花が花である時に

「この時をずっと待っていたんだ」

男の言葉に、少女は笑う。今日、乙女の印が表れた。

真実、今が彼女の最高の美。

花は花であるうちに摘め、というのが男の口癖であり、生き方だった。少女にはそんな男が全て。

今こそ少女は男の前に咲き誇る美の花。

そして二人は同時に毒杯を呷る。


~*~


#1tweet小説 と #リプきたセリフで一シーン書く のコラボ第3弾でした。

お題は、冬月さまより、

「この時をずっと待っていたんだ」です。


刹那の耽美をうまく表現したいな、と思いながら書きました。

いかがでしょうか?

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