第83話 疾走マリンブルー④
島の沖合で自衛隊の訓練があった時の事です。事故が起きて自衛隊員1名が行方不明になりました。翌日、捜索の為の自衛隊員で連絡船はいっぱいになりました。その日は時化ていたので私達も船の中の席に座っておしゃべりをしていました。
がやがやとしていた連絡船が本土の港を出ました。そしてゆっくりスピードを上げつつ港から外海に出ました。その瞬間、船は大揺れ。自衛隊員達が息を飲んで黙りました。私達は「今日死ぬかもねー」なんてしゃべりながら芋けんぴを食べていました。
私達は揺れる事がわかっていたし、船がどこで大きく揺れるかも知っています。本土から島に向かう時はまず港を出た時に大揺れがきます。慣れていない人が縦揺れの船に乗るとたぶん生きた心地がしないと思います。
そしてもう1つ、船長が船を出すと決断したらどんなに揺れようが大丈夫です。自衛隊員達は大丈夫じゃなかったみたいですが。
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