指の思い出

院内の食堂のテレビ画面で雷男が演奏している。

あの指は、十代の日に拙い音しか出せない俺の指に触れて、正しい音に導いた指。

そして昼下がりの温かさに誘われて、二人してギターを挟んで眠り込んだ。

呼び出しのコールが現実に引き戻す。若先生、との声に応えながら食堂を後にした。


~*~

みたび、「Stairway to Haven」からの二人。

もしご興味が湧いたら、ぜひ本編をお読み下さいませ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る