第55話 諸悪の根源

 

「大和田先輩! 本当久し振りです。ずっと会いたかった!」


 野江先生は教室の入り口に背を向けていたので最初誰が入って来たのか分からなかったようだが、俺との会話でお姉さんと気付いたみたいだ。

 急いで振り返り、抱き着かんばかりの勢いで駆け寄った。


「あたしもよ! ごめんね~、会いに来れなくて」


 お姉さんも野江先生との再会に喜んでいるんだけど、その言葉節々に何か違和感が有る。

 同じ街なんだからいつでも会えたんじゃないのか?

 二人ともまるで今まで離れ離れにでもなっていたかのような物言いだ


「先生になったのは年賀状で知っていたけど、なかなか学園に来る踏ん切りがつかなくて本当にごめんね」


「いえ、良いんですよ。私の方から会いに行けばよかったんですから」


 二人の感じからするとお互いの所在は分かっていたのか。

 と言う事はやっぱり写真の件が原因なのか。

 昨日の夜、当時の事でお姉さん涙浮かべてたもんな。


「でも可愛い息子の入学式の為だからって勇気を出して学園に来たら何か懐かしさの方が勝っちゃったわ。それに美都乃ちゃんも当時の事なんか吹っ切れちゃってるし、ちょっと拍子抜けしちゃったわよ」


「え? やっぱり牧野くんって息子さんなんですか?」


「違いますよ! お姉さんの口癖みたいなものです」


「もう照れちゃって~」


 照れてませんよ!


「でも、水流ちゃんがコーくんの担任してるなんて何か凄い偶然ね~。それにしてもよくこの学園の先生になろうと思ったわね? あたしなんて卒業してから近寄れなかったのに」


 そう言えば野江先生は何故この学園の教師になろうと思ったのだろう?

 お姉さん程内部事情に詳しくないとは言え、先程ギャプ娘先輩の顔をまともに見れなかったと言うレベルには心の傷を負っているみたいなんだけど。


「それは就職の為ですよ。美都乃さんが学園復帰したのを聞いてましたしね。現文教師ってなかなか席が空いてなくて、美都乃さんに頼んだらすぐでしたよ。持つべき物は権力を持った人のコネですよね」


 …………。


 ドン引きだ~! う~ん、この人もダメな大人だった。


「……水流ちゃんは相変わらず逞しいわね」


 お姉さんでさえ今の発言には引いていた。

 お姉さんに逞しいと言わしめて、更に引かせるなんて大したものだよな。

 さすが元生徒会長と言う所か。


「って冗談ですよ! 何二人して真顔で引いてるんですか! 帰ってきたのは勿論学生時代にやり残した部活写真の雪辱の為ですって! 私先輩に劣らず負けず嫌いなんですよ! 」


 野江先生は俺達があまりにも悪い意味で、先程の言葉に納得してしまったのに気付き、慌てて否定する。

 本当かな~? さっきのコネ宣言した時の顔はかなり悪人顔だったんだけど?


「とは言え、良く考えたら雇われ教師が雇い主に対して逆らえる訳が無かったんですよね~」


 だろうねっ!!

 この人、もしかして色々とアレ・・な人なんじゃないだろうか?

 なんか、肝心な所で抜けている所が、とても学園長臭がするよ。


「だから、いつの日か同じ志を持った生徒が現われるのを待っていたんですよ。ねっ? 牧野くん」


 『ね?』なんて突然振られてもなぁ~。

 まぁ、相談を持ちかけた時のあの笑顔は、確かに待ち望んでいた何かが現れた喜びに溢れていたようだったし、俺が説明している間も何も言わず、黙って何かを噛締めるように、ただじっと聞いていた。

 やっと現れた同じ志を持った仲間の想いを確かめていたと感じたかな。


「御陵さんが入学してきた時は期待してたんだけど、生徒会選挙での騒動が有ってそれどころじゃ無かったし、その後は鉄面皮と呼ばれる様になる事件が有ったからね。生徒会OGとして助けてあげようと動いてはいたんだけど、どうしてもあの子の前に出ると当時の事がチラついてしまって……」


 野江先生は顔に後悔の念が浮かんでいる。

 確かにギャ……美佐都さんの生まれて来た真相を知らなければ、彼女の存在は野江先生にとって複雑になるのは仕方無い。

 ……だけど、そこは自分の想いを押さえ込んででも、優しく声を掛けてあげて欲しかった。


「真相を伝えなかった学園長が、そもそもの諸悪の根源なので先生の気持ちも分かるんですが、美佐都さん自身に罪は無いんですから、その時もう少し親身になってあげて欲しかったです」


「ごめんなさい。そうよね、あの子には何も罪は無いのよね」


 俺がそう言うと野江先生はうな垂れながら素直に謝った。

 その姿に俺も言い過ぎたと罪悪感がこみ上げてくる。

 一瞬当時野江先生がうまくフォローしてくれていれば、美佐都さんを泣かせずに済んだんじゃないかと言う思いが浮かび、責める様な言い方になってしまった。

 これじゃあ、俺が美佐都さんにした事への愚痴みたいじゃないか。


「すみません言い過ぎました。先生は悪くないですよ。それに俺はもっと酷いんです。その時の事を本人に直接問いただして泣かせてしまったんですから」


「あの子が泣いたの? いつも何があっても無表情のあの子が?」


 野江先生は酷く驚いてうろたえている。

 これも仕方無い、今の美佐都さんを知らないし、少なくとも昔の美佐都さんは辛い事を心の奥に仕舞い込み、それを気にする事無く表に出しはしなかった。


「……はい、自分が立候補しなければ良かったと泣いていました。俺の親父のような生徒会長になると言う夢が打ち砕かれた結果、あの様に心を閉ざしていただけで、自分の所為で学園内に軋轢を生んでしまった後悔は、ずっと心の中に残っていたみたいです」


「そ、そんな……。私、なんであの時助けてあげれなかったの?……うぅ」


 野江先生は生徒会選挙の騒動の時に美佐都さんを助けてあげられなかった事に後悔しているようで、とうとう嗚咽交じりに涙を流しだした。

 しまった! また女の人を泣かせてしまった! ここ最近毎日誰かを泣かせている。


「先生! 泣かないでください! 先生は本当に悪くありませんって。当時の美佐都さんは、誰の助けも必要としていませんでしたし。今回美佐都さんを泣かせたのは全部俺の所為です」


 俺が、一人でも大丈夫だった彼女を変えてしまったんだ。

 今の彼女はガラス細工みたいなモノだ。

 運命か宿命か知らないけど、それが彼女の為になったと言えるのか?


「でもね、コーくん? 誰の助けも必要としなかった彼女が、コーくんの言葉で懺悔の涙を流したって言う事は、彼女がそれだけコーくんに心を開いていると言う事じゃない? 美佐都ちゃんはコーくんの事をそれだけ必要だと思ってるって事だわ」


 お姉さんは、俺が美佐都さんにした事について後悔しているのを悟ったのか、慰める様に言ってきた。

 美佐都さんが心を開いた? 確かにそう取れるかもしれない。

 俺の事を必要としてくれている? それは俺も感じている。

 それが、俺自体を必要としてくれているのか、創始者の心の解放の為の駒として必要にしてくれているのかまでは分からない。

 でも、今はどちらでも構わない。

 それが、美佐都さんを泣かしてしまった罪滅ぼしになるのなら。


「あの御陵さんにそこまで信頼されているって……、牧野くん何をしたの?」


「いや、別に……、階段から落ちる所を助けたりとか……、料理上手なんで良いお嫁さんになりますね、とか、絶対守りますって言ったりしてしまって……」


「な、なに? その少女漫画な展開……。うらやま……ゲフンゲフン。けどあの御陵さんがそんなベタな事で心を開くなんて……」


 確かにベタな展開だ。

 落ちる所を助けるってのは別として、男子からのアタックは聞く限り、悉く振って来たって聞いたし、言葉だけで誰かに靡くって事は無かったのだろう。

 まぁ、階段落ちるのを助けたのは、親父と学園長の出会いの再現だったんで、それのお陰と言う事なんだけどね。


「私は昔の美佐都ちゃんの事は知らないけど、コーくんの話では今の彼女は普通の女の子になってるみたいよ」


「え? 今日何回か見かけたけど特に変わったところなんて無かったと思うんだけど……」


 どうやら学園長の話しでもそんな感じみたいだ。

 俺が居ないと、普段通りの鉄面皮モードみたいだね。


「学園長の話では、今のところ俺が近くに居て、有る程度心開いている人の前以外では昔のままのようですよ」


 なんかこの説明は凄く恥ずかしい。

 まるで俺が特別な存在って自画自賛しているみたいじゃないか。

 野江先生も何やら驚愕の顔をしているし、今何を考えているのか聞くのが怖い。


「牧野くんあなたって何者なの? このたった数日で……。この様子だと急に理事長が動いたのも、あなたの力によるものなのね」


 野江先生が何やら眩しい物を見るかのような眼差しで俺を見つめてくる。

 ほら、なんか俺の事を凄い勘違いしている。

 俺別にそんなのじゃないですって。


「だって私と光にぃの自慢の息子よ! これくらいの事は朝飯前よ」


「違いますって!」


「本当に照れちゃって」


 照れてませんよ。


「そう言えばさっき美都乃ちゃんが諸悪の根源って言ってたけどどう言う事なの?」


「あぁ、お姉さんはまだ知らなかったよね。昼休みに直接聞いたんだけど、やっぱり学園長が結婚したのは仕方無くどころか、美佐都さんのお父さんの事を好きになったからだって言ってたんだよ」


「へ? 嘘っ? あんなに毒吐いていたのに?」


「なんかデレッデレで惚気られたよ。美佐都さんの名前もその方の名前『和佐』さんの佐の字を自分の愛で包み込むとか言う凄く甘ったるい理由だって。本当に聞いている俺の方が恥ずかしくなる程の乙女振りでちょっと引いてしまったよ」


 まぁ主に引いた理由の大半は『それなのに親父の事が好き』と、その息子である俺の前で宣言した事だけどね。


 親父との色々な事は黙っていよう。

 それを聞いて逆上したお姉さんを止める事が出来る者は、現在この学園には存在しない。

 さすがのドキ先輩でも難しいだろう。


『呼んだ~?』


 呼んでません。母さん(心の悪魔)は引っ込んでいてください。

 それより母さん(心の悪魔)は良いんですか? 学園長と親父のゴニョゴニョの事。


『そんなの別に構わないわ。過程はどうであれ最後に私を選んでくれたんだから~』


 そうですか、それは結構な事です……って、何俺勝手に脳内で一人会話しているんだろうか?


「なによそれ~! 今までのあたし達のこのもやもやしていた気持ちはどうしてくれるのよ!」


 いや本当にお姉さんの気持ちは痛いほど分かるよ。

 事の始まりは勿論創始者なんだろうけど、その後の問題の殆どは学園長の所為なんだよな。

 でも学園長自身も次々と襲い掛かる不幸に余裕が無かったのだろうと言うのも分かるんで一概に責められない。


「そこら辺は直接学園長に聞いてください。俺からは言い難い事も有るし、学園長も俺に対しては言えない事も有ったと思うんで」


 何でも話していた様にも思うけど当事者同士しか分からない事も有るだろうしね。


「そうね! 水流ちゃん! 今から美都乃ちゃんの所に乗り込むわよ!」


「分かりました先輩! 美都乃さんをとっちめてやりましょう」


 お互い息もぴったりに立ち上がり腕を突き上げそう宣言した。

 おそらく二人の心は学生当時に戻っているんだろう。

 何やら口調も凄く若々しい、まるで本当に女子高生のようだ。

 ……アラサーなのに。


「あら? 今コーくんからムカつく思念を感じたんだけど?」


「奇遇ですね先輩。私も感じました」


 マジでエスパーか!



「そ、そんな事無いですって! あと学園長にも仕方無い事情も有ったんですからお手柔らかにお願いしますよ? それじゃ俺は生徒会室に行ってきます。お姉さんは後から来るんだよね? 来る事を皆に言っておこうか?」


 結構長々と喋ってしまったので皆も痺れを切らしているんじゃないだろうか?

 これ以上遅れるのもまずいしね。


「うんお願いね~。美都乃ちゃんとっちめたらすぐに行くわ」


「私も行くんで伝えておいて」



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 学園長室に向かう二人と別れ、俺は急いで生徒会室に走る。

 やっと辿りついた生徒会室の扉を開けるや否やウニ先輩が飛びついてきた。


「マーちゃん遅いよ! 皆待ちくたびれてるよ!」


 その後ろで『乗り遅れた!』と言う顔をしてダッシュの構えを取っているポックル先輩とドキ先輩。

 いや、ウニ先輩なら飛びつかれても微笑ましい光景になりますけど、お二人女性方に抱き付かれるのは洒落になりませんよ。

 俺は張り付いているウニ先輩を両手で抱えてやさしくおろした。


「すみません遅れました。生徒会OGの担任に当時の事を聞いてたんですよ。お陰でいい話が聞けました」


 ちょっとアレ・・な所を知る事になっちゃったけど、野江先生の言葉によって創始者への説得の勝算が見えてきた。


「あぁ野江先生ですか、彼女もこの件に少なからず携わった方でしたね。大和田さんとコンビを組んで大活躍だったと聞いています。それに……あの件の当事者でもあるんですよね」


 乙女先輩がちらりとギャプ娘先輩を横目で見る。

 俺が来た事でふにゃふにゃになっているギャプ娘先輩はその視線には気付いたものの意味は分かってないようでキョトンとした顔で首を傾げている。

 あの件とは学園長の結婚騒動の事だろう。

 いまだ心を痛めている乙女先輩に真実を伝えなければ。

 とは言え、ここではまずい。

 俺は乙女先輩にそっと近付き先輩だけに聞こえるように耳元で囁いた。


「先輩、俺が取材に出るときそれとなく付いて来て下さい。桃山先輩も連れて」


 ちゃんと伝わったかと乙女先輩の顔を見る。


 あれ? どうしたんだ?

 俺の視線の先には顔を真っ赤にしてすっかり乙女顔の乙女先輩が居た。


「な、な、な、なんで急に顔近づけるんですか! びっくりするじゃないですか!」


「そーよ! 牧野くん今の何? 顔近かったわよ!」


「いや~いきなりキスでもするのかと思ったよ~」


 周りから一斉にブーイングが起きる。

 うぅぅ、もう少し皆の注目が納まってからするべきだった。

 あっ痛い! 宮之阪がいつの間にか近付いてきて腕を抓ってる。


「違うんです! そんなんじゃなくて学園長の言伝を伝えようとしただけなんですよ。ほら藤森先輩もふざけてないで何か言って下さいよ」


 乙女先輩もこれくらいで真っ赤になるなんて情け無いよ。

 異性耐性が無いってのは実は乙女先輩だったのか?


「えっ? あっ、そ、そうですね。ありがとう牧野くん。でも急に顔を近付けて来たらびっくりするから人前では止めるように」


 顔が赤いながらも何とか平静を装う乙女先輩。

 そうか、さすがに苦手とか関係無しで知り合ったばかりの男性が何も言わずに顔を近づけてきたら焦るよね。

 これは俺が悪かったか。


「え? 人前じゃなかったら良いの? それの方が不味くない?」

「そうだよ~。そっちの方がおかしいよ~」

「いっちゃんと藤森先輩ってそんな関係なん?」


 あっ痛い! 宮之阪無言で抓るの止めて。


「ち、違っ、今のは言葉の綾です。 そんな意味では無いですよ。私と牧野くんがそんな関係な訳が……な、無いじゃないですか」


 乙女先輩! そこで言い澱まないで!


「はいはい。皆そこらへんにしようか。これじゃあいつまで経っても取材にいけないじゃないかい? ただでさえ牧野くんは遅れて来たんだ。時間がかなり押してるよ」


 またまたカオスな状況に陥っている中、萱島先輩が助け舟を出してくれた。

 その声に皆が我に返る。

 一応最悪明日が有るとは言え、本来の取材日は今日までだ。

 こんな事で失敗しましたなんて事になったら学園長に合わす顔は無いな。

 俺は慌てて準備に取り掛かった。


 あっ、そう言えば一つ宮之阪に了解取らないと。


「宮之阪。最初に生物部に行くんだけどお前はどうする?」


 同じ生き物係なんだから何を飼うかは一緒に決めた方が良いだろう。


「う~ん、一緒に見に行きたいのはやまやまなんだけど、頼まれた仕事がいっぱい有って手が離せないの。こーちゃんに任せるわ。ただ金魚とかは寂しいんで、家に持って帰れてかわいい子にして欲しいかな」


「分かった、見てくるよ。俺も始めて飼うペットだから金魚は嫌だと思ってたんだよ」


 同じ思いでよかった、これで金魚が良いとか言われたらどうしようかと思ったよ。

 そりゃ餌をやれば寄って来るようになるみたいなんだけど、もっとこうスキンシップ的な事したいしね。


「あら二人とも生き物係になったの? あれ大変みたいよ。去年クラスメートが愚痴ってたけど、特に女の子の宮之阪さんには、飼育箱の持ち帰りって厳しいんじゃない?」


 ポックル先輩が心配そうに言って来た。

 やっぱり生徒間でもそう言う認識なのか。

 そりゃそうなんだけど、やっぱりペット飼ってみたいんだよなぁ。


「そうなんですけど、俺今までペットって飼った事無くてちょっと憧れてたんですよ。いい機会なんで楽しみなんです。それに宮之阪の番には俺がカゴを持って送り迎えする約束しましたし」


「「「「「それが目当てか! 宮之阪!」」」」」


 ビクッ!


 どうしたの皆? 宮之阪を見て大声上げたりなんかして。


「せやろ? せやろ? せこいやろ?」

「宮之阪さんもやるな~」


 八幡も桃やん先輩も宮之阪にそんな事を言っている。

 それに比べ宮之阪はなぜか少し得意げだ。


「はいはーい! 君達良い加減にしないか。本当に時間が無くなってしまうよ」


 またまた萱島先輩に助けられた。

 本当にすみません。


「では行ってきます。ドキ先輩、今日は寝ないでくださいね」


「分かってるぞ! 今日はもう昼寝いっぱいしたから大丈夫だ!」


 いや、今日学校だったんですが、一体いつ寝たんですか?


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