Note2-3

小ネタ集 2冊目3頁

№76〜№90

 *

76

カズトとミナ

「この世界に楽しむ要素なんてあるのか?」

「楽しいことだらけじゃん」

「……お前の幼稚な発言にはほとほと呆れる」

「えー、ひどーい!だって本当のことだよ!まあ一部ナリオみたいに嫌なものも混じってるけど」

「どうしてテメェらはそこまでお気楽でいられるんだか」

「テメェ"ら"?」

「幸福と代償は比例する。それをなんとなく思い出しただけだ」



77

ミナ「ミナは別に万人に好かれようなんて思ってないもんねー!嫌いたければ嫌えば?ミナは全然気にしなーい!」

リオ「言ってて悲しくないか?」

ミナ「なんで?どうして好かれるために自分がいい子になんなきゃいけないの?ミナはミナだもーん!」

リオ「ガキだなー」



78

ミナ「あははー!ナリオちゃ一ん!苦戦しているみたいですねー!ここは偉大なる天才奇術師ミナ様が助けてあげましょうかー?」

リオ「うるせぇ、黙れクソガキ、すっこんで

ろ!」

ミナ「弱いくせに吠える声だけはでかいのは相変わらずね。しょうがないな一、特大の奇術を見せてアゲル!!」

リオ「……っ!?」



79

ユイ「か、カズトさんは、強いですね……」

カズト「……」

ユイ「……私はお邪魔ですか?」

カズト「……それ答えて、答え次第でお前はどうするんだ?」

ユイ「えっ?」

カズト「俺が邪魔だと言えばお前は死ぬのか?落ち込むのか?」

ユイ「……お望みであれば」

カズト「……。くだらねぇ」



80

レンカ「リオ」

リオ「うぇ!?な、なに……?」

レンカ「何びびってんだよ……。あのさ、カズトの奴がこの町に用事があるからしばらく滞在するとか言ってんだ。どうせだからちょっと稽古してくんね?」

リオ「(いきなり名前呼ばれたらびびるだろそりゃ……それで)け、稽古?」

レンカ「稽古。……んーと……文字とかの稽古……」

リオ「……つまり勉強ってことかな?」

レンカ「そう、だな。癪だけど、まともに教われそうなのがお前しかいなくて……。頼めるか?」

リオ「癪、って……。うん、でもまあボクでいいなら教えるよ」

レンカ「ありがとう、助かる」



81

カズト「眠い」

リオ「……この、四面楚歌の状態で言うことか?」

カズト「オレはいつだって素直だからな」

リオ「知らねえよ。それで、どうするんだ」

カズト「寝る」

リオ「全部ボクに任せる気か!?おい待て寝るな!!!」


ミナ「こんな雑魚も倒せないのクズリオー?欠伸が出ちゃうよ早くしてー」

リオ「だったら手伝えよクソガキ!」

ミナ「じゃあこの辺り一帯をナリオもろとも業火で焼き尽」

リオ「もういい!!ボクがやる!!」



82

カズト「死にたくないとか、そんな人間味はくだらない。だがそれもお前の生きる意味ならオレは何も言わない。だったら最後まで抗ってみせろよ。うるせー野次馬が帰ってくる前に、オレがお前を殺してやるさ」



83

レンカ「まずは顔面の整形からだな」

ミナ「根本から直して記憶作り直そう」

カズト「いや一度死んで転生すべきだ」

リオ「おまえら酷い」



84

レンカ「食材が、無い!」

カズト「何故」

リオ「もう何日もこの洞窟彷徨ってるもんな」

ミナ「ならその辺の雑魚でも狩る?」

レンカ「この辺コウモリ型モンスターと鉱石型モンスターしかいねぇぞ」

カズト「コウモリなら食える」

レンカ「まじかよ、本気?」

リオ「でもこのままだと飢死だね」



85

レンカ「夕焼けに向かって「また明日!」なんてガキかよ」

リオ「それでも随分と楽しそうだったよね?」

レンカ「そうだな。あんな捻くれ勇者とかませたクソガキ奇術師にはわかんねぇかもしんないけど、アタシは夕暮れは好きだよ」

リオ「僕も好きだよ。時々ノスタルジーになりすぎるけどね」


レンカ「ノスタルジー?いや、アタシは単に綺麗だなーって思っただけだが?」

リオ「え、あ、いや!そそそそうだよね!?夕日は綺麗だよ!」

レンカ「なんでキョドる」



86

サキネ「お二人はレベル低すぎるので、ここらで一回クエストに行きましょう」

セイム「クエスト?」

シオン「唐突ですね」

サキネ「あ、勿論お二人で、ですからね?あたくしはこの町で待ってます」

セイム「え、えええ!?なんで!?サキネも来てよ!!」

シオン「二人で……厳しいですね」


サキネ「特にセイム様、少しは役に立つようお強くなられてくださいね?」

セイム「う、うん……!頑張る!」

シオン「(どっちのが立場上だかわかんないな)」

サキネ「あ、シオンも……今回パソコン没収ですわ」

シオン「え……」



87

ミナ「魔術師?いいえ、ミナは"奇術師"よ!ミナに時間を与えたこと後悔することね、……もう、タネも仕掛けも揃ったわ。さあ、魅せてあげるよ。ようこそ、ミナの最終公演(マジックショー)へ!今宵の演目は"サーカス小屋"、最期まで楽しんでね!」



88

ヒスイ「ユーレアさんって美人で、強くて、なにより優しいよね!もう完璧!あとあの乳でかすぎてかぶりつきたい!」

ナギア「…お前は時々残念だよな」

ヒスイ「そーいうナギさんこそ、そう思わないの?私が男ならあのおっぱいに夢と理想を抱くわ!あ、今でもそうかも」

ナギア「…………」



89

シア「マシューナッツというのキノコ族のモンスターの一つだね!名前通りナッツのような形が特徴のキノコさ。だけどキノコだからと言って取って食うのはオススメしないね!なんたってこのマシューナッツはいわば毒キノコだからね!

マシューナッツにはかなりえげつない毒、というか胞子を持っていてね。それが胞子を吸い込んだ生命体に内部から寄生して苗床にしてしまうというそれはそれは恐ろしい奴なんだ。人間だって例外じゃない。スライムたんに寄生されるならまだしも、こんなキノコなんかに寄生されるなんて気持ち悪くて吐きそうさ!とまあ、危険極まりないモンスターだけど普段は洞窟なんかの暗くて湿った場所を好んで棲息しているようだよ。奴らは日の光が苦手だからね、僅かでも光に当たると消えてしまうんだ!だからこいつらの胞子を体内に取り入れても日の光さえ浴びればすっかり消えてしまうから、害は少ない…のかもしれない。だけど裏を返せば、こいつらの胞子がうようよしている洞窟に何日も彷徨ったら見事彼らに喰らい尽くされ全身キノコだらけだね!…どこかは知らないけど、このマシューナッツが大量発生してしまい洞窟内の生物を皆苗床にしてしまった場所があるそうだよ、恐ろしい!だから食べたらどうなるか、考えたくもないねー。少なくとも不味そうだ」



90

ミナ「つまんなぁい!つまんないつまんない!カズトー!」

カズト「……」

ミナ「いい感じの木陰見つけたからって寝ないでよー!つまんない!遊んでよー!」

カズト「……」

ミナ「レンカにまた怒られるよ?ミナが特大の火炎球お見舞いするよ?」

カズト「……」

ミナ「……ふて寝してやるっ」


レンカ「なんだよ、帰り遅いなって見に来てみたら……二人仲良くおやすみタイムかよ」

リオ「ちゃっかりカズトのお腹を枕にしてるというこのあざとさ……流石だな」

レンカ「ミナだしな。でもこうやって寝てる時は二人ともあどけないな」

リオ「言えてる」



ミナ「すぅ……」

レンカ「それでカズトの奴がさぁ」

リオ「ホントダメだなあいつ」


カズト「(起きたらミナはオレの上で寝てるしレンカとリオはオレの横でいちゃついてるし、何この状況……もっかい寝よ)」



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