ラノベの黒猫の咄

作者 月本峰治

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★★ Very Good!!

一話一話の文量がコンパクトなため、難なくのめり込むことができます。字を通して主人公のガラナの可愛さに『強く』惹かれました。
メタ発言に代表されるメタ・フィクションは大好物なのですが、本当にたまにしか言わないもしくは地の文に代弁させているため少し消化不良に感じました。
まだ連載中との事ですので、今後の展開が非常に気になる一作でした!

★★★ Excellent!!!

まずこの作品の文体というか、形態について。色々と賛否があることでしょう。
何しろ、「小説」という見方でみえば、諸々おかしな点もあるでしょう。
それ故に読まない、読めない方もいるでしょうし、それ自体は私は否定できません。

しかし、これは「ネット小説」。既存の小説ではありえない自由さがそこにある。
デッ〇プールのメタ言動が近年人気なように、新しい形態としての作品スタイルとして、個人的には楽しく読ませて頂きました。
ここまで大胆だと、一種の新形態小説にすら思えます。

そして、勿論。形態がどうであろうと、内容が良くなくては意味がない。
この物語は、一人の元化け物、現在女子中学生が主人公です。
そして、身の回りの不思議な事件をその子が解決していくのがメインの流れ。

その中で、主人公の女の子の人間としての成長、戸惑い、感情の動きというのがしっかりと表現されている。
個人的にはリピートマンの話までは是非読んで頂きたい。

文体、形態、物語の発想、どれも自由かつ大胆。
しかし、本質的にはクラシックな人外妖怪物の風情がある。

実は、これからのネット小説界にある種の一石を投じる作品かもしれませんねぇ。

★★★ Excellent!!!

ラノベの三巻に封じ込まれたとんでもない力の塊。そこから四%だけ優しさで具現化した存在、ガラナ。十二歳という少女の形で、この世界を堪能してます。メタな発言もありきで、灯六との絡みも面白い。
主人公ガラナが、この世界とどうかかわっていくのか?
力ある存在が、力を封じられても飄々と暮らしていく姿。それがとてもユーモラスに描かれています。
是非、ご堪能ください。

★★★ Excellent!!!

必要最小限の描写で書かれているため、あっという間に読めてしまいます。
所々、フッと笑えるようなくだりもあり、飽きずに楽しめる作品です。
主人公は黒猫の怪物で、灯六によってライトノベルの3巻に封印されてしまいますが、灯六の優しさで4%だけ封印を解かれたことにより、12歳の女の子としてこの世に転生?します。
この話は、その少女ガラナを中心に描かれる物語です。
ファンタジー表現がありますが、違和感なくスッと入ってきます。
まさに軽快な筆致で描かれるファンタジー作品と言っていいでしょう。

★★★ Excellent!!!

To 月本峰治さま

『なんだかコワレ丸』の主人公、壊乱丸。アニメ『学校の怪談』の天の邪鬼。『夏目友人帳』のニャンコ先生たちのように、半分ほど封印された主人公が活躍する物語です。どの人物も相棒、パートナーと共に成長することでそのキャラクター像を際立たせていますので、今後の賀蘭菜と灯六との絡みが楽しみです。ただ、賀蘭菜はニャンコ先生たちほど老獪ではなく、人間に対して目くじら立てたり、皮肉屋でも愉快な性格でもなく、どちらかと言えば『魔法使いの嫁』に出てくるエリアスのような、この世のことわりは理解してるけど、人間の心やコミュニケーションがわからない雰囲気を持つキャラクターです。今後の成長が楽しみです。

キャラクターのネーミングは西尾維新のようで、独特ですね——しかし灯六の息子の助吉はダサい。周りにこれだけキラキラネームが登場するのに、この親のネーミングセンスは壊滅的である。もやはこれだけで、灯六がいかに職人気質で、その道以外のことがてんで苦手であるのかがわかってしまう——キャラクターの名前を考える必要のない私からすると、楽しそうに思いました。宗教を取り扱っているので、主人公のガラナの名前はもしかして何かに由来するのかと思い調べてみたのですが、出てきたのはポルトガル語や飲料。もしかしてガラナさんを生み出した宗教は、ポルトガルが本拠地なのかと想像を膨らませております。

余談ですが、今の学生さんたちはカクヨムや小説家になろうの話ができるのですね。私の頃はサイトがなかったので、うらやましいです。まだライトノベルを読んでいたら、オタクと言われて軽蔑される時代でした。ボカロとかユーチューバーとか、いろんな話ができて、なんだか楽しそうですね。というか、もうオタクと一般人との境界線がなくなって、南北統一みたいです。

Sincerely yours

From Lou Bernard

★★★ Excellent!!!

 主人公、『ガラナ』は無口で無表情ですが、
頭の中では色々考えたり、メタなことを言ったり、堂々と読者に自分のイラストが決定したとお知らせしたり。
『斉木楠雄のψ難』の斉木に似ていますね。
 ですが#青編の最後からして、やがて人間っぽい表情や発言も近づいていくのではないでしょうか。

 ところで文体ですが、これが小説!?!? と思うほど特殊です。
『www』や『(怒)』や顔文字などが会話文に含まれます。なので色々楽しみながら見れます。

 また、物語の方も 主人公、ガラナは想像体のため、いつでもラノベから復活でき(恐らくタイトル名もそれに由来)、Reゼロのスバルのように何度も戦って、死んでは復活して敵を倒すのかと思いきや……
といった感じで戦闘ノベルでもありません。

 話(咄)のエピソード毎の文字数も少なく全体でも短編ですし、wwwなどの文体もあり、読みやすいです。
 是非是非。