Note3-3

小ネタ集 3冊目3頁

№121~135

 *

121

「勇者さんって何でもこなせるんだよね?すごいよね!天才肌ってやつ?」

「……あー、確かにあいつはなんでも卒なくこなすだろうな。アタシみたいに不器用に生きてる奴の気持ちなんざこれっぽっちもわかんないんだろうよ」

「いいよねー!なんでもできるって、かっこいい」

「そーでもねぇよ。あいつ程バカな奴もいないぞ」

「えっ、なんで?」

「本当に人の気持ちなんざ露知らずだし、損得勘定でしか動かないし、偏食するし、人の話聞かないし、気まぐれが強いし……とんだ手のかかるクソガキだよ」

「……すごいね、レンカさんって」

「なんでだ?」

「勇者さんのこと、詳しいですね!」

「……ああ、そりゃ嫌でも一緒にいるしな」

「(あれ、この人もしかして鈍感?)」



122

ブルハ「せいっ」

レザル「……!?……何してんの姉ちゃん」

ブルハ「秘技、膝カックン」

レザル「唐突すぎてなんて反応したらいいかわかんないよ……」

ブルハ「いやぁ、困ったことがあったらまず膝カックンでしょー?」

レザル「意味がわからない」


レザル「困ったことがあったの?」

ブルハ「いやぁ、なんかレザルがいつもみたいに浮かない顔をしておりましたので、困りごとに苛まれたのかなと思いまして」

レザル「……はあ。今は姉ちゃんの対応にものすごく困ってる」

ブルハ「なんだとー、照れるなぁ」

レザル「褒めてないから」



123

リオ「なんでボクたちがこんなことを?下水道なんていきたくな……」

ミナ「ミナ汚いとこ行きたくなーい!だからクズリオ一人でがんばってねー!」

レンカ「……今日の宿代無いんだけど」

リオ「ちくしょう!」


リオ「なら、カズトの手持ちから」

カズト「断る」

リオ「差っ引いて……って言う前に否定すんのやめろ!」

ミナ「もー、要は下水道に蔓延る雑魚共を蹴散らせばいいんでしょー?下水道潰しちゃえばー?」

レンカ「いやいやいや……」


リオ「……なら下水道に爆薬仕込んで……」

レンカ「やめとけって……お前それでも良心か?」

ミナ「パーティの良心気取りのガンマンさーん!本心出ちゃってさあ大変!」

カズト「街ごと潰せるな」

リオ「だからなんでボクだけこんなに当たりが激しいわけ?!冗談に決まってんだろ!」



124

レンカ「おーい、カズト。旅の買い出しどうする?」

カズト「え、パス……」

ミナ「ダーメ!今からカズトはミナとデートするんだもん!」

カズト「しない」

レンカ「いやいやいや、どうすんだよ。食材とか……」

ミナ「ヤダ。ふふ、カズトは誰にも渡さないよー?」

カズト「重い、邪魔」



125

アンナ「見つけたー!勇者カズト!」

カズト「……?」

カズトのいた位置にウィップが振り下ろされる

アンナ「また会ったわね勇者カズト!私があなたを忘れたことは一度もないわ!」

カズト「……どちら様?」

アンナ「は?!まさか私を忘れたとは言わせないわ!」

カズト「いや、誰?」

アンナ「え、本当に覚えてないの?」

カズト「恨み妬みを買うのは覚えがありすぎていちいち覚えてられない」

アンナ「~っ!!恨み妬みなんかじゃな……いいえ、恨み妬みね!カズト、私と戦いなさい!思い出させてあげるわ!」

カズト「え、やだ。めんどくさいのでお断りします」

アンナ「戦え!」



126

「はー、よくそんなガキの相手できるわねー」

「じゃなんでついてきたんだよ」

「んー、クズリオが変な気を起こした時に思いっきりボコすためー」

「……ボクがそんなことすると思ってんのか?」

「その汚い面こっち向けないでくれる?」

「汚くねぇ!どちらかといえば美形さ!」

「うるさっ」



127

カズト「……」

レンカ「何してんだ?」

カズト「……寝てる」

レンカ「…………あっそ」

カズト「……」

レンカ「……」

リオ「……いや、もっと反応示そうよ!?明らかにカズト枝に引っかかってんじゃん?!」



128

レンカ「なんでこんなとこで寝てんだよ?」

カズト「見張り番」

レンカ「なんの」

カズト「入り口」

レンカ「主語を言え」

カズト「……図書館」

レンカ「……」

無言で殴った

レンカ「そういう大事なことは早く言えこなくそ!!」

リオ「レンカちゃん……おちついて……」



129

レンカ「これは逃げるが勝ちだ。笑ってやれ、アタシらの勝ちさ!」



130

ミナ「ハッピーハロウィーン!さあ悪戯してあげるからお菓子をよこしなさい!」

リオ「急に何を言い出すんだ!!?」

レンカ「悪戯されたかねぇけど、かぼちゃのパイ作ったからどうぞ」

ミナ「わあ!流石レンカね、わかってる!」

リオ「ボクもほしい……」

レンカ「あいつら分しか作ってない」

リオ「くっそ!どうせ大人ですよーーだ!」

ミナ「ってことはカズトの分もあるんだねー?カーズトッ、ハロウィーンだよー!」

カズト「……」

レンカ「いるのか、いらないのか?いらねぇんならリオにやるけど」

リオ「嬉しい、レンカちゃ」

カズト「いる」

レンカ「残念だったなリオ」

リオ「知ってましたし!!」

ミナ「じゃあじゃあカズトも仮装しなきゃねー!」

カズト「えー……」

ミナ「任せて!ミナが仕立ててあげるー!」

レンカ「あー……ドンマイカズト(ひきづられてった)」



131

レンカ「アンタがその掟とやらに従って生きるってんなら、アタシはアタシのルールに従ってやらせてもらう!それは、仲間は絶対助けるってルールだ!」


レンカ「……あーもう、だったら最初からハッキリ言え!戦うのは自分のためじゃなくあいつらのためだと!余計な頭使わせんな、めんどくせぇ!」



132

カズト「さて……オレにはお生憎様の世界の加護で多少なりの傷はすぐに治るし、炎の火傷は通じない。オレとお前、どっちが化物だと思う?」



133

カズト「……化物をも欺いて生きるなら、人間であれ」



134

ミナ「ふーん!キミなんかだーい嫌いよ!さっさと空の塵になって消えなさい!」



135

カズト「誰であろうと死ぬ日も死因も決まってる。ここでいなくなる運命だったのなら、それは仕方のないことだ」

フェオ「そんなのって…………」


フェオ「……どうしてそこまで冷静なんですか?どうしてそこまで、冷徹になれるんですか?二人は仲間でしょう」

カズト「テメェらの言う仲間って奴は、オレにとって邪魔なだけだ。道具として、適切な利用をしたまでだ」

フェオ「……最低」

カズト「なんとでも」


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