大人の僕は



二つに一つというのであれば

気が弱いよりも 気が強いほうがいいのではないか

と 時々思う


僕は

気が弱いほうだったと思う


僕は

小さいころから

大人の言うことには 割と素直に従ってきた


その大人が 少々理不尽なことを言っても

語気を強められたら かなわないと思った

うん と言ってしまっていた


その大人が 間違ったことをしてても

それが目上に対する口の利き方か と怒鳴られれば 

やっぱりかなわないと思った

うん と言ってしまっていた


その大人や 地位のある偉い人だって

間違ったことをしていたり

思慮が足りず 自分勝手な理屈を言ってたりしてる

って 本当に気がついたのは いつごろからだったろう

もしかして

僕がその「大人」になってからだったかもしれない


僕は「大人」というだけでなく

確かな眼を持ち

確かな判断をし

確かな行動をしているのか


その答えは

僕の中の 子どもの心と

周りにいる子どもに聞かないと わからない

のかもしれない




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