・けものフレンズという作品は、同じキャラでも媒体によって大きく性格が異なることがあります。
その矛盾に対する説明として耳慣れたパラレルワールドではなく、世代交代説を知った時、自分は衝撃を受けました。
何故ならそれは世界観に時間的広がりを持たせたからです、そしてそのメディアミックスにおける可能性は計り知れません。
だからこそスピンオフに留まらない、舞台を一新した物語を見てみたい欲求が高まりました。
前置きが長く成りましたが、未来のキョウシュウを舞台にした本作は、まさに自分が求めていた要素を満たしてました。
アニメ一期から世代交代したフレンズを登場させるからこそ、その延長線に終わらせない配役のアレンジ、自由で濃いキャラ付け。
他にも独自の歴史や社会、進化したセルリアンの存在など、未来の世代としてのリアリティがそこにはあります。
それでいて多種多様なキャラや大きな舞台装置、それらのただの設定集に陥らず、幅広い知識やアイディアを駆使した飽きさせない物語作りをしてみせてます。
一人の創作者による新たな世代という試み、とくとご覧あれ。