ゲーム音楽の教え

 合宿一日目 夜


 部員全員が集合しての夕飯が終わり、深夜連のスタジオ割りを決めるためにロビーに集合。食べる速度は人それぞれ、ということで粗方集まるまでしばし待機。


 ちなみに夕飯の席で『清田セルフダイブ』は無事、軽音事件簿に登録された。

 自分やその場にいた一年からすれば、アホのポテンシャルを思い知った衝撃的な事件だったが……二、三年の人からすれば「清田ならやりそう」くらいな反応だった。

 今までにどんだけヤバいことしたんだあの人。


 それはさておき、先ほどの話題を月無先輩に聞く機会だ。

 ソファーで所長と女神と三人仲良く座っているところに話しかけた。


「めぐる先輩、ちょっと聞きたいことがあって」

「うん? フフ、どうしたの?」

「さっき話題になったんですけど、グラフェスの時のソロの音色って、何か元ネタあったりするんですか? 超カッコよかったじゃないですかアレ」

「あ、そういえばそのこと話すって言っててずっと忘れてた!」


 するとポケットをごそごそ、スマホを取り出した。


「アレねー。ちゃんと参考にした曲があるよもちろん!」

「お、やっぱりあるんですね」


 そしてその曲を流し始めた。

 雑談の喧噪で微妙に聞き取りづらいので、皆で耳を寄せる。


「おぉ、確かにこんな感じだった……ってかこの曲メッチャカッコいいですね」


 ふふーといつも通り嬉しそうな顔をして、とりあえず一周、とその曲を聴く。

 音色にフレーズに、間違いなくゲーム音楽だが、自分は全然知らない曲だった。

 

「カッコいいでしょーこれ。『YO-KAI Disco』って曲! あたしが参考にしたのはこれのAメロとサビのリードの音だよ」

「なんかまさにゲーム音楽って感じの曲だね。フュージョンっぽい感じもするし結構好きかも」


 八代先輩が言う通り、いわゆるピコピコ音という音色。曲調もロックでありつつもゴリゴリではない、ゲーム音楽にしかない不思議な聴きごたえだ。


「さっすがヤッシー先輩。実はこれ、フュージョンでよく使われるコードの使い方がされててですね。転調の仕方もそっちのやり方を踏襲してるんですよ!」


 サビあたりで感じた不思議な浮遊感はそのせいだと。

 音色にしても、和音進行の技術にしても、新旧が交わったような印象だ。

 昔ながらのゲーム音楽のようで、全く古臭くない。


「これっていつ頃の曲なんです?」

「いいところに気づいた! さすがあたしの弟子!」


 お、月無先輩にとって嬉しい質問が出来たようだ。


「これねー。なんと2008年の曲でござい。ちなみに『まもるクンは呪われてしまった!』っていうシューティングゲームの曲!」

「あ、結構最近なんですね。ってかタイトル聞いたことない……」

「アーケードゲームだからねー。知らないのも無理ないと思う」

 

 PS3に移植されてはいるが、ゲームとしての知名度はあまりない模様。


「他にもいい曲いっぱいあってね~。新しいながらも昔のゲーム音楽の良さを完璧なまでに踏襲した最高のサウンドでござい!」


 相当な持ち上げ方をしているが、一曲聞いただけで納得するくらいにはいい。

 アレンジ版もあるらしいが、アーケードゲームのアレンジCDが発売されるということは、曲への支持が相当なものだったからなのだろう。


「じゃぁ次はこれ! 『Karakuri Spirits』!」


 その後も何曲か聴かせてもらって、ゲーム音楽らしいゲーム音楽の神髄を堪能した。

 全くノーマークのゲームだっただけに、新しく知れたのが嬉しくなるほどのクオリティだった。


「おーしそろそろスタジオ割り決めっぞー。近う寄れー」


 部長の招集がかかり、ぞろぞろと皆一か所に集まりだした。


「あ、始まったね。他の曲もまた後で聴こ?」

「ですね」


 輪は乱さずにしっかりと招集に応じ、ロビーの大きな机を囲むようにして並ぶ。

 部長が広げたのは一時間ごとに区切られた各スタジオの時間割。

 合宿のシステムをちゃんと知っておくためだ、しっかり聞いておこう。


「一年わからんだろうから説明しとくと、まずデカいスタジオな。Aはホーン部屋。Bはお好きにどうぞ部屋」


 ふむ。Aはホーンパートの人が好きに使える部屋で、Bはバンドもパート関係なしに部員全員が夜通し自由に使える部屋、と。

 ホーンの方々が優遇されているのは、隊としての練習が必要だからだろう。


「でもAとBはホーンバンドでバンド連したいとこあれば、予約取ってそっち優先な。で、他のスタジオ、CからGは完全予約制な。被ったらジャンケン」


 なるほど、基本自由に使えるとはいえ、ホーンバンドの予約があれば最優先と。

 C~Gは予約が必要で、バンド連枠を優先に決めて、あとは余ったところに個人連枠を決めるというシステムのようだ。

 集中して練習したい場合は、こっちを予約して取るのがいいと。

 23時から翌朝7時まで一時間毎に決められるので、空きがなくて入れないということはなさそうだ。


 大体の把握が出来たところに、八代先輩がちょいちょいと手招きしてきた。


「忘れてた白井。深夜連、バンドで入っておきたいんだけど、いける? 林田と椎名何もできてないし」

「あ、むしろお願いします。うち一日目練習ありませんでしたもんね」


 八代先輩とのバンドは、主に主要メンバーが他のバンドと被りすぎていて、朝昼夜の通常時間割で少し割りを食っている。

 しかしそれはバンド練習の進捗にある程度余裕がある故の措置でもあるし、そうなることは合宿前の時点で部長から聞かされていた。

 そんなわけで23時から2時間、八代バンドでの練習を入れることになった。


 そして続々とバンド練習枠が埋まっていき、そろそろ個人練習枠というところで、やっと夕飯を食べ終わった巴先輩がやってきた。


「とれそ~?」


 個人練習枠での話。ゲーム音楽バンドの練習をこっそりしたいとのことだ。


「今バンド連枠がほぼ決まったんですけど、結構遅い時間しか残ってないっぽいですね……巴さん起きてられます?」

「……2時過ぎたらキツいかも~。あ、1時から空いてるじゃん。しかもGスタ」


 そして次は個人連、と部長が言うと、


「はい!」

「お、おぉなんだ巴気合入ってんな」


 背筋をピンと伸ばして、これでもかというくらい右手を伸ばして挙手。

 ……スゴい。何がとは言わんが。


「ま~ね~。1時からGスタ入っていい?」

「他にいなければだが。誰かいるか~? ……お、じゃぁ巴1時からGスタな」


 珍しい光景に面を喰らったか競合相手はおらず、取り合いのジャンケンもすることなく予定通りGスタの奪取に成功したのだった。

 「今の見たかよ」とか「デケェ」とか聞こえてくるあたり、男子勢のほとんどはスタジオ割りのことなど頭から抜けている。


 自分は23時から2時までと、中々のハードスケジュールになったが、しっかり寝れば大丈夫だろう。


「何、ともどうしたの? あんた深夜連とか絶対やらないじゃん」


 眠り姫の印象が強い自分にも不思議なところではあった。


「明日私夜連しかないからね~」


 半日寝るから大丈夫、と。やはり眠り姫は眠り姫だった。


 Gスタジオを取った経緯と目論見を月無先輩にも伝え、スタジオ決めに関してはひと段落着いた。

 そうだ、巴先輩も気にしてたし、さっきの話題を振ろう。


「そういえばさっきの話、明らかになりましたよ。めぐるさんのソロの音」

「……あ~、アレか~。元ネタあったってこと~?」

「そうですそう。さっき聴かせてもらって。ね? めぐるさん」

「フフ、巴さんもぜひ聴きましょう!」


 そしてスタジオ決めの邪魔にならぬよう、ロビーの端にあるソファーに腰かけた。


 そして月無先輩は意気揚々とスマホから『YO-KAI Disco』を流す。

 

「お~あのまんまだ。かっこい~。確かにこんな音だったね」

「ふふ、あのシンセ買ったら絶対すぐにこの音コピろうって思ってたんです!」

 

 月無先輩にとっては「憧れの音」の一つだったんだろう。


「あ、このひゅーんって音好き~」

「フフ、妖怪とかお化けとかっぽい効果音のヤツっぽいですよね! ひゅ~どろどろ~ってヤツ!」


 曲名の通りの妖怪っぽい音色もフレーズ化して取り入れられている。

 シンセサイザーの音色で作られたそれが、Bメロからサビへ向かう盛り上がりを助力している。おぉ、と思わせるような作りこみだ。


 曲を聴き終わり、ニコニコ顔の月無先輩に巴先輩が問いかける。


「リードの音、本当にそのまんまコピったんだね~。いつものアレ、クロノスだっけ? じゃできないの~?」

「ん~……できないことはないと思うんですけど、あたしの知識不足で」


 シンセの音作りは奥が深すぎて、とか言ってたな確か。

 自分も八代バンドの方ではもう一台、部が所有しているシンセを使うので色々教えてもらったが、正直言ってチンプンカンプンだ。


「めぐるがそう言うってことはすごい凝った音色ってことなんだね~」

「ふふ、これだけカッコいいんですから!」

 

 照れ臭そうにしつつも、自身よりゲーム音楽の方を褒めるのはいつものこと。

 さすがに周りにほとんどの部員が集まる中で暴走することはないだろうけど、その笑顔からどれだけ嬉しいか伝わってくる。


「でもこういう音色ってゲーム音楽以外じゃ聞けない気がする~」

「フフッ! さすが巴さん! ほらほら白井君、音楽わかってる人は気づくのだよこういうことに」


 なんかメッチャ楽しそうだなぁ……。

 

「最近のJ-popなんかだとシンセサウンドも一般的に取り入れられてるけど~、ここまで攻撃的なサウンドはゲーム音楽ならでは!」


 人差し指を立て、そう豪語する月無先輩。

 確かにこの曲のメロディの音は滅多に聞くようなものじゃない。


「はい白井君、問題。なぜでしょう」

「急な出題」


 突然真顔になって問題を吹っかけてきた。

 やりとりを見て巴先輩は笑っているが……弟子としてはしっかり考えてみたい。


「……あ、インストだから」

「64点」

「厳しい」

 

 浅かったか……。ってか無茶振りすぎね?


「フフ、でもいい線いってる! さぁ巴さん、模範解答を見せてあげてください」

「え、私?」

「人を巻き込む」


 まさか巻き込まれるとは思っていなかったみたいで、巴先輩ですら面を喰らう。

 巴先輩もすっかりゲーム音楽する仲間に数えられているようだ。


「ん~……むっず~」

「あ、ちゃんと考えてあげるんですね」


 月無先輩は冗談のつもりのようだったが、以外にも律儀に考えてくれたのが嬉しいようで、巴先輩の回答を待った。


「あ、リードだから~?」

「……さすが……255点あげちゃいます」

「カンストじゃないですか」


 なんでさっきから二進数なんだ。ってか満点255かよ。


「そんでそんで~、どういうことなの~?」


 ちゃんと付き合ってあげるなんて優しいなぁ……。


「フフ、リードだからでほぼ正解ですよ。ここまで主張強いシンセの音、インストのリードじゃないと使いようありませんから! 和音で鳴らすなんてもってのほか、オブリで使うにもエグすぎますし!」


 ……インストだからってのも合ってるじゃんか。もうちょい点ください。

 しかしまぁ、大体言わんとしてることはわかった。


「……となるとゲーム音楽でしか使えないと」

「その通り! しかもこのゲーム、いわゆる弾幕ゲーだから曲も派手な方が合うのよ。メロディだけじゃなく、鳴ってる他の音も音圧たっぷりな音。つまり下地も主張が強いからこそ、このリードの音が上手く馴染むってね!」


 弾幕ゲーってことは画面が常に騒がしいってことか。それなら確かにこれくらいノリノリで自重しないくらいの方が合う。

 それに、他の音との兼ね合いの参考にもなると。


「だから実際のバンドで使ってみてどうなるかは実は賭けでした……!」

「ふふ、上手くいってよかったね~」

「はい! あのメンバーだからできたことです!」


 土橋先輩、氷上先輩、そして部長と、最高の下地がいてくれたからこそソロでこの音色が使えたということか。

 一人だけ音色が完璧でも、バンドとしての音のまとまりがないと上手くいかないと。

 あの時のソロ、グラフェスの大舞台と熱気にふさわしいド派手なパフォーマンスは、勢いだけじゃない絶妙なバランスがあってこそだったということだ。

 結構参考になる話だこれ。


「明日の練習そういうとこも気にしてみよっか~」

「あ、是非。自分もあんまり気にしたことなかったので色々発見ありそうです」

「ふふ、めぐるさまさまだね~」

 

 上手いこと実利的な話にも繋がった。

 本当に師匠の教えは偉大。師匠も満足そうで何よりだ。


「ってかめぐるって本当にゲーム音楽からなんでも学んでるんだね~」

「ん-……そうかもです。理論的な部分は大体コピってて身に着きましたし~、音色の知識もですね。……あとバンドでの音のバランスとかもやっぱりそうかもです」


 好きこそものの上手なれとは言うが、この人はその極致な気もする。


「フフ! それだけゲーム音楽の作曲家の方がすごいってことです!」

「あはは、そうなのかもね」


 その作曲家たちの上澄みだけじゃなくて背景バックボーンまで探っているからこそだろうけど、だからこそ学べることは確かに膨大だったりする。

 『YO-KAI Disco』一曲にしても、色んな背景の上で成り立っている曲なんだろう。


「お~いめぐる、そろそろスタジオ戻るよー」

「あ、はい! じゃ、またね白井君。巴さんも、ありがとうございました!」

 

 礼儀正しくお礼を言って、月無先輩は嬉しそうに練習に戻っていった。

 スタジオ割り振りも終わったようで、皆ぞろぞろとロビーを去っていった。


 ……巴先輩はソファーでぐでって動かないので、自分は部屋に戻るにも戻れない。


「めぐるって本当に楽しそうに話すよね~」

「ハハ、ゲーム音楽は特にですね」


 慈しむようにそう言った。

 三女にとってやはり月無先輩は癒しの存在のようだ。


「でもちょっと悔しいな~」

「……何がです?」

「だって私より先に白井君に挨拶するんだよ~?」

「……そうでした?」


 結構前だが八代先輩も同じようなこと言ってたな……。


「巴さんってめぐるさんのことメッチャ好きですよね」


 思った通りのこと。なんとなく確かめるような気もありつつ、そう言うと、


「ふふ、吹には負けるけどね~。可愛いからつい見てたくなるんだよ~」


 純粋にそう思ってくれているようだった。


「よし! 部屋もどろ。じゃ、また後でね~」


 シャキっと起立して、すぐに少し猫背になって、巴先輩はロビーの階段を上がっていった。ちなみに三女部屋は二階。

 人もまばらになったロビーにいてもしょうがないので一年部屋に戻るか。

 

 ロビーから二年部屋の並ぶ廊下を通過し、一年部屋がある宿舎に……向かう途中。

 誰もいない静かな廊下、ひそひそと声が聞こえた。

 ちらっと後ろを見てみると……多分女子と思われる影がさっと隠れる。


 ……え、なんか叫び声聞こえたんだけど。


 ……誰だ。三女じゃないことは確かだ。

 所かまわず大声上げそうなのは清田先輩だけど、全然違う声だった。


 まぁ今気にしたところでどうにもならなそうだし……放っておこう。


 そんなこんなで深夜連までの時間、一年部屋でのんびり過ごすことにした。




 隠しトラック

 ――Unknown characters appear ~ロビーにて~


 とある一年女子の会話


「……また白井君と一緒に話してる。仲良いの羨ましいなぁ」

「話しかけてみればいいのに。陰でこそこそしてないでさ。教えてもらいたいんじゃないの?」

「そ、そういうわけじゃないんだけどね!? 迷惑かけちゃうし!」

「言ってみないとわからないと思うけどなぁ。先輩皆優しいよ? さっき写真だって撮らせてくれたじゃん」

「それはわかるけど! ……わかるけど~。そっちはいいなぁ桜井さんにいつも教えてもらってて」

「私は同じバンドだしホーン隊だからね~。羨ましいだろー」

「羨ましい……」

「あ、何してるんですか?」

「ヒッ……!!!」

「あ、なっちゃん。……いや驚きすぎでしょ」


「びっくりしたぁ……腰抜けるかと思った……」

「ご、ごめんなさい。そんなに驚くと思わなくって」

「あはは。…あ、なっちゃんに聞いてみればいいじゃん」

「そ、そうだ! あの、巴さんと白井君ってどういう関係?」

「え、そっち!?」

「え、どっち!?」

「……教えてくれるかとかじゃないの?」

「……そうだった」

「あ、そういうことですね。頼んでみればいいじゃないですか。巴さん、すっごい優しいですよ?」

「やっぱりそうかぁ……でもなぁ」

「憧れの人だから話しかけづらいのはわかるけどさ~。また機会逃すよ?」

「う、うんそうだよね! ……でも~」

「だからさー。あ、なっちゃんごめんね。練習でしょ?」

「あ、はい。じゃぁ私行きますね。頑張ってください!」


「よし! ……あ、巴さん帰っちゃった」

「だから言ったのにー。部屋戻るか」

「……そだね。また今度にしよ……あ」

「どしたの?」

「白井君を観察すれば三女と仲良くなる方法が……!」

「わからないと思う」

「ちょっと追いかけてみようよ」

「いや行く方向同じだけど。……あ、尾行的な感じでいくのね」


 尾行中


「……普通に歩いてるだけだね」

「当たり前でしょ……」

「ん~何か起きな……ハッ! 危なかった……見つかるとこだっ」

「わっ!!」

「ひゃわーーーー!!!!」

「アハハハ!」

「ほんとやめてそういうの!! バレるとこだったじゃん!」

「ごめんごめん。どうなるかと思って」

「も~。よし、再開」

「……イヤ絶対気づかれてるよ?」



*作中で紹介した曲は曲名とゲームタイトルを記載します。


『YO-KAI Disco』- まもるクンは呪われてしまった!

『Karakuri Spirits』- 同上

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