誰でも明日どうなるかは分からないもので、写真や絵というものは近しい誰かを失った時にとりわけ印象的な媒体だなぁと。
私が一時期写真にはまっていたのも、近しい人を亡くした影響でした。
エリノアが悲しみを乗り越えるための力になるのはなんだろう、と想像しながら、読み進めております。
作者からの返信
ハトリさま
こんばんは、月影 夏樹です。温かいコメントありがとうございます。
普段はあまり意識することがない絵や写真でも、その被写体が自分と関係あるケースだと事情が異なりますよね。特に今回のような場合では、それは特別な意味を持つものだと思います。
そして悲しみに打ち浸れるエリノアを救う光となるのは、一体何なのか? 少しずつではありますが、その真相へ迫っていくことが出来れば……と思っております。
今後とも応援よろしくお願い致します。
編集済
偶然不動産の人に巡り合えたおかげで無事家の中へ入れたエリーちゃん、本当に良かったです。これをきっかけに、一刻も早く立ち直って欲しいですね。
ところで最後の「朝露が……頬を静かに濡らす」という一文がありますが、これは一体どういう意味なのでしょうか?何となくであればイメージ出来るのですが……
作者からの返信
鈴白 楓さま
こんばんは、月影 夏樹です。応援コメントありがとうございます。
本来なら私もそのような作品を書きたいのですが、お話のテーマが「心」「命」なのでその点はご了承ください。いつも丁寧な感想、ありがとうございます。
またご質問について説明します。(こういう内容の質問は大歓迎です!)
朝露が葉にはねた瞬間とは、雨上がりの明け方をイメージしていただければ良いかと思います。公園・花壇などに咲く葉に雨露が少しずつ貯まり、それが時間と共に下へ流れ落ちる光景があります。そうして蓄積された雨露が落ちる瞬間のことを、この「朝露が……頬を静かに濡らす」という形に表現しています。
なので瞳からポロポロと涙が流れ落ちる、という意味ではありません。何気なく瞬きをした時、その瞳からゆっくりと涙が流れ落ちることがある……という内容になります。
ご質問いただいた文章の説明は以上となります。……また文章の解説は『心の天秤』以来のことなので、ちょっと恥ずかしいですね。
今後とも応援よろしくお願い致します。
まるで、サンフィールド一家が幸せだった頃の象徴のように描かれた素晴らしい肖像画を見て、エリノアは無意識のうちにパリでのサンフィールド一家との約束が叶えられ三人の肖像画に出迎えられたような錯覚に包まれたかもしれませんね。
三人が亡くなったというショックが大きかったエリノアにとって、運よく屋敷の中に入ることができたことも、三人の肖像画が心に訴えかけてきたことも、意味深く印象的に意識に働きかけたように思いました。
作者からの返信
中澤 京華さま
こんばんは、月影 夏樹です。ご丁寧な応援コメント、ありがとうございます。
肖像画という中で表現出来る微笑ましい姿だからこそ、エリノアはパリでサンフィールド家と過ごした日々のことを思い出したのだと思います。それはエリノアだけでなくサンフィールド家たちにとっても、忘れることが出来ない大切な思い出となったに違いありません。
同時に肖像画に被写体となっているサンフィールド一家も穏やかな表情をしていることから、彼らがとても幸せな家族であったことも示唆しています。そんな肖像画だからこそ、エリノアも彼らのことも自分のことのように感じているのでしょう。
今後とも応援よろしくお願い致します。