七曜精霊建国記

作者 立花紫陽

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Good!

 あらすじにある「古代和風ロマンファンタジー」という言葉に偽りはありません。

 正確に言うならば、和だけでなく、中国の三国時代、春秋戦国時代を思わせる描写もありますが、そんな事は細かな事だと感じさせられる力を秘めています。

 違う点を挙げるならば、一騎当千、万夫不当の豪傑は存在しないという点ですが、寧ろ、その点こそが物語にリアリティを与えているように感じます。

 人との出会い、人との関わりこそ、この物語が語りたいものなのではないでしょうか?

 歴史は人が作るけれど、それは飛び抜けた才能、能力がある一部の人間を指していない、1が集まる事で万に――万全となる事を感じ取れるからこそ、この物語にはロマンがあります。

★★★ Excellent!!!

私が読み始めたのは紫陽さんの書いた粗筋とサブタイトルに惹かれたからです。
「王への謁見と少女の問い」ミランダ王の問いを連想し、読み始めたら、ジンは捕虜とされ連行されているのだから謁見とは違うだろうと違和感を持ち、助けた筈なのに見放した少女カミナも超人間で不可解だった。
現時点でサブタイトルと物語の背景と書かれる内容が一致はしていない。しかし自由を敷衍しようという紫陽さんの思想は本物なのです。人間としての権利であり、考える器械である人間の宿命・呪いでもある自由を、物語って欲しい。一つの時代そのものを、甘い切ない恋物語を、抑えられない愛欲を、嫉妬と憤怒も書いて欲しい。☆☆☆と評価せざるを得ない。大いに期待しています。