第37話 先輩達の思い
「ありがとうね。牧野くん」
廊下を歩いていると萱島先輩が急にお礼を言ってきた。
「どうしたんですか急に?」
真意を掴みかねているとやや真剣な面持ちで萱島先輩は言う。
「君のお陰で私は私の初心に立ち返る事が出来たよ」
その言葉は色々な思いを噛締めているような重さが有った。
しかし俺は正直な所、全く意図していなかった事態に戸惑いさえ覚えている状態の為、その感謝の言葉を受け取って良いのか悩む。
「すみません、俺は別に感謝されるような事をした覚えは有りませんよ」
しかし、生徒会室で俺に対して会計せ……、桃やん先輩は暴走しがちと言っていたが、この人も大概暴走しがちだよね?
もう俺放っておいて喋る喋る。
あのまま下校時間まで喋られるかと思ったし。
と、そんな脳内感想をよそに、俺の回答に萱島先輩は笑い出した。
「アハハハハ。ああ、うん、それで良いんだよ。君の意図がどうであろうと、君の言葉で私は自分の写真家を目指す原点を思い出せたんだ。感謝の気持ちは変わらないさ。多分美佐都だって、そのレッドキャップだって、君の本心とは違うかもしれない言葉から自分の中で欲しかった言葉を見付けてそれで変わる事が出来たんだ。それにね人間って最初から変え様してくる言葉には逆に警戒するものさ。だから君は君のまま、それで良いんだよ」
そう言って萱嶋先輩は俺の頭をポンポンと優しく叩いて来た。
う~ん、そう言う物だろうか?
俺の言葉に俺の意思とは異なり皆が勝手に変わっていく。
今まで皆から去ってばかりだった俺だけど、俺によって変わっていった皆は、いつか俺を必要としなくなり俺を置いて去っていくのだろうか。
あぁ、駄目だな。
今まで頼る事も頼られる事も避けて来た所為で、ここ最近の出来事は俺の中で上手く整理が出来ていない。
経験が無さすぎる、考えれば考える程悪い方に向かってしまう。
今はまだ考えて立ち止まるよりも出来る限りの事をやって前に進もう。
けどすみません。
萱島先輩は勘違いしてるけど、ドキ先輩に関しては俺の言葉で変わったんじゃなくて、結果的にあれ完全に俺の洗脳だったんですよ。
ドキ先輩(悪鬼)とドキ先輩(可憐)のフュージョンがこれなんですよ、はははは。
あの後、観察して分かったけど、パーフェクトドキ先輩は言葉使いや態度は一見悪鬼モードの様な粗野な感じなんだけど、可憐モードの時の様な人懐っこさが有って、丁度二つのモードを足して二で割った中間な感じになっている。
可憐モードも良かったけど、今のドキ先輩も好きですよ。
俺の背で退屈のあまり眠りこけてしまったドキ先輩を見て心の中でそう呟いた。
……勿論、罪悪感を誤魔化したい思いが有ったりするのは内緒だ。
「で、他はどの部から回るんだい?」
「あぁ暗くなると写真が撮れませんですからね。まずは屋外の運動部からです。リスト順では野球部ですね」
写真部除いた本日回るリストのトップは野球部だった。
うちの野球部は強いのかな?
夏休みにたまに見る高校野球にこの学園の名前を見た事がないな。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「え? アイツに背負われている女子ってもしかしてレッドキャップか?」
「おい二年、今の内によく髪型見とけアレがレッドキャップだ。絶対に姉と間違えるなよ」
学園の裏にある野球場まで来た俺達を見た野球部員達は俺の背中で眠っているドキ先輩を見て驚いてる。
すみません、何か退屈しちゃって寝ちゃったんですよ。
まぁこの人は持ってるだけで厄除けなるから寝ててもOKみたいなんだよね。
途中ちょっとやばそうな先輩に因縁を付けられそうになったけど背中のドキ先輩を見るや否やあからさまに目線を逸らし通り過ぎて言った。
ドキ先輩は軽いから全然苦にならないし何より背中が気持ちいいしね。
「おやぁ~? 牧野くんは何にやにやしてるんだ?」
萱島先輩俺の心を読まないで下さい!
「ほぉ~その趣向は面白いじゃないか。俺も一年の時から何だこれ?と思ってたんだよな。学園の伝統らしいが正直古臭いんだよ」
野球部の凄くさわやかな笑顔の部長がそう言って俺の案に同意してくれた。
やはり同じ事を思う生徒は居てくれたんだ。
いきなりすんなり行くかと思った矢先に何人かの部員が前に出て来て俺を非難し始めた。
「何言ってるんだよ部長! そんな奴の言う事を聞くなんて」
「我が校の伝統って言う話じゃないか。我が栄光ある野球部がそんな事出来るわけ無いだろ」
「先輩の言う通りだ。部長目を覚まして下さいよ」
やはりこう言う人達は居る訳だよな。
「あの~先輩方、ちょっと聞いてもらえますでしょうか?」
俺が文句を言っている先輩達を説得しようとしたら俺をさわやか部長が遮った。
『今のお前じゃ何言ってもこいつらに伝わらねぇよ。とりあえず今は俺に任せとけって』
俺だけに聞こえるようにそう囁く部長は文句を言っている部員達に向き直った。
外見だけじゃなく中身も後輩思いのさわやか青年。
さすが部長に選ばれるわけだ。
「おいおい、お前達はこいつが入学して来ていきなり目立ってるのが気に食わないだけだろう? ならいいじゃねぇか。学園の意向に逆らって好き勝ってやってる一年なんて口だけ野郎ならすぐ派手にぶっ潰されるだろ。このまま消えるよりそっちの方が面白いんじゃないか?」
ぐはっ! それフォローになっていません。俺直撃のクリティカルです。
「うっ、う~ん、言われるとそっちの方が面白いんだが……」
「学園に睨まれたら俺達も共犯扱いになるんじゃないのか?」
その言葉を聴き今まで黙っていた他の生徒たちもざわめき出した。
その動揺を遮るように部長は大きな声で俺を見ながらトンでもない事を言い出した。
「安心しろお前ら。全部
そう言って俺にこっそりとウィンクした。
え? 俺がですか? いやいや責任は生徒会の先輩方が取るって言ってましたよ?
とは言え、この空気ではそんな事言ったら纏まる物も纏まらないな。
さわやか部長が作ってくれたこの挽回のチャンスを物にしなければ申し訳ないな。
ただ言葉にするからには俺も覚悟を決めなければならないだろう。
「はい! 俺が責任を取ります。皆さんには迷惑をかけません」
俺は自信満々な顔をして言ったが、少し反応が鈍い。
まぁ新一年生の俺が責任と言っても軽すぎるよな。
「まぁまぁ、皆少しは信用してやってくれないか」
少し微妙な空気の中、萱島先輩が声をあげた。
その声に野球部員が一斉に萱島先輩を目を向ける。
「こいつはね、なかなか見所が有る奴だよ。まぁ今私の口からグチグチ言っても伝わらないだろうけど、このレッドキャップの懐きようを見たら一目瞭然だろう」
そう言われて皆は俺の背中でいまだ眠りこけているドキ先輩を見つめ同意の声が上がり出す。
その中には先程不満を述べていた先輩も納得している様子だ。
ドキ先輩の存在の説得力はそれ程までなのか……。
ポックル先輩があれほど悩みながらもドキ先輩を俺の助っ人に選んだのはこれを見越しての事だったのか。
でもどうやって説得したんだろうな?
昨日までは俺と顔を合わすのさえ無理そうだったのに。
「ん?……ううん?」
自分のあだ名を呼ばれた所為かドキ先輩は声を出した。
あぁ起きたんですね? と声を掛けようとしたがそれは果たされなかった。
ぎゅーーーーー!
ぐぅ、ぐ、ぐる゛じい゛ぃぃ。
ドキ先輩は寝ぼけて俺の首に回している腕をぎゅうっと締め上げ出した。
「ぜっ、ぜん゛ばい゛ギブ、ギブーーー」
あぁ息が詰まって意識が薄れていく……。
……あぁお爺さん(推定)また会いましたね。
川の向こう岸から豪快に手招きされるとさすがにそちらに行き辛いです。
「う……うう、クーークーー」
ハッ? またもや三途の川を渡りそうになっていたようだ。
あと少しで死んでしまうと言う寸前で何とかドキ先輩は締めていた緩め、そしてまた眠ってしまった。
この人の場合ただのおんぶでも命がけだな。
「ワハハハハ」
周りから笑い声が起こる。
何事かと辺りを見回すと野球部員達が今の俺のやり取りがおかしかったようで腹を抱えて笑っていた。
どうやら俺の臨死体験のお陰で皆の警戒は吹き飛んだようだ。
「あとね、こいつは退学になってでも皆を守る奴だよ。 ……多分」
えーーーー!? ちょっと待って? そこまで大層な話なんですか?
あまりの内容に大声を上げそうになったが飲み込んだ。
たかが部活紹介の写真ですよ? 幾ら創始者の意向だからって一生徒を退学にするとかなんでそう言う話になるんですか?
ただの説得力を持たすための冗談ですよね?
内心動揺であたふたしているのポーカーフェイスで誤魔化し萱島先輩の言葉に対して頷いて見せた。
「じゃあこんな感じでどうだ?」
さわやか部長は部員達と相談してようやく決めたポーズを披露してくれた。
それはシンメトリーな配置の中でそれぞれのポジションの動作を取り入れたそれだけで野球部と一目瞭然なとても楽しいポーズだった。
しぶっていた先輩達もいざやろうと言う段階になったら率先して意見を言いノリノリでポーズを考えていた。
やはりあの写真に対して不満を持っていたようだ。
「いいね~! あなた達の熱い心が伝わってくるかのようだよ」
カメラを構える萱島先輩もノリノリだ。
自分がずっと撮りたかった写真が撮れた喜びを味わっているようだ。
これだけ皆が楽しそうにしているんだ。
この行為が間違っているとは思いたくないな。
萱島先輩が写真を撮っている中、少し気になったのだがどうやらこの学園の野球部員は20名程しかいないようだ。
こんなものなのだろうか?
俺の中では高校野球部って何十人の中から9つのポジションを奪い合うみたいな事をイメージしていた。
写真撮影が終わりインタビューとなった。
さぁどんなトンでも発言が飛び出すのかとある意味期待していたのだが、さすがさわやか部長。
目指した理由もシンプルでさわやかだった。
「そのインタビューも面白いな。え~と俺が野球をしている理由は簡単さ。小さい頃父さんに連れて行った貰ったプロ野球の試合にとても魅せられてね。と言っても9回までは0対0の膠着した試合だったよ。正直子供の俺には退屈だった。今ならプロは凄いと思えたのかもしれないけどね。その表に相手チームがとうとう3点も入れたんだよ。あ~これは負けたな~ってがっくりしてね。折角来たのに贔屓にしていたチームが負けるのなんて見たくないって不貞腐れてたんだよ。そしたら父さんが試合は最後まで分らないって言い出してね」
さわやか先輩は子供の頃の体験を熱く語っている。
「お父さんの言うとおりになったんですか?」
「ああ」
さわやか先輩はニヤッと笑う。
「9回の裏に相手の守備が崩れてね。同点まで追いついたんだ。そこからはもう乱打戦だ。入れては返しの連続でこちらのファンも向こうのファンも凄まじい点の入れ合いに敵味方関係無く完全に一つになっていたんだよ。この試合は凄いってね。まぁ結果を言えば贔屓のチームは結局負けたんだけどね」
あらら負けたのか。
「負けたけど、でもここまで周りを一つにさせる力は凄いと子供ながらに思ったんだ。それからだよ野球をやるようになったのは」
なるほど~。
思った以上に正統派で良い話だった。
「まぁ、とは言っても俺じゃあそんな人を惹きつける試合なんて出来るほど、上手くないんだけどな」
周りの部員達が申し訳無さ気に部長をフォローしている。
「部長自身は凄い選手なんだ。俺達が不甲斐無いばかりに試合に負けてばかりなんだよ」
「俺は部長と同じ中学だけど、部長は本当は強豪校のスカウトとかも受けてたんだ。でもここの学園を選んだんだよ」
えらく慕われているんだな。
俺を助けてくれた事と言い本当に良い人なんだな。
でもなんでこの学校を選んだんだろう?
「どうしてスカウトを蹴ったんです?」
「あぁそれは俺の父さんがここのOBでね。初めてこの学園が甲子園に出場した時の部長だったんだ」
この人もOBの息子なのか! 学園に名を残した父に負けないと一生懸命頑張っているまさしく俺の先輩だ。
俺もこの先輩のように腐らずに一生懸命やっていけるだろうか?
いきなり退学コースに陥ろうとしてるけど……。
「でも今年はいけそうなんだよ。春の地区予選も準決勝で優勝候補の学校に1点差まで肉薄してね。攻守とも引けを取らないメンバーが揃ったんだ。夏は是非応援してくれよ」
さわやか部長はそれはもう本当にさわやかな笑顔で笑っている。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
その後も幾つか野外運動部を回ったが概ね紹介写真の件は好評だった。
何度か拗れる場面も有ったが俺の背で寝ているドキ先輩の説得力の前に納得してくれた。
正直寝てくれていて助かったかもしれない。
起きてたら渋る部員達を脅して見た目は上手くいっても後々禍根を残す結果になっていただろう。
自分達の目指している物の理由もさわやか部長と同じくシンプルで分りやすい理由で安心した。
憧れから来るものや、自分を高めようとする思い、もちろんプロになってちやほやされたくてと言ったものも有ったけどそれはそれで純粋な思いだと思う。
少なくとも自分の欲望にね。
やはりアスリートとは己の限界を目指すという共通点があるのかもしれない。
俺は先輩達の思いを胸の中で思い起こしこの初仕事をやり切る事を新たに誓い直した。
そう言えばフラグ回収のプロは今の所その姿を現さないようだ。
最初がどぎつかった所為で要らぬ心配をしてしまったみたいだね。
最近悪い考えがそのまま現実になる事が重なったんで疑心暗鬼になっていただけかな?
本当に良かった良かった。
……あまりにも順調良く行った為に少し浮かれていたのだろう。
後で思い返すと俺はこの時勘違いしていたんだ。
俺が思っていたフラグはフラグなんて呼べる物じゃなく既に立っている本当のフラグに比べたらお子様ランチの旗レベルだった事を……。
そりゃあフラグ回収のプロも目の前の大物の方を選んじゃうよね。
本日持ちまわり分はほぼ周り最後にあのリーダー先輩達の待つ空手部に向かうと先輩一同良い笑顔で迎えてくれた。
やはりドキ先輩を見て先輩方は動揺している。
所々で『さすが大和田さんの愛弟子!』とか『羨ましい!』と言う言葉が飛び交っている。
『愛弟子!』と言うのはちょっと納得出来ないけど、うん『羨ましい!』と言うのは分るよ。
今凄く幸せな気持ちさ。
耳元で囁く可愛い寝息。
軽くて柔らかな感触……特に背中。
このままずっと背負っていたい気分だよ。
ただあれから3回ほど臨死体験をしたけどね。
もうお爺さんとは顔馴染みだよ。
相変わらず自分の岸に連れ込もうとする必死さにはちょっと引くかな。
「なるほど! お前の考えは分った。だが我が空手部はこれで良い!」
そう言うと部員全員が直立不動の姿勢でずらっと並ぶ。
そうか空手部は伝統を重んじるのか。
そう言う考えなら俺が否定して良いものでも無いな。
「たぁだ!」
うぉ?
いきなりリーダー先輩は大声を上げちょっとびくっとした。
「お前の思いはきちんと受け取った! 俺達の回答はこうだ!」
部員全員で白い歯をむき出しにして輝かんばかりの良い笑顔をしてくれた。
デジカメの画面に映る直立不動だが活き活き笑うその先輩達の写真は同じ姿勢なのにとても心が温かくなり勇気が湧いてくるようだった。
その後のリーダー先輩による空手を目指した理由は二言目には筋肉と言う言葉が入り乱れる凄まじい内容だった。
30分にも渡る熱いトークだが、俺の頭の中には筋肉と言う二文字しか残っていない。
もう紹介文もこの二文字で良いよね。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
取りあえず本日分は全て回り切ったので皆の待つ生徒会室に戻る事となった。
ドキ先輩はいまだ眠ったままなのでこのまま連れて行くか。
あぁこれ見てウニ先輩が『僕も僕もーー』って強請るんだろうな~。
そしてその後ろに何も言わずにポックル先輩が並ぶんだろうな~。
「私も言った通りこのまま生徒会室まで付いてくよ」
そう言えばそんな事言ってましたね。
「大丈夫ですか? 生徒会室には嫌な思い出……いやそれを解消中でしたね」
「君のお陰でね」
萱島先輩はにやりと笑う。
「本当に今日は楽しかった。放課後ずっと一緒に居たが誰かと居てここまで楽しかったのは一年の頃ぶりだ。本当にありがとう」
改めてそう言われて俺は少しどきりとした。
ぐるぐる眼鏡で分らなかったがこの人実はかなり美人なんじゃないだろうか?
身長差が少し見下ろす感じなため、眼鏡の隙間から覗くその目はとても澄んで綺麗だった。
少しどぎまぎしている俺に萱島先輩は小悪魔みたいに微笑むのだった。
「ただいま戻りました~」
俺が生徒会室の扉を開けて残って作業をしている皆に声を掛けると先輩達は萱島先輩を見て驚いているようだった。
いまだに交流があるとは言っていたがやはり生徒会室に来ると言う事はこの人にとって何らかの意味を持つ事なんだろう。
「萱島さん、良く来てくれた…わね…?」
あれ? ギャプ娘先輩が最初嬉しそうだったのにどんどん言葉が良い澱んだぞ?
桃やん先輩は一目見た瞬間から呆れた顔をしていた。
庶務先輩は苦虫を噛んだような顔で親指の爪を噛んでいる。
先輩達どうしたんですか? 変な雰囲気なんですが?
「「「も、もしかして……? 」」」
先輩達の言葉に何故か恥ずかしそうに頭を掻く萱島先輩。
「ははは、いやはや凄い威力だったよ」
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