第70話 引退
スポーツには興味が無い。
当然、スポーツ選手にも興味が無い。
だけど…イチロー選手の生き様だけは素直に凄いと思えた。
私は、イチロー選手を野球選手というだけでしか理解していない。
おそらく口下手なんじゃないかと思う。
でも…この方の言葉には重みがある。
頑張った。
スゴイ。
そういうレベルで語れない重みのある人だと思えた。
そのプレイで何かを変えられるスポーツ選手はいる。
だけど、スポーツへの向き合い方で、他人の心を動かせる人は何人もいない。
たかが野球である。
だけど…それに対する向き合い方、生き様、本当に惹きつけられた。
野球選手としての功績は知らない。
その背中を立派だと思えたのは初めてのことだったかもしれない。
1度きりの人生とは言うが、この人は何周目の人生なんだ?
本気でそう思えた。
私は、何周目の人生においても、この人の境地には立てないのだろう…
これほど何かに向きあえた、向き合える人生とは…
ツラかったのではないだろうか?
それでも向き合い続けることができるのだ。
たぶん誰の為にやってるわけではないのだろう、それでも惹きつけられる人…
この『イチロー選手』だったのだと思う。
『選手』は終わりを告げた。
だけど『イチロー』という存在は、これからも誰かのフラグ足り得るのだと思う。
そう、本人が意識せずとも誰かが、その背中を見ているのだ。
苦行のような人生のように思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます