暴風呼び稲妻となれ。最強の聖剣で悪魔に挑むっ！ @kyoh_izumo

　剣の国アルマ、そこで育った剣士ナタは一〇年前の大戦に思いを馳せていました。
　神が存在した国と、鉄を支配した国の戦いでした。平和条約を結んで終わったはずの争いは意外な形でアルマの国の運命を変えていきます。（第一章〜BC1286年カデシュの戦いより）

　つまり一〇年後から本編が始まります。

　いきなりやってきてアルマを破壊していく悪魔の戦士たち。彼らの正体は、一〇年前に共に戦った仲間たちでした。彼らがなぜ、そんな暴挙に出たのか。何が彼らを変えたのか。
　歴史には、彼らは悪魔として記されます。

　主人公ナタは、滅亡していく中で「剣の国」最後の天剣を譲り受けます。そして十二人の仲間と巡り会ったとき——。かくして歴史に海の民が現れました。
　これはギリシャ神話から北欧神話までを駆け抜ける、剣の時代のお話です。

【誰もがよく知るギリシャ神話や北欧神話、その時代の大河戦記ファンタジーです】
　神話の繋がりや、言語の繋がりについて知りたい方は、別のエッセイをお読みください。

【アマノツルギノモノガタリは、イザナミやイザナギがどのように日本に来たかを辿る物語でもあります】
　彼らが縄文時代にやって来た直後に、鉄器やガラス細工、水田稲作や風車が登場し、土器を焼く温度がかなり高温になり神道とヤマト言葉が出ます。とくにイザナギが鉄で武装しているところに注目しなければなりません。これを弥生時代と言います。
　BC１０００年、今から３０００年前のことです。
　BC１０００年とは、中国は青銅器時代です。鉄器時代に入っていたのは、アナトリア高原周辺だけです。ギリシャ、カナンあたりです。
　ギリシャ神話の多くは、BC１２００年頃に生まれています。この時代は暗黒時代とされ、歴史の空白になっています。イザナミが日本に来る前に居た場所もここです。

　古代ローマからカナン、メソポタミアまで、当時はミトラが信仰の中心にいました。原音をミコら　と言います。このミコというのがイザナミのことです。
　八咫鏡の写しを検索すれば、そこに文字が書いてあります。
　まさにこれがギリシャ神話の中心なのです。

　ギリシャ神話なのに、和風？
　と思われるかもしれません。
　この大きな謎に挑むストーリーです。

　なぜイザナミは日本まで長い旅をしてきたのか。二度と故郷に帰れない旅です。そしてその後、イザナミが来たアマの国を見た人は誰もいません。その元凶がこの物語にあります。

【異世界ファンタジーでお届け】
　裏歴史を書きますので、広く知られた歴史とは別の側面が描かれます。混乱を避けるために、別世界ファンタジーの味付けをしています。

【歴史再生の方法】
　この物語は、歴史再生が目標です。神話を繋いでその瞬間に何が起きていたのを別の角度から探ります。
　現代に伝わる童話も、もとを辿ればこの世界に行き着きます。いろんな童話を再生することで、当時の世界観や空気を再現しています。

　ギリシャ神話や北欧神話は、多くの作品に影響を与えています。本来の神話を読み解く鍵は、イザナミの国にあると考えます。たとえば当時のギリシャには天国や地獄はなく多くの神と冥界という概念しかありません。日本にある古い神道と同じ価値観を持ちます。そこには八百万の神がいて、黄泉の国しかないのです。なので、ギリシャ神話から出されたイメージをギリシャ神話や北欧神話にフィードバックすることをしています。ギリシャ神話を語る全ての先人たちに感謝申し上げます。

　個人的に好きな作品の影響を受けているという言い方もできますけど……。　
　一応、本当の歴史的空気などを再生してみたいのです。

【応援していただけると、たいへん嬉しいです】

　
【２０１９年８月現在　進捗状況】
長い話ですが、折り返し地点に到達しました。強大な悪の帝国によって激変していく世界、
翻弄されながらも活躍していた主人公、ナタですが、
いよいよ直接対決の様相になっていきます。
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