ディテクション・クラブへようこそ

作者 雪村穂高

45

15人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

読了後のレビューとなります。

とある高校を舞台に展開する推理とミステリーの物語です。
私は日頃、推理ものやミステリーをめったに読まないのですが、このような人間が読ませて頂いてもいいのかどうか読み始めはドキドキしていたのですが、それは杞憂に終わりました。

物語に導いてくれる登場人物達の個性や、紡がれ描かれていく推理とユーモアの素晴らしさ。(恥ずかしながら、私の推理は真実からほど遠く正解‼︎とはなりませんでしたが)


校歌の謎を題材としたエピソードに描かれた青春の影……それは、遠のいてしまった学生時代の思い出を心地よく呼び寄せてくれました。

長いミステリーも、短めなミステリーも青春という眩しい光に包まれながらキラキラと輝いています。


是非、ご一読くださいませ。



★★★ Excellent!!!

途中まで読んでて思わずレビュー書きたくなったの。この作品、すっごく引き込まれるミステリーねー。

うんっᕦ(ò_óˇ)ᕤ
面白いわ

私、氷菓が好きだから。
高校生の男女2人のタッグがまるでそんな感じなのです。イッキ読みするのがもったいない!!って思う作品と出会って、いま幸せな気分♪(*´∀`*)>えへっ

読み終わったらレビュー書きなおしちゃうかもー

★★★ Excellent!!!

日本のとある高校を舞台に描かれる、上質で読後感爽やかな学園ミステリです。

整理された丁寧で平明な筆致はスッと心に入ってくるようで、ふとした瞬間の情景描写からは人物の繊細な心の機微が伝わってきます。謎解き要素やユーモアもありながら、どこか純文学を読んでいるような、叙情漂う雰囲気のある作品です。

そして何よりこの作品を拝読して私が感じたのはミステリ愛。
"日常系"学園ミステリということで、少し敷居の高い(かもしれない)英ミステリの世界をより身近に感じられ、筆致と面白さもあいまってサクサク読めてしまいます。

ミステリ好きの方はもちろん、ミステリという単語に馴染みのない方にもぜひとオススメしたい作品です。

謎を解くということが誰かの過去に想いを馳せることならば、想像をこえた現実の世界に生きている友人を思いやり奔走する姿は紛れもなく名探偵なのかもしれません。

素敵な作品をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

ディテクション・クラブという奇矯な部活に参加することになった幼馴染の高校生男女が先輩からの指示で「宝の在りかが示されている」とされる校歌の歌詞の謎を解いていく物語です。

しかし主人公たちは、調査を進める途中でミステリー研究会に所属する少女から「この謎解きは自分のものだ」と挑戦を受けることになります。
彼らはその過程で彼女が校歌の謎にこだわる理由についても知ることとなり、自分たちの謎解きをすることに葛藤を抱えることになります。

暗号解読を軸にしながらも、心を閉ざしている少女との気持ちのぶつけ合いと理解をテーマに話が進んでいく練られた構成です。

文体も読みやすく、情感豊かに登場人物の気持ちが描かれています。
青春ものと謎解きを楽しみたい方にお勧めです。

★★★ Excellent!!!

校歌の校歌らしからぬ歌詞に、違和感を感じました。それが読者を迷路に誘い込む最初の罠だったんですね。
絵里と校歌の秘密とが、互いに織り重ねあい、次から次と罠をしかけていく。読者を焦らしに焦らし、巧みにラストシーンに誘い込んでいく技術が見事です。

この作品は一見謎解きだが、真の目的は謎解きではない。癒しと、溺れるようなせつなさとで、読者の心を揺さぶることだ。

そして、ハッピーエンド。
その心配りがたまらない。

★★★ Excellent!!!

知性、品性、キャラクター、そして謎解き要素。
そのどれをとっても一級品で、普段あまりミステリーを読まない私ですが、最後まで楽しく読ませていただきました。

男子高校生でありながら、どこか女性的な繊細さを持つカー君。
一方、女子高生でありながら、どこか男性的で竹を割ったような性格のアリサ。
交錯する二人の個性が物語の幅を広げ、ただのミステリーにとどまらない不思議な魅力を生み出しているように感じます。

また、こちらの作品は、ただ謎を解くだけでなく、登場人物の心情をとても大切にされています。
特に、高校時代の、ただまぶしいだけではない青春の影の部分も上手に描かれています。
そのため、淡く切ない余韻を漂わせながら、それでいて「青春っていいな」と思わせる爽やかさを持った作品になっているのです。

文体も品があって好印象を抱きます。

この作品の魅力はまだまだ語りつくせません。
ぜひご一読ください(・ω・)ノ

★★★ Excellent!!!

アガサ・クリスティ、ディクスン・カー、アントニー・バークリー、ノックス、チェスタトンなど、イギリスの名だたる推理作家が集まって創設された、秘密めいた集い「ディテクション・クラブ」。それと同じ名を持つクラブが日本の耕陣南高校には存在する。

この春、耕陣南高校(コーナン)に入学した泥須力(でいす・ちから)は、幼馴染みの栗栖愛理沙(くりす・ありさ)に誘われ、ディテクション・クラブの門を叩いた。

2人は力を合わせて、先輩たちが用意した謎に挑んでいく――。

この作品、まずディテクション・クラブへの入部試験である最初の謎を解くところ(第7話)までを読んでみてください。「あ、これは面白そう」と感じると思います。

シンプルな形で問題(今のところは言葉の謎解き)が示され、それを主人公たちと一緒に解いていくスタイルになっているんですが、その問題の難度が絶妙で、解けそうで解けない。でも、作中にヒントが散りばめられていて、答えが分かってみると、なるほど、と思わされる。最初の謎が解けたときは、思わず「鮮やかなり!」という声が出ました。

カー君(力)とアリサ(愛理沙)の友達以上恋人未満な関係も微笑ましいです。

第3章では、2人が耕陣南高校の校歌の謎に挑むんですが……。

最初のシンプルな謎(といっても、これが分かったときにも「すごい」と思いました)が解けても、それは扉を開けただけ。その先に本当の謎が隠されていたりします。

ミステリー脳を持った作者さんの企みの深さに脱帽でした。

推理やクイズが好きな人はぜひ!