人間キャンドル
私は彼氏を殺害し、遺体をバラバラに切断して頭だけを鍋に放り込んだ。コンロを強火にし、頭部がドロドロになるのを待つ。その間に余った部位を冷蔵庫に保存した。
それから長時間経過し、頭部はドロドロになった。火を止めると、別の鍋を用意して火にかけた。半分に折ったロウソクをボウルに入れて鍋で湯煎し、溶かしていく。溶けたロウソクにドロドロになった頭部を投入して混ぜる。良い色合いになったところで紙コップに注ぎ込んで固まるのを待った。
そうして完成した『人間キャンドル』を壁際に設置した棚に飾った。棚には他にもいくつかの『人間キャンドル』が並んでいる。それらはすべて歴代の彼氏をキャンドル化したものだった。
ベースとなる男によって『人間キャンドル』の魅力は異なるのだ。
次はどんな男を彼氏にしようかと考え、私は思わず微笑んだ。
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