43話 インビジブルカーテン


 パチリと目を明けた時には辺りはすでに暗く。

 辺りを見渡すが場所に見覚えはない。

 確か最後に気を失ったのは叔父さんとエレンハイム様に攫われた日の事を話した後である。


 寝かされていたベットから身を起こし部屋を見渡すと俺の荷物はキッチリと部屋の脇にまとめられていた。


「どれだけ眠ってたんだか…」


 頭を掻きながらボソリと独り言を呟く。

 どうやら迷惑をかけてしまった様だ。


「叔父さん。すいません…」


 器がデカくて気が優しいのは叔父さんのいい所なんだが、些か芸術性に難ありと言うか、奇抜すぎると言うか…


「けど、俺の防具で遊ぶのは止めてほしい」


 もっとも、あのタイミングで睡魔に負けた俺自身が駄目な訳だが、普段身に着けている胸当てやマントは叔父さんの手によって謎の球体と化していた。

 このままだと皆の前に行くことも出来ないので、球体を分解しながら奴隷村での出来事を振り返る。


「苦戦はしなかったけど、火力不足は否めないな…」


 脱出までの一連を振り返ると倒した方が早い場面もあったが、今の俺の力では殺す事は出来ても倒す事は難しかった。


「はん。俺を置いて勝手に遊びに行くからだ。ねぼすけ」


 部屋の中から俺以外の声が聞こえる。

 ぶっきらぼうだが決して冷たい言い方では無い。

 そんな言い方をして来るのは…って、あれ?


「何だ?」


 目を擦って見てみるとヴィルだった。


「何をジロジロ見ている」

「い、いや…。どれ位寝てた?」


 あれれ? ヴィルが一瞬壁に持たれかかる人に見えた様な気がしたんだけど、まだ寝ぼけているのかな?

 まぁ良いか…。


「半日だ。で、なんで置いていった?」


「わりいな。いざという時には呼ぼうとはしてたんだよ。ただ、その”いざ”ってのが無かっただけだ。」

「どうだか。怪しいぜ。」


 ふん。と鼻を鳴らすように不機嫌な返事が帰ってきたのは、コイツいじけてる・・・・・のか?


「どのみち没収される事になっただろうから、お前は来なくて良かったかもしれない」


 ショートソード並みに縮んだとは言え、ショートソードはショートソードだ。

 そんなもの持っていれば没収は必然だっただろう。


「何だそんな事を気にしていたのか?」


 ヴィルがため息を交えながらボヤいていた。


「いや、かなり大事だよ……なっ?!」


 俺のボヤきを嘲笑うかのように体を首飾りのサイズに変えたヴィル。


 コイツどこまで自由なんだ…。


「って、出来るんかい! ならもっと早く言えよ」

「わりぃわりぃ。初めて会ったとき持ち運びがうんたらかんたら言っていたので、ショートソードサイズがお気に入りなんだと思っていたんだ」


「うぐっ…」


 ショートソードに憧れる……よなぁ。

 折角のファンタジーな世界だもん。剣と魔法は男の子の夢だもん。


 ただ、確かに最初はそうだったんだが、色々学ぶに連れてそう言う甘い考えは消えてきた。

 今では、それ縮小が出来るなら移動時はなるべく小さくても良かったじゃないか。って思う。


 もうすぐ6歳なのに擦れてきてるなぁ…。



「早く着けろよ」


 手に持っていたヴィルは、やけに急かしてくる。

 首に着けると若干重さを感じた。


「わ、割と重いね…」

「あん? 多少重いほうがトレーニングになんだろ。

 いや〜楽だわ。ぶら下がっているだけって楽でいいわぁ」


 こ、コイツ…。


 小さくなっても自在に動けるらしく、人の首にくっついてブラブラ揺れている。

 いや、ブラブラと言うか自由に動きすぎてヤバイくらいだ。もし、今この状況を誰かに見られたら、俺は呪いの装備を着けたと勘違いされるだろう。


「いや。急に軽くなったりしたら逆にやりにくいかも。僕はこの重さのままがちょうど良いよ」

「そうか。じゃあこれからは俺も連れていけよ」

「そうだね。かなり連れて行きやすくなった」


 ベットの上で大の字になって大笑いする俺達。

 しかし、直ぐに胸の辺りで違和感を感じる。

 あぁ、そうか……。ヴィルの重みが直にのしかかって来てるからか、ヴィルは元々の大きさは大型の剣だった。更に、謎素材で出来ていることもあって重さが半端じゃない。

 そして、その質量は小さくなっても引き継いでいるのだ。


 おっ…重てぇ。寝るときは外そう。


 俺はそう判断した。



 ・・・



 ヴィルとの話も一区切りついたところで下の階に降りてみる。ここの宿屋は一階が食堂兼酒場になっている様だ。

 日がすっかり落ちているこの時間帯は凄く盛況で冒険者や街の住人等がどんちゃん騒ぎしていた。


 そんなとある街の日常のひとコマの中に、1ヶ所異質な雰囲気を放っている卓がある。しかも、席の顔ぶれは何処からどう見ても俺の知り合いであった。

 どんちゃん騒ぎは、どんちゃん騒ぎなのだが、他の卓とは様子が明らかに違う。酒瓶を無数に空け散らかしているのもあるが、卓が他と違って何だか広い気がする。


 目を凝らすと理由が分かった…。

 酒樽だ。あれ、全部酒樽だ。


 テーブルを囲むように置かれた酒樽。既に何樽か空けている様で、無駄に広がった陣地が痛々しい。

 あれだけ飲んで酩酊していないのが凄いのだが、酒癖は悪い様で周囲に迷惑を掛けていた。

 周りからも敬遠されている様でその卓の人が他の卓や店員に絡んでは苦笑いされていた。


 他人のフリをして離れようとしたが、こういう時は直ぐに見つかってしまうものだ。俺を見てめっちゃ手招きしていた。


 周りの視線が俺に集中して来た。恥ずかしい。


 席につくと叔父さんが俺に話し掛けてくる。


「やっと起きたか…」


 すっごい酒クサ!!

 卓自体が相当酒臭く近寄っただけで酔っ払いそうになる。


 叔父さんは酒臭かったがいつも通りと言えばいつも通りだった。では、この酒を飲んだのは誰だ?


 改めて卓を見てみると、エレンハイムさんと兵士さんの2人がジョッキを酒樽に突っ込んでは中身をすくって飲んでいた。


 その光景は豪快と言うか、蛮族っぽいと言うか。

 兎に角、品は無かった。


「コイツラ店の酒全部飲みそうなんだよ…」


 叔父さんが小声で言う。

 どうやら、クレームが来たようだ。


 カウンターを見るとカエルの店員さんが手で『☓』印を作ってアピールしてくる。

 目が合うと酒を要求している様に見えるのか…。


 とりあえずは酒は足りそうなので首を振って店員さんをやり過ごした。


「エリンシア姫はもう上ですか?」


 叔父さんに聞くと「まだ降りてこない」っと、返事が来た。やっぱりエリーは居なかった。

 最も昨日の今日だし、誘拐されてるからなぁ。

 無理もない。


「おぉぉぉぉ。起きんか、そんに焦って活動しくて良い、んよ。あの子にとーーっても君とっーーても初めての課外授業なんし。聞いてるか! わしはよってねぇぞーーー。…ぐぅ」

「は、はぁ?!」


 酔っ払ったエレンハイム様は、グラスをテーブルに打ち付けるとそのまま突っ伏して寝てしまった。

 はっきり言うと何が言いたかったのか分からない。


 兵士の2人は、エレンハイム様をそっちのけで酒を煽っている。

 何というかこの人達、自由過ぎるだろ……。まぁいいや。コイツ等はほっておこう。


「そう言えば、あれ・・は聞いてくれました?」


「あぁ。あれ・・は内容を聞いた後、王都へ届くようにギルドに手配した。信用出来る奴に指名で依頼したからな。明日には着くはずだ」

「そうですか……」


 取り敢えずは一段落。

 叔父さんに聞いたのは人攫いの村についてだ。

 帰りの馬車で経緯や村の存在、エルフの王族2人について出ていた指令の事、現在の村人の現状について紙に記しておいたのだ。


 虫人のオッサンを連れて行き、口で説明するつもりだったが、流石に2徹(2日徹夜)は厳しく。叔父さんに会った瞬間に気を失ってしまった。

 虫人のオッサンには全部説明しておいたが、念の為自分の書いた手紙も残しておいたのだ。

(虫人のオッサンが裏切った時の始末についても書いておいた)


 虫人のオッサンに後で会えることに期待しよう。


 これで遅くても数日以内には村に向けて出兵される。

 早くしないと"ボス"が戻って来て、村の皆に何かされても面倒だったので、ありがたい。

 ホッと胸を撫で下ろす俺に叔父さんが口を開いた。


「どんな状態だったか改めてお前の口から聞きたい」


 もちろん俺もそのつもりだったため話す事を自体は賛成だ。ただ、内容が内容なだけにここで話すべきかは少し気を使う。

 テーブルに突っ伏しているエレンハイムさんは良いとして兵士さん2人は耳をダンボにしている。


 話して良いのか考えていると、


「その話、聞かせて貰っても良いかな?」


 寝ていたはずのエレンハイムさんが顔を起こした。


 この人、たぬき寝入りしてたのか…

 あのろれつが回らない話し方は何だったのか?


 兎に角、弊害も無くなったので俺は静かに話し出した。



 ・・・



「なるほど。"ボス"とやらが何かを掴んでいる訳だね」

「はい。彼等の口ぶりからすればその様でした」


 俺は叔父さん宛に書いた手紙とほぼ・・同じ内容を伝えた。

 すると、察して・・・くれた叔父さんは直ぐにこう口にした。


「ふむ。ではこちらはどう出たものか…」


 こう言う咄嗟の行動に対して腹芸で対応してくれるのは凄く助かる。これで何か新しい動きがあれば嬉しいのだが…


「どうとは? こちらは皇后様と姫様を危険に晒すわけにいかない。仕事を請け負っている以上、イッセイ殿を囮にするのが一番ではないのか?」


 兵士Aさんが立ち上がりながら声を出す。

 興奮しているのかテーブルの上の物を幾つか落としてしまった。


 周りのお客さんも喧嘩かとこちらに意識を向け始める。


「まぁ、落ち着け。それでは駄目だろうな」


 叔父さんは酒を煽るとニヤリと笑いながら兵士Aさん宥めるが、納得のいっていない兵士Aさんは叔父さんを睨んでいた。兵士Bさんも声を荒げた。


「では、どうするのだ!? このままではいつ襲撃に合うか分からんぞ!」

「襲撃させれば良い」


 急に出来上がった緊張感。

 言葉足らずの叔父さんの一言は、あっと言う間に一触即発の状況を創り出した。


 腰を浮かせる兵士A、Bさん。あっ、殺る気スイッチ入ったかも…。


 ちょっと、待て…。スタァァァァァァァァァァァァプ!!

 ここで暴れるのはダメェ。ゴルァ。叔父さんも乗っかって殺気を放つんじゃぁない。


 実際、叔父さんと兵士さん2人の殺気に当てられた周りの人達はテーブルの距離を置き始めた。

 周りの人もやめて欲しい。いくら怖いからって、場が出来上がるとこの人達始めちゃうから…。


 間に入って止めるタイミングを図っていると、階段の上から凛とした声が聞こえた。


「私が王位継承権を放棄すれば良いのよ」


 ハッとして皆が声のした方を見る。

 するとそこには階段を降りてくるエリンシア姫様が居た。

 突然増えた役者にオーディエンス他の客が全く付いていっていない。皆、ドン引きと言うか、めっちゃ俺達を見ていた。

 エリンシア姫様はそんな視線を全く気にせずにテーブルまで歩いてきた。


 頼む。周りに居るお客さんに気を配ってくれ・・・。


「…ち、ちょっと劇の練習中でして」


 我ながら苦しい言い訳だった。正直恥ずかしい。

 俺が言うと周りのお客さんは何となく納得したようだ。みんながウンウンと頷きながら「劇ならしょうがない」と言って自分達の食事に戻った。


 お客さんが大人で良かった……。


「私はげ……モガっ」「だまらっしゃい」


 エレンシア姫の口を防ぐ。

 全く、大勢の前で気軽に王位継承権を放棄なんて宣言するもんじゃありません。


 --ガブッ

 イッテェ。コイツ噛みやがった。


 俺と姫様のやり取りを喜劇か何かと勘違いしてくれたのか周りのお客さんは笑ってくれた。

 苦笑いで終わりっぽいアピールをしたがノンフィクションなので、内心ヒヤヒヤである。


 そんな俺の気苦労も知らずに話だけは進んでいく。

 姫様をテーブルに座らせると俺の足を思いっきり踏んできやがった。だが、咄嗟とはいえ王族の姫の口を押さえたのは不味かったので、今ので許してくれるなら御の字だ。


「ひ、姫様!?」

「ほう。王位継承権を捨てるのか?」


 戸惑う兵士Aさんと姫様を試すような目で見る叔父さん。

 結構な眼力だが姫様は一歩も引かずに、


「えぇ。争いの種になる位なら王位なんていらないわ」


 真っ直ぐ叔父さんを見て言い放った。

 その決意は固そうで、周りの兵士さん2人がたじろいでいた。

 黙って睨み合う姫様と叔父さん。そこへ割って入る声がした。


「それもいい考えかもしれないね。エリーと共に外で暮らすのも悪くないわ」


 笑いながら言い放ったのは、姫様のお母様。すなわち……。


「皇后様!?」


 エレンハイム国王妃様だった。

 あっさりと王位放棄を口にする2人に兵士A、Bさんはなんとも言えない面白い顔をしていた。

 しかし、王位を捨てるってこんな簡単なのか?

 俺は庶民生まれの庶民育ち(今は貴族だけど)のためその辺がよく分からない。


 そんな事を考えている内に叔父さんが何か言い出した。


「…だが、生活は楽では無いぞ? 王位を捨てれば普通の人と同じ。いや、君たちの場合は素性を隠す必要があるからもっと辛くなるのか?」


 今後の話をしているから王位は捨てれるらしい。

 この感じの話の下りだと『逃げる』が正解なのかもしれないが。


「逃げるのではありません。私の王位を返上しに戻るのです」


 エリンシア姫様は胸に手を当てて叔父さんの問に答える。顔は真剣そのもので、既に心は決まっている。と、言いたげな表情だった。


「なるほど。そこまでの覚悟なら私は何も言いますまい」


 叔父さんが頷いた。

 と言うことは叔父さんが折れたって事だ。あの叔父さんを説得するとかスゲーな。ま、これで決まりだな。

 叔父さんを見ると俺を見て頷いた。


「ならば、"ボス"とやらをどうにかする必要があるな」


 俺と叔父さんは皆にとっておきの秘策を話すことにした。



 ・・・



 暗闇の中、赤い光がポツポツと強く光ったり、弱く光ったりを繰り返していた。


「ボス。遅くなった」

「遅っせぇぞ。糞が」


 赤い光が地に落ちて踏み消された後、暗闇から辺りを警戒する様に男が現れた。


「で、逃げた奴隷ってのはどいつだ?」

「コイツだ。確認してくれ」


 虫の顔をした人族が鎖を引っ張ると銀髪で見目麗しい顔をしたエルフの少女がよろけながら姿を現した。


「こ、コイツは!?」

「ボス。俺が間違えるわけがねぇ。アジトに引っ張ったのは俺だぜ」

「お、おぉ。そうだな。でもどうやって…って、テメェどういう了見だ?」


 エルフの繋がった鎖をもぎ取ろうと男が手を出すが、虫人の男は鎖を引っ張り抵抗した。


「ボス。俺の手柄だろ?」

「ちっ」


 男は思う。

 やっぱりこういう時に忠誠心の低いクズは調子に乗る。バラす殺すか…。ポケットに忍ばせている獲物に手を掛けた。


「ボス。俺は街での呼子はウンザリだ。そろそろ、村の管理を手伝わせてくれよ」


 男は手に持った獲物を外し、笑顔を向けた。

 あの村はもう終わりだ。何があったか分からねぇが逃げれたのは俺だけだった。なので、丁度『羊』が欲しかった所だ。


「あぁ、良いぜ。お前もそれなりだからな。今後の管理はお前に任せる。俺の部屋の机の棚に隠してある印を見せればあの村はお前のもんだ」


 男は虫人から鎖を受け取るとエルフを連れて何処かへと消えていった。




「こんなもんで良いかい?」

「最高です。でも良いのですか? ボスに付く最後のチャンスですよ」

「ん? あぁ…。村が変化・・してることを俺に黙って譲ってきたからな。アイツは俺を裏切った。だからもう死んでもらっても大丈夫だ」

「大丈夫ですよ。叔父さんに抜かりは無いですからね」


「あれ? 今の俺付いていったらどうなってた?」


 虫人のオッサンの問には笑って返しておいた。

 なぁにオジサンは気絶させた後、あの村再教育施設に強制送還されていただけよ。


 ブルっている虫人のオッサンだったが、もうこっちのファミリーになったんだ。

 多少腹黒いギャグは効率よく躱してくれ。


「ふー。しんどい」


 虫人のオッサンと戯れていたら、先程捕まったエルフさん(エレンシア姫)が袋をもってやってきた。

 どうやらこの中にブツ・・が入っているらしい。


「お疲れ様です。叔父さん」

「おう。いや、しかし何だこの技は? 俺も未だにどうなっているのかサッパリだ」


 叔父さんと呼ばれたエレンシア姫は自身の体をあちこち動かして驚いていた。虫人のオッサンも同じ気持ちだったらしく首がもげそうな位ブンブン振っている。


 叔父さんにはエレンシア姫の格好に変身・・してもらったのだ。


 ネタバラシしてしまえば何てことは無い。

 奴隷村で手に入れたあのクリスタルのお陰だ。

 俺はそのクリスタルでカズハと【魔力混合】した事で新しい技を発現した。


 表の技の名が、インビジブルカーテン。

 魔力の玉が当たると俺の思った通りの姿に変えることが出来るのだ。

 本来は、モンスターに撃ち込んでヘイトをそいつに変更するのが目的なのだが今回は応用と言うか変則技だ。


「こいつに成りすませば世界樹でも面白いことが起こりそうだな」


 流石叔父さん。もうこの技を使いこなしている。

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