第48話 昼食メモリー&ヒストリー⑤
自分に注意力が足りないと感じられた出来事がありました。
いつもカレーになるとランチルームに居残って食べていた同級生がいたのです。なぜそんなに食べるのが遅いのか聞いてみたら、カレーに刻んで入れてあるレバーが嫌だと言いました。それをカレーから取り出しているので食べるのが遅かったんです。知ったのは高学年になってでした。次のカレーの時によくよく見たらあったんです。ゴマみたいなレバーが。こんな小さなものをよく見つけたなと同級生に感心しました。居残って食べる同級生の姿を少しだけ優しい気持ちで、見ることができるようになりました。
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