拒絶


わたしは

ちくわを食べない

ちくわを食べないことに決めた

まず旗を立てた

そこにちくわを描いてばってんをした

ちくわを食べない

何故なら許せないからだ

ちくわを想像するだけでむかむかしてくる

殺意が湧く

通り魔の気持ちが少しわかる

あのような形状のものがこの世界に存在しているという事実に腹が立ってくる

手当たり次第、小学生を車道に突き飛ばしてやりたくなってくる

わたしはちくわを食べない

餓死しても食べない

拡声器を使い高らかに宣言したい

誰かが言う

「ちくわを食べないとあなたの両親が死ぬって言われたらどうします?」

食べない

そもそもちくわなんか関係無く両親なんか一刻も早く消滅してもらいたい

この詩で言いたいことは勿論、ちくわを食べないということではない

………そのくらいはわかるよな?

嫌いなものは嫌いなままでも良いってことさ

心のちくわを射殺せよ


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