布に覆われ、あたしはもがく。


「ちょ、何よ! これ!」

「ふふ!」

「ちょっと! アリス! 悪戯が過ぎるわよ!」

「アリス? 誰のことだ? それは」

「はあ?」


 あたしは眉をひそめる。


「あんた、アリスじゃないの?」

「いかにも。あたくしはアリスじゃない」

「ちょっと、ふざけないでくれる? これをお取りよ!」

「ふふふふ!」


 少女が笑う。


「王様のマントを被れるなんて、幸せじゃないか」

「マント? これマントなの?」

「いかにも。それはマントだ」

「……」


 あたしは落ち着く。黙って、深呼吸して、冷静にマントからの出口を探す。もぞもぞと動く。マントから出ようとすると、マントを下に引っ張られる。


「むが!」

「ははははは!」

「このっ、誰よ! 離しなさいよ!」

「やーなこった!」


 少女がげらげら笑い出す。


「お前、小さいな。だからマントから出られないんだぞ」

「何よ! 誰よ! この手を離しなさい!」

「あはははは! もがいてるもがいてる! まるで死にかけのうじ虫のようだ! あはは! ははははははははは!!」

「やめ、やめっ……!」


 あたしの足が躓く。


「ぎゃあ!」

「わ」


 マントを押さえていた少女も躓く。あたしが草の上に倒れる。少女があたしの上に倒れる。マントがずれる。あたしの片目がマントから出た。あたしの片目が外の光景を見る。少女がむくりと起き上がった。あたしを見下ろした。青い目と、目が合う。

 雲から月が顔を覗かせた。その光が、少女を映し出した。


 銀と青の長い髪。

 透明な肌。

 ピンクの唇。

 長いまつ毛。

 整われた眉毛。

 高い鼻。

 美しい輪郭。

 深い闇の底に浮かぶ青い瞳。


 キッドじゃない。

 リオンじゃない。

 彼女は少女だ。


 美しい純白のドレスを着て、

 美しい青の混ざったドレスを着て、

 美しいネックレスを身に着け、

 美しいピアスを身に着け、

 まるで宝石。

 まるで、


 クリスタル。



 あたしが少女を見る。

 少女があたしを見る。

 月の光がスポットライトのように彼女を照らす。

 キッドに似ていて、

 リオンに似ていて、

 どちらでもない少女を、月の光が照らす。

 闇深き青い目と、あたしの目が合う。あたしは瞬きをした。少女も瞬きをして、


 ――にんまりと、微笑んだ。


「見たな?」


 あたしを見て、言った。


「お前、あたくしを見たな?」


 少女が微笑みながら、手を動かした。


「罪人だ」


 少女があたしに銃を向けた。


「見てはいけないのに」


 あたしの胸に、銃を構えた。


「あたくしを、見てしまったな?」


 クレアが、見たことのない、不気味な、いやらしい笑みを浮かべて、銃を空に向けて、撃った。


 ばきゅーん!


「っ」


 あたしの体が反射的に起き上がる。クレアを突き飛ばす。


「あ」


 クレアが突き飛ばされ、背中から転がる。あたしは抜けた腰を起こそうともがく。クレアがむくりと起き上がる。


「何をする」


 慌てて立ち上がり、青薔薇のアーチに向かって走る。


「鬼ごっこか?」


 ふらりと立ち上がったクレアが微笑む。


「いいな。面白い」


 クレアがあたしに銃を構えた。


「可愛い声で啼くといい」


 ばきゅーん!


 あたしの足元の土が跳ねた。


「っ」

「ふふ!」


 あたしは走る。よく分からないが、走らなければいけない気がした。ふらふらと走る。


「啼かないのか?」


 クレアが引き金を引く。


 ばきゅーん!


「っ!」


 あたしの足元の土が跳ねる。あたしは草の上に転ぶ。


「ふははっ!」


 クレアが笑う。あたしは起き上がり、急いで立ち上がり、ふらふらと逃げる。クレアが狙う。


 ばきゅーん!


「っ!」


 あたしはアーチに走る。


「ねえ、待って。ふふ。待って」


 あたしはアーチの中を走り出す。後ろからクレアの声が聞こえた。


「ねえ、待って。ふふ、ねえ、お前、誰? なぜここへ来た?」


 あたしはアーチの中を走る。後ろからクレアの足音が聞こえてくる。


「待ってよ。ねえ、遊ぼうよ。あたくしと。遊んでよ。ねえ、ねえってば」


 あたしはアーチをくぐる。花達が囲む道を走る。走ると、クレアが笑った。


「待て」


 ばきゅーん!


 あたしは走る。


「ねえ、どこ?」


 ばきゅーん!


 あたしは走る。


「くくっ。知ってるよ。お前、そこにいるんだろ?」


 ばきゅーん!


「っ」


 あたしは思わず立ち止まる。花に穴が空いている。


「命令だ。あたくしと遊べ」


 ばきゅーん!


 あたしは走る。


「部屋に案内しよう。きっと気に入るさ」


 ばきゅーん!


 あたしは走る。


「高い所は好きか? 窓から落ちたら駄目だぞ。死んでしまうからな」


 ばきゅーん!


 あたしは隠れる。


「どこだ? ロザリー? どこに隠れた?」


 あたしは走る。


「そこか」


 ばきゅーん!


「いっ!」

「ぃやったぁぁぁああああ!!! 命中!!!」


 あたしは口を押さえ、悲鳴を飲み込み、痛みを飲み込み、足を引きずって逃げていく。


「ふふ!」


 あたしは逃げる。


「ねえ、どこに行くの?」


 あたしは逃げる。


「今からお前の家は、あそこだぞ?」


 あたしは逃げる。


「あたくしと一緒に、あの塔に行くぞ」


 あたしは逃げる。


「あたくしのものだ」


 あたしは逃げる。


「あたくしと遊べ」


 あたしは逃げる。


「あたくしと一緒に来い」


 あたしは逃げる。


「ねぇ、遊ぼう」


 あたしは逃げる。


「お前はロザリーになるんだ」


 あたしは逃げる。


「あたくしのお人形だ」


 あたしは逃げる。


「あたくしと遊ぶんだ」


 あたしは逃げる。


「お人形ちゃん?」


 クレアが見回した。


「ロザリー?」


 クレアが瞬きした。


「あれ?」


 クレアが呟いた。


「どこ?」












 クレアの声が、聞こえなくなった。























「……」


 あたしは噴水の前に戻ってきていた。


「……」


 へなへなと、噴水に座り込む。


「……」


 胸が、痛いほど脈を打っている。


(……)


 あたしは自分の足を見た。


「……」


 穴は空いてない。血も出ていない。……ただ、赤くなってるだけ。


(……何これ)


 当たった時はすごく痛かった。でも今はそんなに痛くない。


(ゴムが当たったみたい)


 じっと足を見つめる。


(最悪)


 眉をひそめる。


 クリスタルの瞳を思い出す。




 ――お人形ちゃん。




 冷たい声が、耳から離れない。




「あ、ここにいた!」



 ――っっっ!


 慌てて振り向く。すると、振り向いた先から、アリスとキッドが一緒に歩いてきた。思わず、声が漏れる。


「……え?」

「まあ! 素敵なお庭! キッド、すごいわね!」

「綺麗な庭だろ?」


 キッドが興奮気味のアリスに言いながらあたしに歩いてくる。呆然とするあたしを見下ろし、笑みを向けてくる。


「ご機嫌よう。レディ。素敵な夜だね」

「……」

「お前がリオンと楽しんでる間に、アリーチェをちょこっと借りてたよ」

「ニコラ、聞いて!」


 アリスがあたしの前にしゃがみこんだ。


「あのね! キッドのお部屋を見せてもらったの!」

「アリーチェが見たいって言うから」

「すっごく広かったのよ!!」

「レディに頼まれたら断れないだろ? それにお前の親友だし、俺の友達でもあるし」

「ごめんね、ニコラ! 勝手に離れたりして! でも、どうしてもキッドのお部屋、見たかったのよ!」

「アリーチェだけ特別だ」

「私だけだって!」

「どうだ! テリー、羨ましいだろ!」

「ニコラ、羨ましいでしょ!」

「でも駄目だよ。浮気したお前に俺の部屋は見せないからな! やーい! ばーか! ざまあみろ!」

「ニコラ、ごめんね! お言葉に甘えて、私だけ楽しませてもらったわ!」


 アリスが嬉しそうに話す。キッドが笑う。二人が肩を揺らして笑う。

 ――あたしは呆然と、黙るだけ。


「……ん」


 キッドがきょとんと、瞬きをする。


「テリー?」


 あたしはキッドを見る。その目を見る。闇に近い瞳。


(違う)


 あの瞳は、闇そのもの。


(あれは)


  狂  気  。


「水」


 あたしが掠れた声を出すと、アリスがぽかんとした。


「え?」

「……水が、飲みたい」

「お水?」


 アリスがきょろりと見回した。


「分かった。取ってくるわ!」

「いいよ。アリーチェはここにいて。俺が行くから」

「大丈夫よ。キッド。私、このドレスで歩き回りたいの! ふふ! 素敵なドレスでしょう!」


 キッドの言葉も聞かずに、アリスがドレスを持ち上げて、兎のように走っていく。あたしは呆然と黙る。キッドがアリスを見届け、あたしに顔を向けた。硬直するあたしにキッドが瞬きして、不思議そうな顔をしながら隣に座ってきた。


「テリー、本当にどうした? 顔色悪いぞ」

「……な」


 あたしは、言葉を吐く。


「何でもない」

「ん?」

「何でも、ない」

「……テリー?」

「……」


 あたしは黙る。黙って両手を握り、ぎゅっと握り、瞬きをして、静かに、呼吸を繰り返す。


「……」

「テリー?」


 言ってはいけない気がした。彼女のことを。

 見てはいけない気がした。あの場所を。

 あたしは知らない。何も見ていない。


 あたしは、何も知らない。


 ――ゴーン、と時計が鳴った。


「っ」


 見上げる。20時。


「……」


 あたし、どのくらいの時間、ここにいたのかしら。


(……)


 時間の感覚がない。


「……具合悪いのか?」


 キッドが顔を覗いてくる。あたしはゆっくりと頷く。


「……ん、……うん」

「そっか」

「……」

「ふーん」


 キッドが腕を広げる。


「おいで」


 キッドが優しく微笑む。あたしは何も言わない。


「……」


 黙って、そっと、キッドの腕の中に入る。キッドの肩に頭を乗せ、キッドのスーツを握る。あたしの体が未だに震えている。キッドがあたしの肩に手を回し、小さな声で訊いてくる。


「疲れた?」

「……ん」

「俺が見てないうちに、リオン以外と踊ってないだろうな」

「……」

「リトルルビィに会った?」

「……」

「ソフィアは?」

「……」

「罰が当たったんだよ」


 キッドがあたしに囁いた。


「リオンなんかと踊るから、気分が悪くなるんだ」

「………」

「俺と目が合ったのに、無視するから。リオンとのダンスなんて、断れば良かったのに」


 キッドがあたしの耳に言った。


「ざまぁーみろ」


 キッドが言う。


「罰だ」


 キッドが言った。


「俺の警告を無視した罰だ」


 キッドがあたしの頭を撫でた。


「もうやめてね」


 キッドがあたしの頭を、優しく撫でた。


「今後一切、お前と踊るのは俺だけ。俺だけしか相手にしちゃ駄目」


 キッドが微笑んだ。


「そしたら優しくしてあげる」


 キッドがあたしのなでなでと、優しく撫でる。


「はい、分かりましたか?」


 あたしは目を伏せ、キッドのスーツから手を離した。


「……もういい」

「ん?」


 あたしの頭がキッドの肩から離れる。


「もう大丈夫」

「テリー」


 キッドがあたしの腕を引っ張る。あたしは振りほどく。キッドがあたしの肩を抱いた。


「駄目」

「……もういい」

「テリー」

「……もうやだ……」


 あたしの声が、手が、体が震える。キッドがそれを見て黙った。


「……」


 あたしを見て、手を見て、そっと、あたしの手を握る。


「っ」


 あたしの体が強張る。キッドがそのまま、あたしを抱きしめた。


(あ)


 キッドの腕の中に、包まれる。


(……)


「なんで怖がってるの?」


 拗ねたような声が聞こえた。


「怖くないよ」


 キッドがあたしの背中を撫でた。


「何も怖くないよ」


 キッドがあたしを抱きしめる。


「もう怒ってないから、怖がらないで」


 キッドがあたしの頭を撫でる。


「しょうがない奴だな」


 キッドの額と、あたしの額がくっついた。


「分かった。これで仲直りね」


 ちゅ、と、唇を重ねられる。あたしの肩がびくっと揺れた。


「っ」

「よしよし」


 優しく頭をぽんぽんと撫でられ、あやされる。


「でもお前も悪いんだぞ? 分かってる?」

「……」

「ああ、分かったよ。お前のふわふわした行動はこれが初めてじゃない。俺は寛大な心で受け止めよう。ね、これで怖くないだろ」

「……」

「お願い。テリー。そんな顔しないで。アリスが泣いてしまうよ」

「……」

「……もう……」


 キッドがきつく、あたしを抱きしめた。


「またそんな顔する」


 あたしはキッドのスーツを握る。手が震える。体が震える。キッドにすがりつく。ぴったりとキッドを抱きしめる。深呼吸する。心臓がバクバク鳴っている。痛かった足に痛みはないが、ひりひりとした感じが残っている。

 恐怖を失くそうと、あたしはキッドにぴたりとくっつく。


 恐怖があたしを支配する。

 恐れがあたしを支配する。

 怖れがあたしを支配する。


 体が震える。キッドにしがみつく。ここは安全だから。ここにいたら、とりあえずは安全だ。相手がキッドでも、キッドはあたしを守ってくれるだろうから、そういう契約だから、あたしはしがみつく。必死にしがみつく。唾を飲みこむ。キッドのスーツをきつく握り締める。キッドは事情を何も訊かず、いつものように、くくっ、と笑う。


「テリー、そんなに握られたら、皺になるよ」


 嬉しそうな声で呟く。


「困った奴だな」


 キッドが微笑んで、優しくあたしを抱きしめる。


「ねえ、どうしたの? お前らしくないよ。……あ、分かった。居眠りして、悪夢でも見たんだろ」


 これが悪夢だったら、どれだけいいか。


「そうかそうか。悪夢を見たのか」


 あたしは死刑と同じくらいの恐怖を抱いた。


「テリー」


 あの瞳に。


「テリー?」


 あのクリスタルに。


「……よしよし、落ち着いて」


 大丈夫。


「大丈夫だよ。テリー」


 キッドが微笑む。


「もう俺、怒ってないから」


 キッドがあたしの頭を撫でる。


「傷つけたりしないよ」


 キッドがあたしを抱きしめる。


「俺はお前の騎士だ」


 キッドが微笑む。


「騎士はお姫様を守るものだ」


 キッドがあたしを大切に、腕の中に閉じ込める。


「大丈夫。どんな奴からも守るよ」


 キッドはあたしを守る。


「お前が俺を裏切らなければ、だけど」


 キッドが囁く。








「もう、怒らせないでね」










 キッドが、にっこりと、微笑み、あたしの背中を優しく撫でた。




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