ドラゴン・テール

作者 紀向 世文

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★★★ Excellent!!!

最終話まで読了させていただき言えることは、『面白かった』の一言です。
文章技巧に優れた異世界の描写、主人公の一人称で牽引されていくストーリー、独特の魔法設定、そして”凄まじく臨場感のある戦闘描写や訓練描写”、そして登場人物全員が魅力的。
スタジオジブリが作りそうな”暗いところのない集団英雄譚”を間違いなく楽しむことができる作品です。

掛け値なしの力作であり、秀作。
不満点は物語がスロースターターであること、最大の伏線を活かすためとは言え、盛り上がりまでが遅すぎる印象…おそらく序盤で読まなくなる人もいるのでは??

再編集次第で、秀作から『傑作』に化けるポテンシャルを充分秘めていると断言させていただきます。

本当に”趣のある”異世界譚をありがとうございました<(_ _)>

★★★ Excellent!!!

剣と魔法。竜と王国。隣国との戦争。
戦う姫と、それを支える七人の君臣。

紛うことなき王道ファンタジー。と思いきや、出来上がったのはなかなか一筋縄ではいかない素晴らしい戦記物です。

姫が集めた君臣たちは、いずれ劣らぬ癖者揃い。
貧しい村の出身の猛者。竜オタクの技師。空気の読めないおしゃべり娘に、南方の国出身の「鈴木太郎(仮)」。

バラバラだった彼らをまとめ、自らの一念を叶えるべく奔走する姫君の姿は、見守るごと、話を追うごとに読み手の心に沁み込んできます。そして、その力強い歩みに、時には叱咤され勇気づけられることもあるのではないでしょうか。

素材は王道。
描くは覇道。

ファンタジー好きならば、ぜひ一度読んでおくべき物語です。

★★★ Excellent!!!

戦いを見据えて営々と積み重ねられる力。
君臣の対話。
それぞれ個別に独立した立場と個性を持つ登場人物。
それを束ね、先を見据えて歩み続ける姫。
スロースタートというのとは違うと思います。
スタートダッシュとかそういうのではなく、力強く、一歩づつ歩み続ける物語。その一歩一歩に独自の魅力が込められているハイファンタジー。
そう感じました。