遠足から帰らない


遠足へ行った

場所は山だ

どんな山かと言うと

三角の山だ

きみもよく知っている

あの無意味な山だ

そこを登ってみた

足で

頂上に辿り着くとお菓子を食べた

どんなお菓子かというと小麦粉と砂糖と卵を混ぜて焼いたやつだった

それを地面に落としてしまった

転がった

「まてえー」

ぼくは追いかけた

お菓子は穴に落っこちた

どんな穴かというと

やばい穴だ

覗き込んだ瞬間、全自動で去勢されるようなそんな暗闇の世界が広がっていた


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