第三話 ミルカ、敵を圧倒する

※ちょっとばかし、文字数超過……。




 ミルカは抜き身の太刀を無造作に持ち、その場から数歩移動すると勢いをつけて天井を突き刺した。

 王子には彼が何をしているのか理解できなかったが、引き抜いた刀身が赤く汚れていれば、これから自分の周りが凄惨な状況に陥ると背中をのけ反らせて震えるしかなかった。


 ミルカだけでなく、自らを誘惑しようとした女達もそれぞれに銀色に輝きを放つ鋭い武器を抜き放ち、既に臨戦態勢を整えていた。


 ”ドガンッ!”、”バンッ!”


 王子は周りにいる三人に何が起こるのかと尋ねようとしたが、言葉を遮る様に天井や窓を突き破り覆面をした者達が躍り込んできた。


「こんなもんか?二人っと……」


 天井から落ちて来た覆面の男を一刀の下に切り捨て、血の雨を降らせたミルカが手応えの無さに思わず呟いた。

 ヴェラとファニーも同じように外から飛び込んできた者達を一人ずつ切り捨てて床へ沈めた。


 王子は突如現れた覆面の男を恐れて、目を瞑り両手で耳を塞いで部屋の隅で丸くなった。王子のお守を告げられ、貧乏くじを引いたと残念がっていたヴェラだったが、何もせず動き回らぬ王子を視界の隅に入れると口角を上げてニヤリと笑みを浮かべる。

 この宿場町まで逃げてくるほどの行動力があれば、切り合いの現場をうろうろと動き回ると思っていたが、蓋を開けてみれば逃げるどころか、その場でうずくまっていた。


「こっちはいいから、二人は暴れて大丈夫よ」


 王子を捕まえようと腕を伸ばした覆面の男の腕を切り落とし、血飛沫が飛び散る中でヴェラが叫んだ。


 数人が切り捨てられ、血の雨が降り修羅場となったミルカ達の部屋の外にはまだ数人が室内を伺っている。四人をすでに物言わぬ骸へと変えられたが、ミルカ達を襲う覆面の男はまだ諦めた様はも無い。


 ”さて、どうするか”とミルカは視線を左右に巡らせる。ヴェラもファニーも呼吸を安定しており苦戦する敵ではない事は確実だ。

 それならばと、室内で振り回しにくい太刀の能力を十全に発揮させようと破られた窓から中庭へと飛び降りた。


 温泉に力を入れている宿は全ての部屋が一階に設けられ、中庭に飛び出るにしても、何の障害も無かった。

 ミルカはさっと中庭へと飛び出し、身近にいた覆面の男をまた一人切り殺した。


「あと三人か……」


 ミルカは、覆面をして目をギラリと向け、片刃のショートソードを逆手に構える男を眺めて退屈な相手だと溜息を吐く。


 部屋の中でうずくまる帝国の王子が彼らの標的であろうが、何の理由があって狙うのかミルカは疑問を浮かべる。


「さて、何のために年端も行かぬ少年を狙うのか、一言あってもいいと思う……が!」


 ミルカは覆面の男の一人との間合いを簡単に詰めると手加減して太刀を振るった。覆面の男は咄嗟に後ろへ飛び退き、間一髪と安堵の表情を見せたが、腹辺りに違和感を感じて見れば上着を切られ鎖帷子が露出していた。

 斬撃を受けても鎖帷子を切られずたいした覆面の男ではないと高を括ったのか、間合いを取ると覆面の下の口を動かし始めた。


「ふん、その程度の腕で我ら三人を相手に余裕だな」

「そうでもない。余裕なんて思っちゃいない」

「どうだかな」


 覆面の男はミルカに声を掛けながら牽制を行い、攻撃の機会を窺う。たいした実力を持たず高を括ったかのように見せたのは逆で、自らの実力以上の敵を危険視していた。その為に、会話で気を引き有利な態勢を整えようとした。

 覆面から覗かせている視線で指示を行うと、残った二人がゆっくりと動き始める。


「あの少年の正体を知っているのか?」

「ああ、先程知った。皇帝は遠ざけた自分の子供を殺すようにと命じたのか?」


 覆面の男はゆっくり、ゆっくりと、足を擦るように横に移動しながら問答を始めた。

 だが、ミルカの疑問を聞き、何が可笑しいのか”ククク”と笑い声を漏らした


「何が可笑しい!」

「ふふ、失礼した。さすがにこんな上代国田舎では噂すら回っていないか」


 不敵な笑みを続ける覆面の男にいら立つミルカだが、短気を起こしてここで切り捨ててしまっては必要な情報を得られぬとぐっと気持ちを落ち着けて我慢した。


「噂すら……か。お前達を戦闘不能にしたら、その噂とやらも話してくれるのか?」

「おや?まだ我ら三人にお主一人で勝てると思っているのか?」

「ああ、お前達を切り捨てるのは容易いかんたんさ」


 自信満々に話す覆面の男に、赤子の手を捻るよりも容易いかんたんだと吐いて捨てた。


「特に自信過剰な行動をとる輩にはな!」


 覆面の男の含み笑いと意味ありげな言葉に、どうしても男の口から真相を聞きださなくてはならぬと感じた。太刀を”チャキッ!”と音をさせて刃を裏返すと、足を肩幅に開いて殺気を込め始める。


「良く口の回るお前が一番話し易そうだから生かしておいてやる。他は……まぁいらんか」

「だから、三人に勝てると思っているのかと言っている!!」

「それが間違いだと何故わからん!だからこんなド上代国田舎まで飛ばされるとな!」


 覆面の男達は会話の最中に、ミルカを取り囲むように三人を配置していた。正面には口の回るリーダー格の男が、そして、右後ろと左後に各一人を配置した。

 パッと見れば、ミルカが取り囲まれ劣勢に思われるかもしれないが、ミルカほどの腕を持っていればこんな無駄な包囲を切り抜けるなど容易い。

 三人が同時方向から攻めてくればミルカも苦戦必至だったが、おろかにも三方向に分散してしまっているのだ。


 よく、戦術で兵力の集中と分散を用いて変幻自在に戦うを吉とする、などと言われるが、覆面の男達にとって、カルロは恐るべき敵だと認識すべきだった。窓から庭へ飛び出すと共に一人を切って捨てた事を重要視するべきで、三人固まって相手しなければならなかった。


 ミルカが口にした通り、三方に分散せた男達、すなわち兵力ならば、個別に切り捨てる、各個撃破すれば良いだけだ。

 特に真正面で話をする男がリーダーであると思えば、それだけを残しておけば事足りるだろう。


 そのための太刀であり、刃を裏返し構えた理由でもある。


「ほざいてろ!!」


 正面の男が叫ぶと同時に覆面の男三人が一斉に襲い掛かった。

 ミルカもその叫び声を合図にして、正面の男に向かって駆け出した。


「なっ?」


 三位一体の攻撃ともなればその場で身を固くして受け身の姿勢を取らざるを得ず、今までの強敵は誰もがその餌食になって来た。だが、ミルカは自らが死地にいるとわかれば即断即決の決戦を選び敵に向かって行った。


 ミルカには敵の動きを察知して包囲するとわかっており、その対策は経験則から引き出すには訳なかった。


 相手が向かってくるなど非常識だと驚きの声を上げて片刃のショートソードを振るったが時すでに遅く、ミルカの太刀が覆面の男を捉えていた。

 鎖帷子を身に着け斬撃に対する守りは万全と思えたが、刃を裏返した峰打ちは斬撃よりも打撃に近く衝撃を吸収など出来る筈もなかった。


 ミルカが胴体を完璧に捕らえた一撃を覆面の男に叩き込むと、肋骨の折れる鈍い音が耳に届き、それの過剰なまでの打撃力で内臓を圧迫され武器を手放してその場へ倒れ込んだ。


 ミルカに後方から攻撃を仕掛けようとした二人は、リーダー格の男が倒されても尚ミルカへ迫るのを諦めず、片刃のショートソードを叩き込むことだけを考え駆けていた。

 ミルカが太刀を振るい足が止まると、それをチャンスと思い二人同時に飛び掛かった。


 ミルカは太刀を振るったがそれで動きを止めてはいなかった。

 後背より迫る二人の敵をすでに認識しており、右後方から迫る覆面の男に意識を向けて次の攻撃を狙っていた。


「三人で勝てると思わんほうがいいぞ!」


 地面を蹴ると同時に右手で握った太刀を突き出し、鎖帷子で固めた胸元をいとも簡単に貫いた。装備重量に制限のある彼らにとって鎖帷子は重要な防具であり、上代国の主武器の刀から身を守るに最適だった。

 だが、ミルカほどの達人が刀を用いた突きを繰り出せば、鎖帷子などあって無いに等しい防具だ。

 今回もすでに二人を鎖帷子で守った胴体に攻撃し、戦闘不能にしている。


 覆面の男を足蹴にし深々と刺さった太刀を引き抜くと、赤い鮮血に染まって不気味な刀身を最後の男に向けると躊躇なく地面を蹴り間合いを詰める。


 仲間を失い、狩るべき相手から刃を向けられれば、否応にも武器を振るうしかなくなる。迫り来るミルカの太刀を見据え、サッと躱すと同時に逆手に持ったショートソードを一閃する。

 僅かだが刀身から伝わる手応えに”行ける!”と顔がほころぶ。


「うん、良い腕だったな。だが、自らの殻を破るには遅すぎたな」


 覆面の男が振り向くと、今まで太刀を振り回していたミルカが背を向け、戦いは終わりとばかりに太刀に布を滑らせ”ぼそり”と呟きを漏らした所だった。

 再び襲い掛かろうと足を動かそうとしたが、彼が意識を保っていられたのはその言葉が耳に届くまでだった。




 覆面をした男達を撃退したミルカは周囲を一瞥して愕然とした。


「これって、結構、請求されるんじゃないか?」


 苦痛の表情を露にして、潰れた蛙の様な呻き声を出す男以外は切り裂かれ、そして貫かれ、鮮血を撒き散らして物言わぬ骸となり転がっていた。

 奇麗な庭園は黒く汚れた血液でまだらに塗られ、おもかげすら残っていなかった。


 仕方ないと覆面をした男達の懐や鞄をまさぐり、硬貨の入った革袋を探し出して集めた。

 動けず呻き声をいつまでも上げる男には、両手両足を縛るロープを贈り、さらに猿轡も特典として追加で贈った。


「まぁ、迷惑料くらいにはなるか?」


 集めた革袋を確かめ、それなりの硬貨を持ち合わせているとわかれば、これで勘弁してもらうかと、宿の女将さんの怒った顔を想像した。


 それから、潰れた蛙の様な格好で呻き声を出す男を連れて室内へと戻ると、ヴェラもファニーも最後の敵を打ち倒した所だった。


「二人共、ごくろうさん。怪我は無いか?」

「ええ、私は無いわ」

「こっちも無いけど……って、ミルカが怪我してるじゃない?」


 ファニーに指摘され初めて室内着が切られていると気が付いた。

 だが、体のどこを触っても痛みを感じる事はなく、室内着を切られてのみだと告げた。


「室内もだいぶ壊れたな。諜報員とは言え、時と場合と、そして場所を考えて貰いたいもんだな」


 床で呻き声を上げている、唯一生き残った男を足で突いて文句を向ける。


 敵を退けた感傷に浸っていると廊下から”パタパタ”と数人がこの部屋目掛けて掛けてくる足音が聞こえて来た。

 引き戸が勢いよく開かれると同時に、宿の女将が勢い良く進入して真っ青な顔になっていった。


「お、お客様!!物音がすると言われて来てみれば、何が起こったのでしょうか?」


 物音がすると他の宿泊客から申告があり、真昼間からいかがわしい事を三人でしているのでは、と別の意味期待して部屋に押し入ってみれば、部屋中を真っ赤に彩られた模様が走る惨劇の痕だった。しかも、天井や窓も破壊され、完全な作り直しをしなければならぬ現状に女将は今にも倒れてしまいそうだった。


「いや、我々にもわからんのだ。なにせ、昼食を食べていたら急にこいつ等が押し入ってきて、仕方なく返り討ちにしたまでだ。そうそう、外にも三人程倒れているが、そいつらから回収した硬貨がこれだ。部屋を直す一部にでも使ってください」


 まだ転がっている死体もあるが、それらからの回収はこの後と言って、四つの革袋を女将に渡した。とは言え、気が動転している女将達は何が起こったのかを正確に判断できず、今は気を落ち着かせようと部屋から出て行った。


「では、まずは宿に出すお金の回収だな。六人分はあるはずだ、頼んでいいか?」

「そのくらいならお安い御用よ。ついでに死体を一纏めにしておくわ」


 ミルカは敵の持ち金の回収を頼むと、王子を呼びヴェラと共に捕らえた男の尋問を始める。


「王子。まず尋ねますが、こいつらに命を狙われたで合ってますね?」


 呻き声を上げる男の髪を掴み王子へと顔を向けると、自信無さそうに”こくん”と頷いた。暗がりで襲われ服装などの色味もわかり難ければ自信が無いのも理解できる。

 それに、命を狙われたと認識させねば、王子と相談出来ぬ事もあるのでこれは仕方なかった。


 呻く男の髪を掴み、罵声を浴びせ始める。


「それで、お前に尋ねるが、誰がお前に指示をした?」


 後ろ手に縛られた指の一本をミルカは掴みながら、男が何かを喚くのを待つ。当然、猿轡をしていれば答えられぬのはわかっているが、解いたとたんに舌を噛んで命を絶たれるのを嫌った為にそれはしょうが無い。

 だが、男は無言を貫き通そうと瞼を閉じ痛みに耐えるだけだった。


「そうか、だんまりを決め込むか……。仕方ないな」


 ボソッと呟くと、何の躊躇もせずに男の指をあらぬ方向に折り曲げた。

 ”ボキンッ!”と鈍い音が耳に届き男が喚き始めるが、痛みに転げ回ろうとするが髪を掴んで強引に押しとどめた。

 さらに、二本目の指を掴むと直ぐにそれを折り曲げる。やはり、”ボキンッ!”と耳に届き二本目指もあらぬ方向に曲げられた。

 さらに三本目を掴み上げると、同じく躊躇せずに折り曲げる。


 普通の尋問、いや、拷問でも確かめながら一本ずつ時間を掛けて苦痛を与えて行くだろうが、ミルカはまどろっこしい事をせず、一回で駄目だったら躊躇なく数本の指を折っていく。


 ミルカには何故そんな拷問をしたのか、理由があった。

 こんな”ど上代国田舎”へ送られるのは優秀な諜報員か、逆の及第点すれすれの諜報員のどちらかであると考えた。剣を合わせてみれば、敵が及第点すれすれの出来損ないだと知った。

 であれば、口を簡単に割るだろうと考え、通常の拷問に訴えず死んでもいいと思いながら行っていた。


 そしてもう一つ。帝国の王子を何となく保護してしまった関係で、国元に戻らなればならぬと考えていたので、男の口から情報を得られなくても大事には考えていなかった。


 立て続けに三本の指を折られれば、さすがの男も涙を浮かべ命乞いをウーウーと訴えて来た。


「やっと、喋る気になったか。指は手の他にも足もあるから、そっちまで折る楽しみがあったんだがなぁ」


 不敵な笑いを見せながら男の猿轡をナイフで切り取ると、観念したのか重い口を開き始めた。


「俺達に命令したのは新しい皇帝だ!」

「新しい皇帝だと?誰が就いたんだ?」

「ゴードン=フォルトナー閣下だ」


 ゴードン=フォルトナー。

 ディスポラ帝国で宰相を務めていた男だ。内政手腕を買われ皇帝に仕えていたがスフミ王国出兵で十万の兵士を悪戯に死に至らしめた責任を取って隠居を命ぜられた。

 そんな男の名前が何故上がって来るのかと不思議でならなかった。


「奴は失脚して隠居していたんじゃないのか?」

「閣下が皇帝を倒して、新しく皇帝に就いた。長年、皇帝を害するのを狙っていたらしい。我等にとっては仕える主が変わっても変わらんかったからどうでも良かったが……」

「だとすると、王子の身うちはすべて殺されたって事か」

「そ、そうなる。実行に移したのは我等では無いぞ」


 焦りながら声を出す男から、王子へと視線を向ければ虚ろな視線を宙に向けて、”お、お父さんが……”と信じられない様子で呟いていた。


 王子の気持ちもわからなくないが、ミルカは何もさせずに放り出すのも後味が悪いと決断を促すことにした。

 手を貸すも良し、また、この地に身をうずめるも良しと、二つに一つだと。


「それで、王子はこれから如何いかがいたしますか?」


 ミルカの声にハッと我に返り声の主に視線を向ける。


「い、如何とは何がだ?」

「決まっています。父親の仇を討つのか、それとも、この地で一生を過ごすかです」

「か、仇ですか……」


 親元を追い出されて上代国田舎に送られ、そして、親兄弟が殺され決断を迫られるなど不幸以外無いだろう。だが、このまま腐って死にゆくか、親兄妹の無念を晴らすのかとと結論を出せと言われても、そんな重要な事を決められるはずもない。


 それに、目の前で拷問を行うミルカなる人物が同郷人と語ったが、信用できるとは限らない。だが、たった一人、異国の地で生きて行くには不安が残るのは確かだろう。


「仇を討つかどうかは分かりません。ですが、なぜ、皇帝の地位を奪ったのか、それが知りたいです」

「成程ね。わかった、力を貸そう。もともと傭兵だからな、出世払いでいいから払ってくれよ」


 ミルカは手を出し握手を求めると、王子も信用成らざる人であるが言葉に嘘は無いだろうと握手に応じた。


「とりあえず帝国を目指すが、王子は何と呼べばよい?」

「そうですね、【クリフ】と呼んでください」


 ミルカから”わかった”と答えを聞くと、クリフの顔には決意した表情を見せて来た。


 それから、捕まえた男を役人に突き出し、ミルカ達はディスポラ帝国のあるグレンゴリア大陸を目指すのであった。




※片刃のショートソードを扱う諜報員。

 片刃のショートソード?片刃の直刀。そう、忍者刀をイメージしましたよ。

 上代国での出来事はこれにて終了です。

 次からは舞台が移ります。

 主人公も移りますよ~。

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