第33話 心の扉

 

「「「「「プロポーズ!!」」」」」


 なんか言い出しっぺの会計先輩と遠くの世界に旅立っているギャプ娘先輩以外のみんなが俺に飛び掛らんとする程の勢いで声を上げた。

 俺は夢を叶えて上げたいと言う気持ちだっただけで、そんな……プロポーズだなんて……。えーー!

 今更熱が篭りすぎていた先程の発言の数々を反芻しその言葉が意味する所を新たに咀嚼する事によって理解した。

 顔が赤くなって行くのが分る。


「あなたって人はどうしてそう次から次と人の心を弄ぶんですか!?」


 庶務先輩、あなたギャプ娘先輩を悲しませるなって言ってたじゃないですか。何でそんなに怒るのですか?


「牧野くん、あなたはまだ高校一年生なのよ? 結婚出来る訳無いじゃない。それに私の母親に会っておきながらそれは無いんじゃない?」


 途中まではさすが生徒会モードのポックル先輩と思ったら後半あれれ? なんか微妙にトチ狂っていますよ? あとお母さんならギャプ娘先輩のお母さんにも会いました。


「やだー! マーちゃんは僕と結婚するの~」


 ウニ先輩? あなたは男の子ですよ? しかも年上なのです。小さい子の我儘みたいな事言わないで下さい。それに現行の法律では認められませんよ?

 あっ抱き付いて来ようとしないで下さい。


「「「「「これはこれで」」」」」


 何がですか!


「ダダダメよ! ここここーちゃん!? だってそんな? え? え? 私と? いや! そんな! えへへへ~」


 宮之阪! バグってるバグってる! 途中でギャプ娘先輩と同じ地平の向こうに行ってるぞ!


「アッキー……私達のいっちゃんがどんどん離れていっちゃうで~。来週遊びに来た時、一緒に締めようなぁ~」


 え? マジで辞めてください。

 と言うかアキラ来るの来週なの?

 引き篭もらないと。


「ちちちちち、違います! そう言う邪まな意味ではありませんよ! ただ会長に夢を諦めて貰いたくなかっただけで……」


 俺の発言に打って変わって皆呆れたと言う顔をしていた。

 会長はまだ遠くの世界から帰って来ていない様だ。


「牧野くんはさぁ? ちょっと思い込みが激しくて暴走しちゃう所があるよね」


 会計先輩がそんなことを言う。

 確かに否定出来ない。

 いや、以前はそうではなかったと思う。

 少なくとも大勢の前で今朝の事や先程の事などしようとも思わなかった筈だ。

 もし同じ事を思ったとしても。


「本当そうですよ! わたし達が考えて策を全部ぶっ壊しですよ! 父親の名前を言えとは言いましたがあんな大勢の前で演説ぶち上げるとは思いませんでしたよ!」


 庶務先輩がむっちゃキレてる……。

 言葉遣いも悪くなってるし。

 あれからずっと怒ってるなぁ。

 本当にごめんなさい。

 また捨てられた犬みたいな目で庶務先輩を見つめる。


「そっ、その目はやめなさい!」


 男が情けない顔をするのが嫌いなのか、そう言うと顔を真っ赤にして後ろを向いてしまった。


「まぁそれでもダイレクトに心には届くよね。プロポーズは冗談としても、この様子じゃさっきの言葉は私達の慰めじゃ届かなかった美佐都の心の奥まで届いたようだもん。ねぇ? 美佐都」


 会計先輩は泣くのをやめて遠くの世界に旅立っていたギャプ娘先輩を現実に連れ戻した。


「え? えぇ。うん……え? 冗談? え? そうなの? ……そうなんだぁ」


 現実に戻ってきたギャプ娘先輩は会計先輩の言葉になにやらしどろもどろでちょっと落ち込んでいる。


「牧野くんは万能キーを持っているんですよ。人の心の扉の。そうとしか思えません。そうじゃなければわたし……何でもありません。フン」


 庶務先輩は後ろを向きながらぷんぷんしている。

 万能キーってそんな大層な物は持ってませんよ。

 朝はぬらりひょんスキルを使ったとはいえ、思い自体は今のも含め本心なんだけどなぁ。


「とは言っても、牧野くん本人も何故だか知らないけど凄く強固な鍵のかかった心の扉が有るよね。何の扉かは言わないけど」


 会計先輩が周りの皆を見る。


「その扉を開けるととんでもないことになりそうだしね」


 そう言うと笑いだした。

 周りの皆もそれが何か分かったのかつられて笑いだす。


 俺の心の扉? 何だろう? 俺にそんなものが有ったのか?

 う~ん、でもなんか心に引っ掛かる。

 そう言えばなんか少し前にそんな感じの事を思った事が……?


「は~いそこまで! 取りあえず宮之阪さんと八幡さんの話に戻すわよ~」


 扉について何か思い出しそうになった瞬間、会計先輩が思考を遮り強引に話を戻した。

 そう言えば宮之阪達の生徒会手伝いの説明の最中だったよな。

 折角思い出しかけた心の扉の事は、新しい話題に弾かれて記憶の奔流に巻き込まれ掻き消えてしまった。


「さっきはサポートを頼むって言ったけど、正直なところあなた達の能力自体には過度な期待はしていないの」


「とは言え、あなた達の内申書や入学試験結果は昨日の内に拝見しましたのでそれなりに優秀なのは知っています」


 個人情報保護法はどこ行った!

 いくら創業者の親族で生徒会役員とは言え簡単に情報をほいほい教えて良いのかよ。

 急に期待はしていないなんて言われて少し困惑している二人。


「ではなんで私達を入れようとしたのですか?」


 ちょっと悲しそうな顔をしている宮之阪。

 八幡もしゅんとしてるな。

 今では明るくなったけど有ったばかりの頃はいつもこんな顔してたっけ。


「私たちがあなた達を生徒会に引き込もうと思ったのは、自分の為じゃなく誰かの為にこの生徒会まで来たって事なのよ」


「私が脅し過ぎた所為も有るんでしょうが、それでも危険を顧みず心配になってやって来る根性が気に入りました。根源は確かに欲望かも知れませんが、少なくとも今までの連中よりは有望です。期待しています」


 先輩達の言葉に途端に二人の顔が明るくなる。


「まず宮之阪さんは会計の私の下で作業をお願いするね。八幡さんは庶務の藤森さんのサポートをお願いね」


「「はい!」」


 二人は褒められた事に喜んで返事をしている。

 俺も二人が褒められたのは何かうれしくて頬が緩む。


「そう言えばひとつ言っておくことが有るわ。生徒会室内やプライベートな時はいつも通りでも良いけど第三者が一緒の場合や、他者に向けての場合はそれぞれを役職名で呼ぶ事」


 そう言えば入学式の掃除の際にギャプ娘先輩はポックル先輩の事を"千林書記"って言ってたな。


「どうしてなんでしょうか?」


 宮之阪が聞くが俺も知りたい。


「まぁ仕来りみたいな物なんだけど、生徒会の誰が何を担当しているかと言うのを対外に明確に示す事が重要なのよ。会社とかでは身内の敬称を他社へは言わないビジネスマナーが有ったりするけど、学園と言う組織の中なんでそう言うのには当てはまらないわ」


 なるほどなぁ~。

 確かに対外の生徒達に名前だけではその発言の正当性や意味合いが解りづらいだろう。

 役職をきちんと示す事によって説得力が出るし妥当性の有無も判断出来るようになる。


「あっ内容が生徒会関係無くプライベートな話題の時は別に気にする必要は無いわよ」


 だよね。


「じゃあマーちゃんへの仕事の話は僕がするね。マーちゃんが担当する仕事は来週火曜日に今期生徒会生徒会会報の第一号を発行するんだけどそれの制作だよ。でも多くは既にテンプレートが有るんでそれに今期の事を当てはめていくだけだよ。記事の多くは既にある程度纏めてあるんでそれを使って」


 おおっ! ウニ先輩がちゃんと喋った。

 俺の前ではただのかわいい生き物的なウニ先輩だったけどやる時はやるんだな。


「で、いいんだよね? お姉ちゃん?」


 あぁポックル先輩の受け売りでしたか。

 ウニ先輩の問い掛けにポックル先輩はお姉ちゃん顔で大きく頷いている。

 でも頑張りましたよウニ先輩。

 今期初でいきなり副会長ですからね。


「で、今日マーちゃんにやって貰いたい事はその第一号に載せる部活案内なんだ。来週末の生徒集会で新一年生向けの部活説明会をやるのは知ってると思うんだけど、それに先駆けてこの会報でどう言う部活が有るかって事をお知らせするんだ。はい、これ。去年の会報を参考にすると良いよ」


 ウニ先輩より去年の会報を受け取るが、会報ってペラ一枚かと思ったら中綴じ数ページの小冊子のようだった。


「会報って結構厚いですね。もう少し中折り広告みたいなのを想像してました」


「第一号は送る情報が多いんでどうしてもそんな感じになるわ。普段は牧野くんが言っている通り中折り広告みたいな感じよ」


 ギャプ娘先輩が説明してくれた。


「そうなんですか、ちょっと安心しました」


 毎号これだと正直しんどい。

 中身をパラパラとめくる。

 生徒会の紹介に始まり、学園からの報告やこれからの大まかな行事日程等の記事が続く。

 後半のページが件の部活紹介か。

 部員の集合写真と部活の説明文が並んでいる。

 結構色々な部が有るなうちの学園。

 内容自体は全部活とも一人一人が綺麗に並んでいる集合写真に部長による部活動の説明と分かりやすい構成にはなっているのだが、最後まで読み終えて何か少し違和感が残った。


「どうしたの? 牧野くん?」


 会報を読んで固まってる俺にギャプ娘先輩が不思議そうに聞いて来た。


「いえ、きれいに纏まっていると思うんですが、何かこう……」


 上手い事説明出来ないな。

 なんだろうこの物足りない気持ちは。

 俺の煮え切らない回答に何故か逆に満足そうな顔をして頷いてる先輩達。


「いいよいいよ~! 牧野くんに全部任すから好きなようにしちゃってよ。ね、藤森?」


 会計先輩がとても嬉しそうだ。

 話を振られた庶務先輩は少し憮然な顔をしたけども、『まぁ、いいでしょう』と了承した。

 なんなんだろう? 今のやり取りも計画の内なのかな?

 良いって言ったって事は計画の内って事だよね。

 しかし、全部任せると言われてもなぁ~。

 何が気になっているかが何なのか自分でもまだ分かっていないんだけど。


「わかりました。何とかやってみます」


 取りあえず、まぁこう言うしかないかな。


「そこでマーちゃんには明日の夕方までに全部活を回って写真と部活紹介の取材をしてもらいたいんだ」


 え? 今なんて言いました? 部活を回って写真を撮る?


「ぜ、全部ですか?」


 運動部と文化部合わせて30位有ったぞ?


「そうだよ。大変だと僕も思うんだけど広報の最初の仕事みたいなんだ」


「牧野くんに広報はみんなの橋渡し役って言ったと思うけど、そのお披露目みたいな意味合いも有るのよ。一応各部に順番の通達自体はしてるから、今日と明日は部員全員出席でちゃんと部活動している筈よ。このクラブリスト順に回ってね」


 橋渡し役かぁそういや言ってたね。

 会計先輩に渡されたリストを見ると運動部が16で文化部が13か合わせて29の部が有るようだ。

 二日で、しかもまだいざこざが絶えないこの状況で部活巡りかぁ。

 気が進まないなぁ~。

 それに――


「機材とかはどうするんですか? スマホでパチリ?」


 性能は良くなって来たとは言え、取材でスマホはなんか寂しいかな。


「それは大丈夫。一応写真部に頼んで同行してもらうから事になってるから。機材は向こう持ちよ」


「そうなんですかそれを聞いて安心しました」


 同行者が居るのか。

 どんな人かは分からないけど一人よりかはマシだよね。


「写真部に着いたら部長の萱島さんに話せば用意してくれるわよ。ちなみに前に言った1年の時に美佐都を一緒に助けたクラスメートの中の一人なのよ。生徒会の事情をよく分かってくれてるから安心していいわ」


 そうなのかそれは心強い。


「ただあの子ちょっと変わったところが有って、自分の興味が無い事にはとことん興味が無い子なのよ。一年の時は手伝って貰えたんだけど、今は写真に夢中でね。今回生徒会員にも誘ってたんだけど写真部の部長になったからと断られたんだ。ただ写真撮るのは好きだから今回の取材は私がやると快く引き受けてくれたわ」


 う~ん、ちょっと変人ぽいな。


「わかりました。写真部部長の萱島先輩ですね。時間が無いのですぐにでも行ってきます」


 二日で回らなければならないのでとりあえず写真部に向かおうと立ち上がった。


「牧野くん、萱島先輩に会ったらお礼を言っておくんだよ」


 庶務先輩が部屋を出ようとしている俺にそんな事を言って来た。

 お礼? 一緒に回ってくれる事のかな?


「どうしてです?」


「朝の一件で、最初に拍手してくれた人だからさ。朝、満点をあげられないと言ったけど、それは私が萱島先輩に拍手を頼まなければあそこまでの効果は無かったからだよ」


 え? あの最初の拍手ってサクラだったの?


「なかなかの演説だったとは言え、わたしに言わせればまだまだだ。あれって言い争っていた当事者たちには有効でも周りの者全てをまで巻き込むには共有情報が少なかった。それに遠くの人達は良く聞こえてなかっただろうしね。ほかの誰かがトリガーを引いて場の空気を動かす必要が有ったんだ。あのままでも誰かが同じように拍手した可能性は有ったけど、間が空きすぎると白けてしまう。なのでベストなタイミングで始まりの拍手をしてもらったんだよ」


 そうだったのか。

 と言う事は何から何まで庶務先輩に助けられてたんだな。

 しかしあれが本来少人数に対するスキルだってのもお見通しなのか。

 流石庶務先輩だ。


「藤森先輩! 何から何まで助けて頂いて本当にありがとうございました!」


 俺が素直にお礼を言うと藤森先輩はびっくりした顔をしている。


「……う~、嫌み一つ言っても的確に心に対して打ち返してくる……。ほんとに君と言ったらもう……。ほら早く行った行った」


 また不機嫌そうにしながら手をひらひらと振り生徒会室から追い出そうとする。


「牧野くん写真部は実習棟二階だからね。気を付けていってらっしゃい」

「牧野くんの活躍を期待してるよ~」

「「頑張ってね~」」

「いっちゃん襲われんようになぁ~」

「こーちゃん頑張ってね」


 皆の挨拶を背に受けて俺は生徒会室を出た。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「え~と写真部は実習棟の二階だったよな」


 実習棟と言えば入学式のあとうろちょろしていた時に行ったよなぁ。

 あの時はまさかこんな理由で行く事になるなんて思わなかったよ。

 渡された部一覧のリストには部名と部室の位置が書かれている。

 と言っても、まだまだいまいちそれがどこに有るのかピンと来ない。

 昨日学園内の案内されたけど、すぐに文字だけで場所が把握し難いな。


「去年の一号を見て思ったんだけど、新一年生に紹介するには各部の場所情報が不親切じゃないか?」


 馴れたら分かるんだろうけど……。

 今日は萱島先輩と言う方が案内してくれるので道に迷う事はなさそうだ。

 まぁ実習棟の場所は知っているので問題無いな。


「そう言えばポックル先輩が言っていた助っ人って結局誰だったんだろう? 聞くの忘れてた。まぁ、今更戻るのもなんだし、いきなり襲われるって事も無いだろ」


 と、完全に油断していた。

 しかし、それは大間違いだったようだ。

 俺が実習棟へ向かう渡り廊下に差し掛かった頃、いきなり数人の男に取り囲まれた。


「おい! お前が牧野だな?」


 その男達のリーダーと思われる俺よりも20cmはデカい上級生にそう尋ねられた。

 それぞれただならぬ気配が滲み出ており、その厳つい表情から俺に対して好感情を持っているとは思えない。

 男達は皆何かの武道の道着を着ているのだが、武道の素養の無い俺にはそれが何の道着なのかわからなかった。


 柔道? 空手? 確か違いが有ると聞いたんだけどなんだったっけ?

 いやいや今はそんな事考えている暇はないな。

 後ろは? ダメか逃げられない様にブロックされている。

 お母さん(心の悪魔)が出てきても、こんな筋肉ダルマ相手に俺なんかが何も出来ないだろうし困った。

 辺りを見回しても運悪く誰も居ない。

 腹を括るか。


「はい、俺が牧野です。何か御用でもあるのでしょうか? 先輩方」


 取りあえず、目的を聞かなければ始まらない。

 俺は言葉を選び目の前の男達に尋ねた。

 ん? 俺がそう答えた瞬間なんだか空気が軽くなったぞ?

 リーダーの顔付も少し穏やかになったかな?


 急に場の雰囲気が変わった事に戸惑っている俺の耳に何やら奇声? 掛け声? みたいのが近づいてくるのが聞こえてきた。

 その声に俺も含め皆がそちらの方を伺う。

 その瞬間俺の目の前を奇声と共に赤い閃光が通り過ぎていった。


「ちぇぇぇぇぇぇすぅとぉぉぉぉぉぉぉぉっーーーーーーーーー!」


 えぇーーーー? 今の何? なんかちっこい物が凄まじいスピードで通り過ぎていったよ?


 ぼごぉ! 「ぐへぁあっ!」


 通り過ぎた後ろでは何やら鈍い音とリーダーと思われる男のうめき声が聞こえてきた。

 慌てて振り返るとちっこい何かがまるで瞬間移動かの如くぴょんぴょんと跳ね回りながら俺の周りを取り囲んでいた男達をなぎ倒していく。

 その様はまるで悪夢を見ているようだ。


 取り囲んでいた男達が全員倒れ動かなくなるとちっこい何かはわざわざリーダーの上に仁王立ちで陣取り開いた口が塞がらない俺に対して顔を真っ赤にしながらもどや顔でこう言ってきた。


「お、俺様が、つ、付いて行ってやるから安心しな」


 勿論そのちっこい何かはドキ先輩でした。

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