26話偽善
僕たちは、
「ありがとうございます」
といって深々と頭を下げた。
本日の最高額である。
市民にいいところを見せようという思惑なのかもしれない。
でもそのときの僕には、共に今日1日戦った戦友に贈ったハナムケにも思えた。
この際本音とか、深い意図とかどうでもよかった。
「さあ帰るぞ」
顧問の先生の鶴の一声で皆一斉にバスに乗り込んだ。
揺れるバスの中、今日1日の疲れから、
僕は深い眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます