『掌(てのひら)』読了しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887006620/episodes/1177354054887006738
著作:すばる様
抜け殻のような生活を送っていた信介のもとへ、見覚えのあるシルエットの人影が現れます。その人影の正体も、人影が信介に告げたかった事柄も、切ないです。
人影に真実を告げられた信介の気持ちが、何気ない描写から伝わってきて、胸が苦しくなりました。
ホラーでしたが、ちょっと涙を誘われました。
まともな判断を失った人間の末路が、なんとも言えない気分にさせます。人によってはハンカチを用意する必要があると思います。
過不足のない文章で物語が淡々と綴られているのに、胸に迫る物語となっています。読者に必要な情報を与えつつ、余計な描写は削られています。狙ってやっているならすごいし、なんとなくでやっているなら、それはそれですごいです。
贅沢を言うなら、加奈子が掌を見せるシーンで、彼女の掌の状態が分かった方が、オチがよりすんなりと理解できたかもしれません。掌には不自然な傷跡があったのをこの時点で描写してもよかったかもしれません。
オチが多少先読みされても分かりやすさを優先するか、読み返せばオチが分かる仕掛けにするかによって書き方は違うので、取捨選択をお願いします。
的はずれな事を申し上げたかもしれません。参考になれば幸いです。
これからも執筆を頑張ってください!
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