自主企画「5000字以下の掌編読ませてください」参加作品
・自主企画「5000字以下の掌編読ませてください」参加作品:76作品
6月10日から3日間で掌編を募集した。
参加条件は下記の通り。
・5000字以下
・ジャンル不問
・1人1作品
・完結作
5000字以下とタイトルに書いているし、ジャンル不問なので実質募集内容で追加された条件は1人1作と完結作であることのみ。
なのに条件を守ってない作品が数作あった。参加条件はしっかり読んでほしいところだ。
81作品集まり、最終的には76作品を拝読した。
10日ほどの間に80作近くの作品に触れて感じたのは「山あり、オチあり、意味ありがいい」ということだ。
これはわたしの好みによるところなので、一シーンであったり、ぼんやりとした情景描写、心理描写のみというのも悪いわけじゃない。そういう傾向の作品を読むのも嫌いじゃない。
だが続くとつらい(笑)。読み終えて思わず「オチは?」とつぶやいてしまう。
作品の内容として、ミスリードやなぞかけをちりばめ、答えに結びつく要素が少ない作品もわりと多くあった。作品の意味を考えるのは楽しい。
だが考え続けるのは疲れる(笑)。読み終えて思わず「で、どういうことなんだってばよ!?」とつぶやいてしまう。
結論。次に募集することがあるなら、「オチのしっかりした完結作」という条件は必須ということだ。どうせ募集するなら好みの作品を楽しく読みたい。あくまでもわたしの好みである、ともう一度言っておく。
ともあれ、様々なジャンル、傾向の作品をたくさん読む機会に恵まれていい勉強になったと思う。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
「カクヨムに告ぐ」 相田潤平さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897825312
こちらの作品、5月に新着で読んでたはずなのに紹介しそびれていたみたいだ。
これでカクヨムユーザーは爆発的に増え、カクヨムは安泰……。だといいね(笑)。
「帰り道」 羽波琥珀さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891035192
失恋した「俺」の様子、心境を綴った作品。
判りやすく巧みな表現力だ。
「心霊スポット」 遊流空さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891903686
冬の心霊スポットを取材に来た四人は、そこにいるはずもない人を見る。
途中までのコミカルさから一転、本当にホラーになり、さらに……。
おっとこれ以上はネタバレだっ。
「桜花は一片の約束」 蜜柑桜さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894598575
暴君は利のため地方の公女を娶っていた。
ある夜、また一人の公女が輿入れしたが、彼女を連れ出す者が現れた。
風流な雰囲気の作品だった。
「異世界放浪者 紫閃」 総督琉さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898417605
角川武蔵野文学賞参加作品。
異世界転生で武蔵野にやってきた戦士は少女に出会う。
名を名乗りあって少女、夜羅々は彼が何者なのか、気づいた。
なるほどそれでこのタイトル。ロマンティックな話だった。
「おはようマイヒーロー」 帆多 丁さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888956339
前半、というかほとんど、勢いだけで引っ張られる。
ネタが何か理解すると、なるほどなとなる。
「雪に落ちた一輪の椿」 紫 李鳥さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892404316
ホラーにジャンル分けされているが、ただ怖いばかりでなく切ない作品。
内容については触れないでおく。ちょっとでも書いたら結末まで筒抜けになりそうなので。
「猫の幼女とプラネタリウム」 烏川 ハルさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890397329
都会では星空が見えないからせめてプラネタリウムで。
観賞し終えた主人公のとなりにいつの間にか少女がいた。
よくある霊の少女が見える話かと思いきや。
「5m懺悔」 霧崎奈波さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898163157
仕事から帰ったら奥さんが銃を突き付けてきた。
懺悔しろと言うが何もやらかしてないはず。
面白い奥さんだった。
「白い映画」 矢向 亜紀さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894692185
映画館でひとり座る主人公。またですか、と言われているところからして、また映画の上映中に眠ってしまったのかと思っていたら……。
ほっとしたが、最後の何も覚えてなさそうな描写がちょっと気がかり。
「シテン」 大木 奈夢さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884106043
読み終えて???となった。
シテンに四天という当て字をされたのがうまいミスリードだった。
知って読むとなるほどなるほどとうなずくばかりだ。
「間違いなく君だったよ~僕じゃない~」 猫柳蝉丸さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898058254
お隣の幼馴染に恋心を抱く塔子だが、彼女の観察眼からして、彼は――。
この妄想、いや観察眼、あってるのかなぁ。
「かえりみち」 呉 那須さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898013462
補習で帰りが遅くなった少女の帰り道。
ありえねーよ、おい、とつっこみたくなるような狂気じみた出来事にリアリティはさほど感じないのに、とにかく強烈だ。
嫌悪感を引き立てるのが狙いなら、すごく成功してる作品だと思う。
わたしにはこういうのはきっと書けない。
「紙人間の詩」 koumotoさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888844737
紙人間はひたすら鳥を折り、命を吹き込んで空に放っていた。
それが当たり前だと思っていた。
ある日、予期せぬ来訪者が現れて、彼も決意する。
柔らかい雰囲気の素敵な話だ。
「すりガラスの向こうの幽霊」 アガゲルちゃんさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897821848
母の言いなりになっていた姉は家を逃げ出して死んでしまった。
次に母のターゲットになったのは妹である主人公。
しかし実は姉は……。
少しだけ差し込んだ希望の光がまぶしい作品。
「夜の森、闇を切り裂く光のように」 羽鳥さぁらさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889696532
復讐を終えた彼女は村医者に助けられた。
彼は傷だけでなく空虚な心を救ってくれた。
先生がやたら純粋でほほえましかった。
「ふたつの結婚式」 雨月さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893125668
同じ部署の部下達の結婚式と、そこに至るまでのあれこれを回想する上司。
もはや彼女の第二の父と呼ぶにふさわしい。
こんな上司の下で働けて、彼らは幸せだろうね。
「彼女と一緒にいる時に、カマキリの交尾に遭遇した件」 ゴンザレスkuwawaさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898418968
タイトルの通り、彼女と歩いている時にカマキリの交尾を見てしまった男性の思考のあれこれ。
こんなこと突然聞かれたら彼女引かないか? それとも日常茶飯事なのか?(笑)
なんにしろ、これからも仲良くやっていってほしいものだ。
「私の始まり」 @aquaharukaさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896616007
最期に言い残したいことはあるか。
このセリフが妙に気になる主人公は、試してみることにした。
……うーん、なぜそこでそっちにかじ取りをするのかわたしには理解できない。
「金色の双眸」 南木さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894536934
休みを利用して実家に帰ってきた大学生の「お兄ちゃん」に、警戒心をあらわにするのは、飼い猫のオイ。三日間の帰省中に主人公とオイの距離は縮まるのか?
ねこあるあるがたっぷり楽しめる作品。ねこ萌えしたい方はぜひ読んでみて。
両親との距離感も何気にいいなと思った。
「巻き戻しパレット -afterstory-」 傘木咲華さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898214582
以前拝読した作品のその後。この作品だけでも楽しめます。
どうして、前作を読んでいたのにこちらを見逃していたのだろう!
参加してくださってよかった。
青春、恋愛、気づきの瞬間! たくさんの萌えが詰まっている。
「化け物バックパッカー、大雨の結婚式に出席する。」 オロボ46さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898079323
大雨の日、教会に前にウェディングドレス姿の新婦が佇んでいた。
バックパッカーの二人が出会った、不思議な新郎新婦。
キャッチコピーとエピソードタイトルでどうなるのかネタバレしているが、予想を裏切る展開と読後感だった。
「明珍火箸風鈴 ~夏の現場不在証明 Part 3」 葛西京介さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895641981
風鈴荘というアパートで起こった事件の推理。
大家を殴り気絶させて支払われた家賃15万円を取っていったのは誰だ?
途中までは判ったが犯人までは思いつかなかった。
「武蔵野レクイエム」 鴉さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898377527
角川武蔵野文学賞参加作品。
会社が倒産し、自殺を考えていた富雄は、武蔵野森公園で路上生活者の真壁という男と出会う。
派遣社員になるのをためらう富雄は真壁に励まされるが、その時、事件が起こる。
心が痛む展開だが、最後はほっとした。
「黄金色の空へ」 ながるさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892740095
主人公のもとにやってきた、スーツ姿の男。
羽を選びませんか? と男はカタログを出してきた。
そこには様々な羽が描かれていた。主人公はカタログを見ながら昔を思い出す。
いい門出になってよかったな。
「アッペティート」 深川夏眠さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898055801
カニバリズム注意。直接的な表現はないが想像力を掻き立てられる文章なので。
フリーライターの高井戸は夜の街で偶然名前を聞いた女社長に食についての取材を申し込んだ。そこで語られたのは……。
この後を「悪い方向」に想像すると結構怖い。
「武蔵野という語に紐付いた思い出」 @otakuさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898275777
角川武蔵野文学賞参加作品。
主人公が武蔵野と聞いて思い出す、武蔵野線にまつわる恋の話。
三人グループの二人がくっつくと残された一人は複雑。しかもカップルの子を好きだったりすると。
「とある魔族の孤独」 武州の念者さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894516641
森でひっそりと暮らす魔族レガリスの館の前に少年が行倒れていた。気まぐれに助けたことにより親交を深めることとなったが、別れが訪れてレガリスはさらなる孤独を味わうことになる。
不老の者はどうしても残される側になってしまうけれど、再び心を寄せられる相手が現れてくれるといいな。
「海へ帰る日」 里内和也さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887229102
現代版、というより現実版浦島太郎と銘打たれた作品。
現実的な事柄とファンタジックなそれが融合していて面白い。
できればその選択は思いとどまってほしかったけど彼にとっては幸せ、なのかな?
「果てない殺人」 まさかさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880745794
目の前に父親の死体がある。記憶障害を持つ主人公は、これが自分をはめる罠だと考えて自室に戻った。
あぁ誰か彼をここから助けてあげて……。
「桜の木と夢の果て」 神崎あきらさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898386472
何もかもうまくいかないと自殺を考え山に入った真知は、素晴らしく咲きほこる桜を見て思いとどまる。
景色も人生も、見方によっていいようになる。そんなメッセージが込められていると思った。
……けどカメラマンのにーちゃん、ロープ見て笑っちゃダメだよぉ。
「ちいさいあきみつけた」 神代 恭子さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896197215
母親と小さな女の子の、庭での焚火。焼き芋が出来上がるのを心待ちにする女の子。
……って、そうきたか。
切ない。
「少女と気まぐれ蛇」 さかたいったさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898039719
マヤ文明のチチェン・イッツァ遺跡を訪れた青年に、少女が案内役を買って出る。
案内を終え、少女は問うた。「神様はいると思う?」
感想を書くとすべてネタバレになりそうなので、気になる方は読んでみてください。
「煙」 夏目有紗さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897319654
性描写注意。
劇団員の女性の、男性先輩に対する思いのあれこれ。
演技者の演技はどこまで通じるのか。はたまた見破られているのか。
ドツボにはまっていきそうな予感さえする。ヒモ先輩、危険な男だ。
「川口家のとある朝食」 しおぽてとさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896497575
朝食の席で、お滝が問うた。
「あなた達、いつになったら子の顔を見せてくれるのです?」
お滝のマシンガントークに圧倒される。これはもうパワフルでなくセクハラパワハラ。
明治ならではと思いつつ、見栄でプレッシャーかけるなーとツッコミながら読んだ。
「パイレーツ・オブ・スペース」 櫻井 理人さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892764316
交易所を通過する寸前で宇宙海賊が襲来したとの知らせに、ジェシカは過去を思い出す。
彼女のとった行動は?
トラウマを吹き飛ばせ!
「悪魔憑き聖女」 Dns378さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898433525
かつて敬虔な聖女と呼ばれたドロシーは理不尽な魔女裁判にかけられ火あぶりとなった。
しかし死んだはずの彼女はよみがえり……。
バッドエンドだが因果応報ゆえ読後感はさほど悪くない。巻き込まれる周辺の村や町はたまったものではないが。
「棺に響く幻聴」 吉田Tomkinさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894110254
若くして亡くなった「あなた」に語り掛ける「理」。
幸か不幸かは、他人が決めるものではない。
「ロン ~僕の父親~」 杉本らあめんさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897765299
幼い頃に父を亡くした主人公のもとにやってきた犬、ロン。
主人公の人生を明るくしてくれた大切な家族だが、別れの日がやってくる。
結末は判っているのに、それでもじんと来るお話。
「ノリナ」 直井 円さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898166737
友人と列に並んでいて思い出した高校時代の恋愛。
片思いあるあるがたくさん詰まっていた。
フラれるかもと思うとなかなか告白なんてできないよね。
全然関係ないが二人は何の列に並んでいたのだろう。
「リナリア」 関野キョウさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898434518
昼に起きる男と、夜に起きている女。そばにいるのに決して交わることのない二人。
長編のある場面の一部を抜き取ったかのような作品だった。
彼らが何者なのか、どうしてこうなっているのか、もう少し情報があればもっと楽しめるのに。
「時の記念日に寄せて」 東角美咲さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898435731
コメント不能。なぜストーリーのある他の作品でなく、この作品を企画に寄せたのか謎。
「祝え! 武蔵野クイズ」 snowdropさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898353602
角川武蔵野文学賞参加作品。
タイトルの通り、武蔵野にまつわるあれこれがクイズ形式で書かれている。
ラストの問題に加点されるのはお約束だけど、その点数は(笑)。
「窓」 文野麗さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890402155
伯爵令嬢がお忍びで街に出た時に出会った役者に恋心を抱く。
二年後の祭で上演される劇に出るかもしれない。と彼は言っていたのだが。
あぁ、切ないなぁと思っていたら、なんとなんと。
「好きすぎて…。」 平中なごんさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888279502
主人公は彼女に別れを告げた。彼女が自分を好きすぎるのが原因だ。
好きの内容がー。これは別れなければ命の危機だ。
「焔(ほむら)」 @Braincrasherさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898439241
戦火により結ばれた夫婦が戦火により引き離された。
妻は帰らぬ夫を思い煩い弱っていき、夫は……。
かやの舞が脳裏に浮かぶようなあでやかさだった。
「絶対に入っちゃいけない蔵」 菊地徳三郎さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890758509
おじいちゃんの家にある蔵の一つは大人しか入ってはいけない。
主人公は気になって、こっそりと入って行った。そこに置かれていたのは……。
感想がネタバレになってしまうが、ほほえましかった、とだけ書いておこう。
「いらっしゃいませ、クレーマー様」 虹音 ゆいがさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891383729
家具店で働く店員と、足しげく通うクレーマー女史のお話。
ツンデレって実際にそばにいるとイラつくが物語ではわりと楽しめる。
「とらぬチンポの皮算用」 ねこねこ子猫ねこ子猫さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891092106
手術、そんなにかかるのね。
個人的感想として主人公に好感を抱けないので、ふーん、ぐらいだが、笑いのツボにぴったりの人には面白い作品だと思う。
「彼女に『自作ゲームを実況プレイ』させてみた」 いずもさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895158311
自作ゲームを彼女にプレイさせてみた。それにはある目的があって。
こういうサプライズはいいなぁ。
「不完全な思い出」 三崎蛍さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898425972
思い立っての旅行の、切り取られたシーン。
「【新月は何も見えない】」 三角さんかくさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893121317
定年退職後にビルの清掃員になった男性と、自殺を考えるほどに悲惨な境遇の少年のヒューマンドラマ。
よかったよかった。少女にとっての太陽も、見つかるといいのにな。
「或るヴァンパイアの憂鬱」 秋野桐吾さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894464160
なじみの居酒屋に行くと自称ヴァンパイアが憂鬱そうにしていた。
いかにも話を聞いてほしそうな話を、仕方なく聞くと……。
ちょ、マヌケだなっ(笑)。遠くから見ていたい感じの人、いや、ヴァンパイアだ。
「机上のハネムーン」 北見 柊吾さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895422066
大学時代に知り合った彼女の夢はいい男と結婚してあちこち旅行することだった。
自分のスペックが彼女の夢とはかけ離れていると自覚しながらも結婚した彼はひそかに罪悪感を抱えていたが。
夢と現実は違う。彼女もそれは理解している。彼女の気遣いを無駄にしないで頑張ってほしい。
「『レターパックで現金送れ』はうさぎです」 鮭さんさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893469091
テレビで注意喚起されていた言葉を聞き違えたたかしくんは、送られてきた紙をウサギと思い込んで……。
シュールなコメディだ。
「鏡の彼方より 」 映国紳士さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888236901
鏡の間と呼ばれる鏡張りの部屋がある家に住む大学生の話。
起こった事象も、だけど、いろいろとホラーだわ。
「雪に一輪の花を添えて」 六葉九日さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893765700
彼を殺した者達に復讐を。
女はイトスギの前にその成果を並べる。
寒々しい景色と女の狂気にぞくっとした。
「未来への遺産「孫」続 ―限界を超えたおじさまとアイドル―」 愛果 桃世さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888844160
限界集落の尊重の前に突然女の子が現れた。彼女は自分のひ孫だという。
このままでは村がなくなってしまう、と解決案を出された村長は。
村長、すごく努力したんだろうなぁ。心温まるタイムトラベルだった。
「感染性コウレイ者問題」 砂鳥 二彦さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898453382
65歳以上で死亡すると狂暴なアストラル体、コウレイ者になる。
そんな世界でコウレイ者に対処する者達の奮闘を描いた作品。
怖い世界だ。しかし64歳で強制的に死亡させず国が管理するというところにまだ人道的な面も見える。それがいいのか悪いのかは判断が難しいところだろうけど。
「流星千年暦」 橘 泉弥さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880882240
旧友に会いに行くという彼は砂漠を歩いていた。
いろいろと想像力の膨らむ世界観だった。
「機械人形は愛で繋がれるか」 王子さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888572006
どこかにいるかもしれない人間とつながれるようにメッセージを世界に巻く博士と助手。
人はどうして愛でつながろうとするのか。その答えが判る日が来るのかな。
「君と、僕と」 天野蒼空さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895525407
彼と彼女と、二人きりしかいない部屋。
どうやら彼が彼女を閉じ込めているようだが。
彼の言動は優しいのに、なんか怖いものを感じる。
「東京」 中田祐三さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886154099
夢をあきらめないで東京に残る彼と、夢をあきらめて故郷に帰る彼女。
それぞれの心情がぐっとくる。
日常的に、どこにでもあるようなシーンだけど、彼らにとっては特別だ。
「悠久の刻の中で」 雪村駿介さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897873655
超多忙な超有能女神と、その下で手伝いをする有能な悪魔。
悪魔と女神の関係、悪魔の選択。どれも面白かった。いいコンビだね。
「白い塔の聖女」 藤の蜜さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898461862
いずれ現れる強い魔物に備え、異世界から「聖女」が呼ばれ、「賢者」と「勇者」の三人で魔物を倒す、と予言されている国の話。
まだ10歳の勇者と、彼より少し年上の聖女が少しずつ心の距離を縮めていくのはほほえましいが、この国、大丈夫なのかな……。
「ドッペルゲンガーの家」 やまもンさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897829428
ドッペルゲンガーを恐れる主人公は、玄関からやってくる気配を退けるために考える。
オチ、そっちか(笑)。
「家庭」 谷内 朋さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898438822
結婚して子供を産むことが女の幸せと言われて育つ主人公が、そんなことあらへん、と確信するまでの話。
こんな家庭で育ったらそういった価値観になるよな。
「アレクサ、結婚してー」 二石臼杵さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897464955
愉快なアレクサとのやり取り。面白かった。
これからも彼女も魔王笑いが部屋にこだまするだろう。
「鳥籠の蒼」 みしょうかんさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895081871
新型コロナウィルスの蔓延により学校の九月入学が決定した。
主人公は鬱屈とした気分の中、ふと昨年の総体を思い出す。
前向きな若者の気持ちがリアルでこちらも元気づけられる作品。
「どっちかしか選べないなんて、ムリ!!」 小刀一時さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898480053
あんずとモモ、どちらかを選ばねばならない主人公は悩みに悩んだ。
あぁ判るよその気持ち。
「どすこい!どすこい!」 こむらさきさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896246511
誰かが川に落ちた! 男性の悲鳴を聞きつけた力士たちが救助に動き出す。
パワフルな力士達が助け出したのは……。
相撲のコラ動画をほうふつさせる力士達(笑)。
「いつかの超能力」 ジュージさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894992090
子供の頃に鏡に見知らぬ男の顔が映った。それは未来の自分だ。すなわち、自分はタイムスリップをする。
そう信じて疑わない男の友人視点のお話。
あぁ、なんと悲しいどんでん返し。
「現獄監示」 電咲響子さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898505053
人の作った法で機械が人を裁く世界。
「彼」は淡々と任務を果たす。だが……。
最低限の情報だけでつづられる物語。しかし読み解くのはさほど難解ではなかった。描き方がいいのだと思う。
「家族の笑顔を求める少年」 マグローKさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891306284
なんとなく家族の雰囲気が悪い。
少年は家族の笑顔を取り戻すために努力する。
家族には笑顔でいてもらいたいよね。
「廃止される路線バスの中で」 フィリーさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898509833
廃線が決まった路線バスの運転手の、客とのふれあい。
最後の乗客は昔このバスを毎日利用していたという女性だった。
ある時はあまり何も感じないがなくなるとなると途端に惜しまれる。バスに限らずよくある話だ。
「祭り」 libertasさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898495877
楽し気な祭りデートの様子。
しかし一転、悲しい別れとなってしまう。
あらすじ部分も本編に入っていればよりよかったかもしれない。
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