2章 個性的な仲間達

プロローグ

 君はいつも笑っていた。

 楽しそうに笑っていた。


 とても強くて明るい人。

 まるで太陽のようだ、と思った。




 でも違う。




 君は、空に浮かぶ太陽ではなく、闇を背負う月だった。

 決して闇に飲み込まれない、淡然と輝く月だった。


 たまにどこかに隠れてしまうけれど、その輝きが消えることは無い。

 いつも何かを、誰かを、淡い光で照らしている。




 いつも助けてくれる君。

 誰よりも大好きな君。




 だけど、君の隣に立つことは出来ない。

 君の隣は決まっているから。

 君達の間には入れないから。




 でも、それでいい。

 この距離が一番いい。


 君の光は〈自分〉には眩しすぎて、消えてしまいそうになるから。

 本当の〈自分〉を、暴かれてしまうから。




 だから、遠目から見るだけでいい。

 時折、思い出したかのように照らしてくれれば、それだけで――

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