君にkissするタイミング
誰もが舌鼓を打つ 香辛料が利いた料理と
誰もが普段は飲まないけど 外ではたまに飲む酒と
聴いたことはあるけど 曲名とアーティスト名は知らない軽い洋楽と
座り心地が適度にいい椅子と
ずっと撫でていたいような木のテーブルと
スペルは読めないけど なんだか感じのいいポスターと
やさしい明暗ができる白熱灯がいくつもある
そんなお店で
過去を 少しなじられ
過去を ほんの少し誉められ
現在を 控えめに報告し
現在を 遠慮気味に悔い
未来を だいぶ悲観し
未来を ほんの少し見直し
そして
料理は付け添えのものが ほんの少し残り
酒は最後の一杯を 無理に流し込み
コップに入った水は 汗をかいたままで
階段を下りて道路に出た途端に
店の看板の灯りは消え
タクシーなんて通りそうにない道だってことを思い出して
少し冷たくなった空気をスーって吸い込んだときに
僕は君にkissしたくなる
って 思う
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