紫陽花の復活


何年か前に買った紫陽花が

今年の猛暑にやられてしまいました…

新芽も枯れてしまい、もうダメかも。

もう花も小さくなってしまっていたし、そろそろ終わりかなと思っていたので、仕方ないかな…

と諦めていたのですが、涼しくなった日に葉が出てきました。

紫陽花は全部落葉して、新芽だけで冬を越します。

今から葉が出たら、どうなるんだろう…

また新芽がつくのかな?


この紫陽花は色変わりをする品種で

グリーン→ピンク→白になるはずなのですが

最初、少し色が変わっただけで、後はずっと白でした。

白もキレイでいいんですけどね。


買った時は小さなポット苗でした。

後で気づいたのですが、紫陽花ってあんまりポット苗では売ってないんですね。

私が知らないだけかな?探しても、だいたい大きく育った鉢植えばかりなんです。

それに、色変わりの紫陽花がまだ珍しい頃で、新種のようでした。

新種は、他の花でもそうなのですが、まだ生体が安定していないというか、上手く育たなかったり、思うような色や形に育たないことがあります。

なので、覚悟はしていたけどやっぱりね。


紫陽花は初めてだったので、NHKの園芸番組で紫陽花特集を見て手入れしました。

その甲斐あって、二年目は溢れんばかりの花を咲かせてくれて、とても綺麗でした。


その後、私は剪定を間違えてしまったようで、次の年はあんまり咲きませんでした…

紫陽花は古い枝にしか花がつかないのです。

古いからと切ってしまってはダメなのです…

その後もあまり大きく咲くことはなく…根っこを手入れしないとダメかなと思っていたところでした。

根っこを一度手入れをしてみよう。


植物は一見枯れているように見えて、実は水面下で息づいています。

紫陽花も新芽だけになった時は枯れ枝のようですが

よく見ると、小さな芽がついています。

バラも咲き終わったら、葉を全部落としてしまうし

芍薬なんて、根元から切ってしまいます。

知らない人は枯れたものを放置していると思うかもしれません。

しかし、時がくればみるみるうちに緑が萌えて、ついには美しい花が咲くのです。

園芸の醍醐味の一つだと思います。

死んだように落ち込んでも、じっと耐え、水面下で準備をしていつか花を咲かせる。

植物に学ぶことは沢山あります。



近年、色変わりするアンティークカラーのとても素敵な紫陽花が出ています。それも欲しいなぁ。

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