ミニウサギ


ミニウサギに

噛まれて出血をした

ミニウサギ

どのくらいミニかと言うと顕微鏡で見ないとわからないくらいだ

そいつがおれの利き腕に噛みついて来た

「おほふ」

おれは笑った

微生物が

一生懸命に頑張っているのだ

だがおれはミニウサギが集団で対象に襲い掛かるという習性を忘れていた

さっきのはただの偵察部隊だった

どんどん群がって来た

おれの利き腕が見えなくなった

まるで綿あめがくっ付いているみたいだった

振り払うともうそこには何も無かった

おれ自身の腕も

………

おれは何かを思うことにしたがそれよりも早く現実ってやつが到来するだろう


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